「釣りをしたいけれど、道具代が高くて困る」
「100円均一をうまく活用したいけれど、ちゃんと使えるの?」
近年の100円ショップの商品のクオリティは意外なほど高く、釣り入門者から釣りのベテランまで、実に多くの釣り人が活用しています。
100円均一ショップの中でも、釣りに使える便利グッズを最も豊富に取り揃えているのが「ダイソー」です。
今回は、釣り入門者向けにダイソーでおすすめの釣り用グッズを紹介します。
筆者もダイソー商品は常にチェックして活用していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ダイソーでそろう釣りの便利グッズ
それぞれのおすすめポイントを紹介しますので、必要に応じて買ってみてください。
すべて税抜き価格(2024年5月現在)です。
ハサミ 100円
【用途】
・仕掛けを作る際に糸を切る用途で使います。
【選び方】
「さびない」「糸を切れる」この2点を満たすものであればどれでもOK!
【商品】
- 「フィッシングシザー」(100円):切りにくいPEラインも切ることができるハサミ。おすすめ。
- 「握りバサミ」(100円):収納出来て危なくないです。
- 「ラインカッター」(100円):コンパクトなのがGood。「リールホルダー」(100円)と組み合わせると身に着けられて便利。
- 「キッチンばさみ」(100円):釣り場で魚の内臓処理をしたいときにも使えます。
- 「ステンレスつめ切り」(100円):携帯性に優れ、危なくないのでいいです。
釣具メーカー品との違い
釣り具メーカー品のハサミはPEラインがより切りやすくなっています。評価が高いハサミはサンラインの「ラインカットちゃん」。
プライヤー 200円~500円
【用途】
・魚の口からハリを外す用途やルアーのスプリットリングの取外しに使います。
・ラインカッターつきで糸を切る用途にも使えます。
【選び方】
ルアーのスプリットリングを交換する人なら「スプリットリングプライヤー」、大きな魚狙いなら「フィッシングプライヤー」。いずれも釣り用でさびにくいステンレス製です。工具コーナーのペンチ類はさびやすいものが多いので注意(炭素鋼=カーボンスチール製はダメ)。
【商品】
- 「スプリットリングプライヤー」(200円):大き目のスプリットリング向き。
- 「スプリットリングプライヤー」(300円):小さいスプリットリングにも使えます。たいていの人はこちらのほうが便利。
- 「フィッシングプライヤー」(500円):大型の魚を狙いたい人むけ。
釣具メーカー品との違い
釣り具メーカー品のプライヤーはスプリットリングがより外しやすく、精工にできています。また、機種によっては先端が長く、肉厚仕様になっていて、大型魚の口から針を外す際に曲がってしまって使いにくいということはありません。錆に対してもより強くなっています。
魚つかみ・フィッシュグリップ 100円~500円
【用途】
・魚が釣れた時に魚をつかむ道具です。手が汚れず魚を傷めにくいです。
・トゲのある魚や毒魚が釣れた時にも活躍します。
【選び方】
・小型魚狙いなら「魚つかみ」などを、大型魚狙いなら「フィッシュグリップ」(500円)を選びます。
・最初はなくてもなんとかなります。
【商品】
- 「フィッシュグリップ」(100円):オーソドックスなトングのタイプ。
- 「魚つかみ(リボロス)」(100円):リボロス製のトング型の魚つかみ。色は赤、緑の2種。
- 「魚つかみ」(200円):トングタイプより魚を挟みやすい仕様。本当に小さい魚はすり抜けてしまうが、身が厚めの魚ならおすすめ。
- 「フィッシュグリップ」(500円):スズキやブリ、クロダイなどの中型~大型の魚に使います。※3年間数十回の使用でプラスチック部分が割れて使用できなくなりましたが、コスパはよいです。
釣具メーカー品との違い
釣り具メーカー品のフィッシュグリップはより魚をつかみやすい仕組みになっています。
大型魚用のフィッシュグリップでは、魚が暴れた際に金属部分がより曲がりにくく頑丈に、本体もプラスチック部分がなく耐久性に優れた金属製となっています。
水汲みバケツ 300円~700円
【用途】
・釣れた魚を入れて観察する、手を洗う、凍ったアミエビを溶かす、最後に釣り場を清掃するなどの用途に使います。
・ヒモがついているので、足場の高い釣り場から水をすくうことができます。
【選び方】
通常は「水汲みバケツ」(300円)でOK。泳がせ釣りもしたい人は「釣り用活かしバケツ」(500円)や「魚を観察できる透明バケツ」(700円)を選びます。
【商品】
- 「水汲みバケツ」(300円):水をくむことに特化したものです。
- 「釣り用活かしバケツ」(500円):人気商品。メッシュ状のフタつきで、生き餌を海中で生かすことが可能。この中では最大容量(21×21×19cm)。水を汲むと重くなり引き上げ時にヒモの金具が取れた報告アリ。ヒモは付属の金具を介さずに自分で結ぶことをおすすめします。
- 「魚を観察できる透明バケツ」(700円):こちらもメッシュ状のフタつきで、生き餌を海中で生かすことができます。透明なので陸上で魚を観察するのにも便利。こどもが喜びます。魚好きのおじさんも寄ってきます。ほどよいサイズ(18×18×20.5cm)。
釣具メーカー品との違い
釣り具メーカー品の水汲みバケツは反転しやすいオモリが付属していたり、楕円形であったりしています。また、引き上げの際に手が痛くなりにくいヒモが太く頑丈になっていたりします。全体的にバケツの生地が厚いので耐久性にも優れます。
釣り具メーカー品の活かしバケツは、取っ手がついていて持ち運びやすく、反転して水汲みしやすい工夫がされています。全体的にバケツの生地が厚いので耐久性にも優れます。
ウェットシート・タオル 100円
【用途】
・魚を触ったとき、ヌメりが手につきます。手をふく用途に必要です。
【選び方】
通常の「除菌ウェットティッシュ」でもOK。さらにいえば、「タオル」のほうがコスパ、汎用性は高いので、ベテランほどタオルを選びます。
【商品】
- 「魚のニオイ取りウェットシート(大判)」(100円):20枚入り。大判サイズ。
- 「魚のニオイ取りウェットシート(おでかけ)」(100円):25枚入り。コンパクトなサイズ。
クーラーボックス(発泡スチロール)200円~300円
【用途】
・魚を持ち帰る用途や飲み物を冷やしておく用途に使います。
・夏場で虫エサを冷やす用途にも便利。
【選び方】
どれでもOK。ビニール袋を別途用意すればインナーは不要。7.4Lサイズを見かけるのはまれかも。かさばるのが嫌な人は折り畳める「保冷バッグ」もありますが、保冷力はあまり期待できません(買うなら保冷力が高いサーモス製ソフトバッグがおすすめです)。
【商品】
- 「発泡クーラーBOX」4.8L(200円):インナーなし。
- 「クーラーボックスインナー付き」4.8L(300円):プラスチック製のトレー「インナー」つき。水漏れなどの心配がありません。
- 「発泡クーラーBOX」7.4L(300円):大容量。
釣具メーカー品との違い
発泡スチロールは安いですが、鮮魚店のプロが使う大変優秀な保冷容器です。メーカー製のクーラーボックスも低価格なものは案外中身は発泡スチロールです。発泡スチロールの保冷力は釣りに十分使えるのです。弱点は、耐久性がないので、ぶつけたりすると傷つきやすい点です。釣具メーカー品は「頑丈で座れる」「水抜き穴がある」「エアポンプをセットできる」「魚を入れる小窓がある」「トレーをセットできる」などの工夫が施されています。さらに大型のクーラーボックスには「車輪や取っ手が付く」仕様が施されていますし、高級品だと保冷力の高い素材や構造になっていて保冷力がグンとアップします。
保冷剤・氷 100円~200円
【用途】
・釣った魚の鮮度維持や飲み物を冷やしておくとき、エサを冷やしたいときに必要です。
【選び方】
「氷点下」タイプのほうが長時間、低温で冷えます。クーラーボックスに入るサイズを確認して買ってください。保冷剤を買わなくてもペットボトルを凍らせたものでOKです。
【商品】
- 「保冷剤ハードタイプ500g」(100円):5時間冷えます。
- 「保冷剤ハードタイプ350g」(100円):4時間冷えます。
- 「氷点下保冷剤ハードタイプ520g」(200円):6時間冷えます。
- 「氷点下保冷剤ハードタイプ220g」(100円):4時間冷えます。
ごみ袋、フリーザーバッグ 100円
【用途】
・釣った魚を入れたり、ごみを入れる袋です。
【選び方】
「フリーザーバッグ」が万能。においが漏れにくいし頑丈。携帯性やエコのことを意識するなら、「釣り用携帯ポリ袋」。
【商品】
- 「釣り用携帯ポリ袋」(100円):ケース付き。環境にやさしいサトウキビ素材の袋が6枚付属。
- 「釣り用携帯ポリ袋 取り換え用カートリッジ」(100円):6枚×3ロール、計18枚の袋入り。
- 「フリーザーバッグL」(100円):11枚入り。頑丈でにおいがもれない。
ハリ外し 100円
【用途】
・ハリを魚に飲まれてしまったときに使います。
【選び方】
魚にハリを飲まれてしまい、ハリが外れないときに使います。上手に使うには慣れが必要です。
【商品】
- 「ハリはずし」(100円):引っかける、押し込むなどいくつかの針外し機能がついています。
スプーン・割りばし 100円
【用途】
・「サビキ釣り」でアミエビをカゴに入れる時に手が汚れません。
【選び方】
・ダイソーでなくても、スーパーやコンビニ等でもらうもので十分。「セリア」にはサビキのカゴにエサを入れる専用スプーンが売られています。
フィッシングメジャー 100円
【用途】
・釣れた魚の長さを測ります。
【選び方】
基本的には「フィッシングメジャー」や「フィッシングメジャーWIDE」がおすすめ。
【商品】
- 「フィッシングメジャー」(100円):100センチまで測ることができる。文字が大きいので写真に撮ったときにわかりやすい。100センチ以上の大物狙いの人は、釣り具メーカー品を検討ください。
- 「フィッシングメジャーWIDE」(300円):100センチのフィッシングメジャーの幅広バージョン。横幅20センチ、L字プレートが付いているので、計測しやすいです。細いメジャーにありがちなヨレやたるみによる計測誤差も起きにくいです。アルミ定規で計測すると、地面に置くだけでかなり正確でした。黒と緑の2色あります。最初についている曲がり癖は、お湯をかければ直ります。ただし、意外と重量があり、コンパクトさには欠けます。
- 「メジャーステッカー」(100円):70センチまで測ることができる。ステッカーなので、タックルボックスなどにお好みの長さ分切って貼る。こちらも文字は大きい。
- 「ローターリーメジャー」(100円):150センチまで測ることができる。裁縫用で、文字は小さく、写真を撮る用途には向かないが携帯性抜群。
椅子 200円~500円
【用途】
・疲れたときに座れる簡易的な椅子です。
【選び方】
背もたれがあったほうがラクなので、背もたれ付きをお勧めします。
【商品】
- 「レジャー椅子」(200円):背もたれがない。
- 「背もたれ付レジャー椅子」(300円):背もたれがあります。
- 「座れるボックス」(500円):背もたれはありませんが、中に釣り道具が収納できます。
椅子を選ぶならダイソー以外がおすすめ
・ダイソーの「背もたれ付レジャー椅子」は背中にポールが当たるので、長時間使うには痛くなる可能性があります。
・椅子は釣り以外にも使えますし、座り心地を重視してダイソー以外を検討するのもいいと思います。
・以下に座り心地がよく格安な椅子を紹介します。
【ひじ掛けつき椅子】
収納や設営が数秒で済むのでめちゃくちゃラクです。(重量2.3㎏)
【コンパクト組み立て式】
軽いので持ち運びたい人はコレ(重量900g)。組み立てにやや慣れが必要(慣れれば数分)です。
筆者はこのタイプを愛用しています。軽量な製品は風の影響を受けやすいのですが、脚の部分に収納袋を取り付けてペットボトルなどを入れると風で飛ばされにくくなります。
【ハイバックタイプ】
首がラクな椅子。うとうと眠ることもできます。ひっくり返らないように注意。(重量2㎏)
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