【仕掛け】タチウオのウキ釣り爆釣のポイント 【中篇】

タチウオ

タチウオのウキ釣りのポイント、2回目は「仕掛け」に関するポイントをまとめました。

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【仕掛け】 仕掛け選びは柔軟に

タチウオのウキ釣り仕掛けは実に様々な種類があります。「1本針」、「水平2本針」、「垂直2本針」、「貫通式」がポピュラーです。

ポピュラーなタチウオのウキ釣り仕掛け

使用される針もチヌ針などの餌用の針だけでなく、ワームフック、ツインフック、トレブルフックなどさまざまな針が使われます。テンヤ用につかうような巨大針を使う仕掛けもあります。

どの仕掛け、針を使ってもそれなりに釣れますが選び方の基本を書きます。

仕掛けの選び方
  • 【一本針】エサが動くとタチウオの食いを誘いやすいです。一本針仕掛けは、エサを一点で支えますので、流れのある時にエサが最もよくうごいてくれます。針のサイズはエサに合わせます。キビナゴならチヌ針5号前後が標準です。
  • 【貫通式】フィッシュイーター全般に当てはまることだと思いますが、エサが水平姿勢だと食いを誘いやすいです。食べやすいのと、不自然さがないのかもしれません。貫通式はエサを中央一点で支えるために、流れのないときに水平姿勢になりやすいです。エサだけが取られるようなときにも強いです。フッキング率も悪くありません。
  • 【複数針】タチウオの活性が高く手返しをアップしたいときはフッキングを重視し、複数針を使った仕掛けにします。チヌ針を複数つける仕掛けもありますし、一部にテンヤ用の巨大針を使ったり、トレブルフックを使った仕掛けがあります。針が多いほど針がかりがいいので早めにアワセを入れます。

ほそく
ほそく

流れのあるときなら、どの仕掛けでも水平姿勢になります。

タチウオのウキ釣り仕掛けは、水中ではすべて水平姿勢になる

「水平仕掛けだから水平になる」と思ったら違うのです。浅い所に置いて仕掛けを見てみると一目瞭然です。特に、エサの保持がバランスしやすい水平2本針と貫通は、流れの弱いときにも水平姿勢になりやすいです。

注意点
  • 複数の針をエサにつければそれだけエサの動きを阻害しますので、食いは落ちる傾向にあります。
  • 針がかりがよくないなら針のサイズを大きくしていきますが、針のサイズが大きすぎると食いが落ちる傾向があります。
  • 針がエサを飛び出して変な姿勢になると、食いが落ちますので針は外れにくく丁寧につけることが大事です

管付き針の場合、チヌ針などの小さな針であれば管に直接結んでで構いませんが、ワームフックなどの場合は、針の軸に結ぶことが定石です。

【仕掛け】 針からオモリまでの距離は長くとる

タチウオのウキ釣りは、エサを漂わせたり落とすことがキモです。そのためには、ロングハリスが有効です

タチウオウキ仕掛け1

ハリスを長くしなくても以下の図のようにオモリ~針の間が長ければOKです。オモリ~針までは、目安は80センチ~1.5メートルまで。船のテンビン仕掛けでは2メートル以上のロングハリスが食いが悪いときに効果があるそうですが、波止ウキの場合は、そうでもないようです。

タチウオウキ仕掛け2

市販の仕掛けの場合、仕掛けの上に糸を足すだけで大違いです。

【仕掛け】 ハリスはワイヤーを使わないほうがアタリは増えるけれど

ハリスは、数釣りならワイヤーを使わずフロロカーボン6号程度を頻繁に交換するのがおすすめです(シーガーグランドマックスなど頑丈なハリスなら5号でもOK)。ナイロンでもいいです。

ハリスにワイヤーを使うと多少食いが落ちます。これは、ワイヤーの重さから来るエサの姿勢に対する影響、硬さから来る違和感が関係していると思っています

ワイヤーがないとタチウオに切られることがふえます。そこで4~5号のフロロカーボンハリスに、10~12号のリーダーを10センチ程度電車結び等でつける仕掛けもあります。

とはいえ、ワイヤーを使っても思ったよりは釣果差はでません。食いが立っていたり大物狙いならワイヤーを推奨します。ワイヤー部分を短くしたり、線径は極細のものを使うのがコツです。そういう仕掛けの達人を複数人知っています。

ワイヤーだとアワセのタイミングを焦らなくてよいというメリットもあります。

【仕掛け】 ウキを捨てる選択肢も

ウキ釣りでは反応がうすいとき、ウキを外すと爆釣、ということがあります。タチウオが動くものにフォーカスしているときです。たいていは活性がやや高い高水温時期におきますが、そんなときはウキを付けていても非効率です。ウキを外してフォール中心の釣りにします。

工夫は必要ですが、シモリ玉を使わず、すぐにウキを外せて、オモリを交換できる仕掛けにしておくと糸を切る必要がありません。

ウキなしのタチウオ釣り仕掛け

オモリの重さや位置を適宜変えてフォール速度を変えて反応を見ます。

糸を切る手間を惜しまないなら、以下のように組み換えます。

タチウオのノーシンカー仕掛け

オモリはついていますが、「ノーシンカー仕掛け」ともいいます。オモリを付けず本当にノーシンカーにしてもいいです。渋いとき用です。ノーシンカーでゆっくりエサを水平フォールさせるのがコツです。発光体の重量を利用して飛ばします。

飛距離がほしいときはオモリではなく、発光する飛ばし水中ウキをつけます。ハピソンの発光飛ばし水中ウキは、重量が軽い製品(かっ飛びボール)と重い製品(かっ飛びHEAVY)がありますが、HEAVY仕様のほうが重く飛距離もでるのでタチウオにはおすすめです。電池がBR425なのも釣具店で入手しやすくいいです。

タチフロート仕掛け

引用:釣具のポイント

オモリをエサの下部に取り付ける仕掛けもありますので、参考にしてください。

画像引用:オーナーばりHP

オモリがエサの真下にありますので、エサを水平フォールできるのがポイントです。

【仕掛け】 ケミホタルや発光体は必要

ケミホタルや発光体は要らないという人もいますが、よりたくさん釣るには付けたほうがいいです。タチウオには走光性があり、光に対して寄ってくる性質があります。エサを目立たせ、気づいてもらうための仕組みです。

色はなんでもいいです。一研究ではマズメ時には赤が良かったとありますが、それ以外の時間帯では何色でも差はなかったようです。タチウオは緑色のケミをよく目にしますので、人が多い場所では他人が使わない色を使うのも手です。

よだん
よだん

私は、電池式の発光体を複数色用意して、気分でローテーションしています。レインボーカラーと赤がお気に入りです。色の違いを明確に感じたことはありませんが、濁った近海だと、緑~オレンジ~赤の光が届きやすいために、有利なのではないかと考えています。タチウオは赤が好きという説もあります。明るさが大事なので、電池はなるべく新しいものを使います。点滅タイプか点灯タイプかは違いはまだ実感していません。

タチウオ釣りの電池式発光体のケース

おすすめはヒロミ産業の水中ライトです。水中重量がほぼない設計になっています。タチウオ釣りでは、エサを漂わせる釣りかたが効くことがあるのですが、そんなときに使いやすいです。

もちろんケミホタル(ケミカルライト)でもOKです。サイズは37mm、50mm、75mmがおもにラインナップされており、50mmが標準です。あまり光りすぎたら警戒するので37mmがいいという人もいます。重量や光量がほしいときは75mmをつかいます。個人的には、どれでもそれなりに釣れるかなーと思います。ケミホタルの色は緑(黄)がオーソドックスです。通常は緑(黄)で十分です。通には青が人気です。赤やピンクなど赤系の色が個人的には好みです。ときに他人と違う色を使うと反応がよかったりしますので試してみてください。

ただし、発光体は、エサから近すぎる位置につけるのはだめです。エサから近すぎたり抵抗が大きいものは、タチウオが食った後にエサを放す率が上がるのです。銀テープやブレード等のチューンをする場合も同様です。

【仕掛け】 発光玉や針を光らせる工夫はあり

針のチモトや針自体に、発光玉を入れる工夫はアリです。エサが目立つ様になり、多少アタリが増えます。あるいは、針の重さを消すことでエサがふわふわ漂いやすいのもいいのかもしれません。

タチウオ釣りに発光玉

発光玉としては、東邦産業のソフトタイプ3号くらいがいいです。カタクチイワシの目のサイズです。TOHOのこの製品を含めて他社の製品もいくつか買ってきて比較しましたが、TOHOの8Hと書いてある製品は発光時間、明るさも他の製品とくらべてよかったです。カラーバリエーションはブルー、ピンク、グリーンとあります。この3色で発光時間や明るさの差はあまりありません。沿岸の水の色からすると、グリーンがもっともタチウオに届きやすく無難です。ただし、グリーンは使いさしを数年放置するとベトベトしてきますので注意です(ブルー、ピンクは大丈夫)。複数色買っておいて、気分で使い回すのもいいですね。

少ないですが、夜光針(蓄光塗料が塗ってある針)も販売されています。こういうものも、アリですが入手困難なのがネックです。

【後篇】では、実釣時に意識すること、エサ、タナ、誘い、アワセについてポイントを紹介します。

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