「25セフィアXR」がシマノの2025年秋冬新製品として発表されました。
「セフィア」といえば、シマノのエギング部門のシリーズであり、「セフィアXR」はシマノエギング専用リールの現行最上位機です。
今回は、「25セフィアXR」についてこの記事を読めば全てわかるようにまとめました。
基礎情報からシマノ公式ページにはない「ちょっとマニアックな内容」まで、25セフィアXRを検討している方には購入前にぜひチェックしてほしい情報が満載です。
この記事は以下の方におすすめです。
・前作「21セフィアXR」との違いを知りたい方
・ベース機「24ヴァンフォード」との違いを知りたい方
・下位モデル「23セフィアSS」「22セフィアBB」との違いを知りたい方
・どの番手を買ってよいのか悩んでいる方
・エギングを極めたい方

本製品の発売予定は2025年9月です。
ここが新しくなったぞ「25セフィアXR」
手始めに前モデル「21セフィアXR」との比較をします!
外観

リール画像:シマノHP
25セフィアXRは、セフィアの伝統である赤色をポイントにしたカラーリングです。この赤色はエンジに近い色で渋い配色となりました。
新機能
25セフィアXRの新機能は「インフィニティクロス」「インフィニティドライブ」「アンチツイストフィン」「デュラクロス」の4点です(下表)。

リール画像:シマノHP
この4つの機能について簡単にまとめると次の通りです。
機能名 | 効果 | 仕組み |
---|---|---|
インフィニティクロス | ギアの耐久性が2倍 | ドライブギアとピニオンギアの接触面積を増大 |
インフィニティドライブ | 巻き上げ力アップ | メインシャフトをスムーズに動作させる2つの工夫 |
アンチツイストフイン | ライントラブルの低減 | ラインローラーの糸落ちを減らす弾力性のあるフィンを設置 |
デュラクロス | ドラグワッシャーの耐摩耗性が10倍 | フェルトワッシャーの繊維を直交させる |

インフィニティテクノロジーのうち「インフィニティループ」(密巻き)以外は全て搭載となりました。
4つの新機能を図解します。
インフィニティクロス
「インフィニティクロス」とはスピニングリールのメインのギアである「ドライブギア」と「ピニオンギア」の改良です。

画像:シマノHP
この2つのギアの歯面の接触面積を増やしたのが「インフィニティクロス」です。

画像出典:シマノHP を改変
シマノのシミュレーションではギアの接触面積が増えることで、ギアにかかる負荷が分散し、ギアの耐久性が約2倍になることがわかっています。

画像:シマノHP
より長い間、滑らかな巻き心地が長続きするリールになったということです。
インフィニティドライブ
「インフィニティドライブ」とはメインシャフトを滑らかに動作させる改良です。

画像出典:シマノHP
スプールを外すと出てくる「棒」がメインシャフトです。スピニングリールではこの「メインシャフト」によってスプールを上下させて糸を均等に巻き取っています。
そもそも、スピニングリールはハンドルの回転をローターの回転とメインシャフトの動きに変換する装置です。メインシャフトが滑らかに動作することにより、大型のアオリイカとのファイトで高負荷がかかる状況でもパワフルに巻くことができるようになります。
インフィニティドライブでは具体的には、以下の2点が改良されています。
- メインシャフトを特殊低摩擦ブッシュで支持する
- メインシャフト自体を特殊表面処理や特殊加工する

画像出典:シマノHP
アンチツイストフィン
「アンチツイストフィン」とはラインローラーの下部に設置された弾性体のフィンです(下図)。

画像出典:シマノHP
これにより糸フケが発生したときにラインローラーから糸が脱落することを防いでくれます。
糸が弛んだ状態で巻き始められることを減らしてくれるので、ライントラブルが減ります。
エギングのように糸フケが頻繁に発生する釣りには特に有用な機能です。
デュラクロス
「デュラクロス」とは、繊維の構造を直交させたドラグワッシャーです。

画像出典:シマノHP
シマノの耐久テストでは、下記画像のように従来のフェルトワッシャーよりデュラクロスのほうが圧倒的に耐摩耗性が高く、従来の10倍以上にアップしたことがわかっています。

画像出典:シマノHP を改変

ドラグワッシャーの素材の違い
ドラグの耐久性のアップには、「カーボン」製のワッシャーを使用するのが定石ですが、その分滑り出し性能が低下します。一方で「フェルト」製のワッシャーは滑らかな滑り出しが可能ですが、耐久性が劣ります。「デュラクロス」はフェルト製ながら繊維をクロスして織り込むことで滑り出しはそのままに耐久性の向上を達成しました。
その他の変更点
21セフィアXRから25セフィアXRになって変更されたポイントはさらに以下の2点があります。
1)C2000Sが追加
1つ目はラインナップの変化です。
セフィアシリーズでは従来、C3000(2500S)番のみのラインナップでした。
今回は初めてラインナップに軽量&小型の「C2000S」が追加されました。

画像出典:シマノHP
1.5号~2.5号のエギを用いるライトエギング用におすすめの番手です。最大巻取長が69センチと短く、小型のエギのレンジコントロールがしやすいです。自重150グラムと軽量であり繊細な釣りにも向いています。
2)ギア比が少し低くなった
2つ目は、ギア比の変化です。
従来からラインナップされているC3000番では重量等スペック面での大きな変更はありませんでした。
ただし、以下のようにギア比が0.2ずつ低くなりました。
番手 | 21セフィアXR | 25セフィアXR |
---|---|---|
C3000S | ギア比:5.3 トルク比:40.3% | ギア比:5.1 トルク比:41.9% |
C3000SDH | ギア比:5.3 トルク比:36.2% | ギア比:5.1 トルク比:37.7% |
C3000SHG | ギア比:6 トルク比:38.8% | ギア比:5.8 トルク比:40.2% |
C3000SDHHG | ギア比:6 トルク比:31.8% | ギア比:5.8 トルク比:32.9% |
これによってわずかに巻き上げ力がアップしました(1.6~1.1%)。
巻き上げ力がアップすると、巻きが軽くなり、竿で変化を感じる「手感度」がアップします。一方で巻きながらの変化を感じる「リーリング感度」の減少も意味します。
ちなみに、最近のセフィアXR(旧セフィアCI4+)では「ストラディック」と全く同じギアが採用されています。このわずかなローギア化は「19ストラディック」から「23ストラディク」でのギア比の変化が影響したものです。

価格の変化は?
25セフィアXRの製品価格はC3000番で平均40,400円→平均43,000円となり、平均2,600円(約6.4%)の値上げとなりました。これは近年のリールでは平均的な価格上昇率です。
新機能と変更点については以上です!

感想
21セフィアXRと比べると、エギングという観点でうれしいのは「アンチツイストフィン」と「インフィニティドライブ」、若干の「ローギア化」でしょう。ただ、21セフィアXRも十分に優秀なリールであり、お買い得価格で手に入るならそれもアリかなと個人的には思います。

「25セフィアXR」の特徴
続いて、シマノのスピニングリールの中での「25セフィアXR」の特徴を見ていきます。

ちょっとマニアックな話になりますので、興味のある方だけご覧くださいね!
系譜
25セフィアXRのベース機は「24ヴァンフォード」です。
25セフィアXRは「24ヴァンフォード」のボディやローターのデザインを受け継いでおり、ギア類も共通のものが使われています。

リール画像:シマノHP/シマノHP
ただし、パーツの価格を見ると、25セフィアXRのボディやローターはベースの24ヴァンフォードより1万円程度高くなっています(下表)。
継承項目 | 共通モデル |
---|---|
ボディデザイン (素材、価格) | 25セフィアXR(CI4+、13200円) 24ヴァンフォード(CI4+、3300円) 25アルテグラ(CI4+、2200円) |
ローターデザイン (素材、価格) | 25セフィアXR(CI4+、17160円) 24ヴァンフォード(CI4+、4180円) 23ヴァンキッシュ(CI4+、5830円) |
ドライブギア ピニオンギア | 25セフィアXR 24ヴァンフォード 23ストラディック 25アルテグラ 25コンプレックスXR |
25セフィアXRには、よりハイグレードなCI4+が使われている可能性を示唆しています。
こうしたパーツの共通性は少々ややこしいので図解しましょう。
25セフィアXRを汎用機の中に位置づければ下図の通りです。

リール画像:シマノHP
図の上方にあるリールほど価格や機能のグレードが高い機種です。
25セフィアXRは「MGLシリーズ」の中級機「24ヴァンフォード」のカスタム機であり上級機との間に位置していることがわかると思います。
MGLシリーズとは
MGLシリーズとは、「マグナムライトローター」を搭載したシリーズです。
マグナムライトローターはハンドルの巻き出しが軽くまたハンドルをピタッと止めやすい特徴があり、エギのスムーズな操作が必要なエギングに最適なローターです。

画像出典:シマノHP
その秘密は、左右非対称構造が特徴の「マグナムライトローター」です。

画像出典:シマノHP
ローターの対称性が高いとコマのようにぐるぐるといつまでも回ります。ローターの形状を非対称にすることで、回転が止まりやすくなります。
マグナムライトローターはその軽量さも特徴です。このローターの素材はカーボン含有樹脂のCI4+であり、ベールの素材にはチタンを積極的に採用して軽量化に磨きがかけられています。ローターの軽量化によってハンドルの巻き出しが軽くなるばかりか、ローターに発生した変化を感知しやすくなるためリーリング感度もアップします。

画像はシマノHP

コアソリッドシリーズ
MGLシリーズに対して「コアソリッドシリーズ」は、ローターが非対称ではないことが特徴です。ローターの慣性の高さが特徴であり、高速巻き・定速巻きを得意とします。巻き中心の釣りに有用なシリーズです。
24ヴァンフォードとの違い
25セフィアXRをベース機の「24ヴァンフォード」と比較しましょう。
カラーリングと価格以外は、おもに以下の4点が異なります。
機能 | 効果 | 仕組み |
---|---|---|
シャロースプール展開 | 経済的、軽量化 | PEラインがピッタリ巻ける 浅溝のスプール |
ハンドル周りのカスタム | 操作性アップ | ハンドルシャフトがCI4+製 ハンドルノブがEVAラウンド型 |
ラピッドファイアドラグ | 素早いドラグ調整が可能 | ドラグフタ内部のバネを強化 |
リジッドサポートドラグ | ドラグが滑らかに動作する | スプールを2つのボールベアリングで支持 |
それぞれをかんたんに紹介します。
1)シャロースプール展開
エギングには基本的にPEラインを使いますので、浅溝のスプールが適しています。
25セフィアXRではすべて浅溝スプールのラインナップとなっており、下巻きが不要で軽量化に役立っています。

リール画像:シマノHP/シマノHP

C3000Sと2500Sの違い
24ヴァンフォードには2500S番手があります。2500SとC3000Sは同一の寸法のスプールであり、当然、糸巻き量は同じです。違いはドラグ力で、C3000Sは最大9Kgですが、2500Sは最大4Kgです。強いドラグ力は後に紹介する「ラピッドファイアドラグ」と相性が良いです。
2)ハンドル周りのカスタム
25セフィアXRのハンドルのシャフトは「CI4+」製で軽量化されています。

画像出典:シマノHP
これにより、自重が軽くなる他に巻き感度がアップするメリットがあります。
また、25セフィアXRでは握りやすい「EVAラウンドノブ」が採用されています(C2000S以外)。

リール画像:シマノHP/シマノHP
エギングで人気のダブルハンドルモデルが2番手(C3000SDH、C3000SDHHG)採用されているのもセフィアの特徴です。

ダブルハンドルのメリット・デメリット
ダブルハンドルのメリットは「定速で巻きやすい」「キャスト時のベール返りを防ぐ」などがありますが、ことエギングに関してはハンドルのバランスが均等なのでシャクった後に「ハンドルが動きにくいこと」「ノールックでハンドルを掴みやすいこと」が大きいです。デメリットとしては「重量がアップしてしまうこと」とハンドル長が短くなるために「巻き上げ力が低下すること」です。
3)ラピッドファイアドラグ
「ラピッドファイアドラグ」はドラグを素早く調整できるドラグです。
スピニングリールのドラグの基本的な仕組みは下図の通りです。

スプールはスプール受けに乗っており、ドラグノブを回すと上から「バネ」の力で金属座金やドラグ座金(ドラグワッシャー)を押し付けることで摩擦が生じドラグ力が発生するのです。
このバネの力を強くしたのが「ラピッドファイアドラグ」です。バネの力が強いとドラグワッシャーにかかる摩擦力も急に増えるという塩梅です。
エギングでは、フッキング直後に身切れを防ぐために素早くドラグ力を調整したい場合に有用です。

ただし、「ラピッドファイアドラグ」はC2000Sには非搭載です。
4)リジッドサポートドラグ
25セフィアXRには「リジッドサポートドラグ」というボールベアリング2個でスプールを支持する仕組みが搭載されています(下図)。

画像:シマノHP
これにより、スプールの回転が滑らかになるので、ドラグがより滑らかで安定的に作動します。
ドラグ性能の高さは特に、大型のアオリイカとのファイトで有用となります。

汎用機では上級機のツインパワー以上に搭載される機能です。
以上の24ヴァンフォードとの違いを一覧にすると下表の通りです。
項目 | 25セフィアXR (C3000SHG) | 24ヴァンフォード (C3000HG) |
---|---|---|
メーカー価格 | 42,000円 | 34,700円 |
重量 | 175g | 180g |
ハンドルシャフト素材 | CI4+ | アルミ |
ハンドルノブ形状 | EVAラウンド型 | T型 |
ボールベアリング数 | 9 | 7 |
リジッドサポートドラグ | ● | ー |
ドラグタイプ | ラピッドファイア | バーサタイル |

エギングだけでなく、汎用的な糸巻き量・ドラグのリールがほしい人は「24ヴァンフォード」を選ぶとよいでしょう。

23セフィアSSとの違い
25セフィアXRの一つ下のグレードの「23セフィアSS」との違いを見てみましょう。

画像:25セフィアXRと22セフィアSS
25セフィアXRと23セフィアSSの違いは下表の通りです。
項目 | 25セフィアXR (C3000SHG) | 23セフィアSS (C3000SHG) |
---|---|---|
メーカー価格 | 42,000円 | 28,200円 |
重量 | 175g | 190g |
ベース機 | 24ヴァンフォード | 20ヴァンフォード |
インフィニティクロス | ● | ー |
インフィニティドライブ | ● | ー |
アンチツイストフィン | ● | ー |
デュラクロス | ● | ー |
ハンドルシャフト素材 | CI4+ | アルミニウム |
ボールベアリング数 (ハンドルノブBB) | 9 (2) | 7 (0) |
1)インフィニティテクノロジー非搭載
25セフィアXRは「24ヴァンフォード」ベースなので、「インフィニティクロス」「インフィニティドライブ」「アンチツイストフィン」「デュラクロス」といった最新のインフィニティテクノロジーが搭載されています。一方で23セフィアSSは「20ヴァンフォード」ベースなので、これら4つの新機能は非搭載です。
2)ハンドルシャフト素材と重量
両機のボディやローターはCI4+製で軽量な素材ですが、ハンドルの素材が違います。25セフィアXRはハンドルシャフト素材が「CI4+」で軽量に特化しています。対して23セフィアSSのハンドルシャフトは「アルミニウム」製です。リールの自重は、25セフィアXRと比べると23セフィアSSは15グラムほど重くなります。
3)ボールベアリング
25セフィアXRのボールベアリングの数は9個、23セフィアSSは7個です。23セフィアSSではハンドルノブに2個のボールベアリングが非搭載なので、巻き心地が若干落ちます。

その他、25セフィアXRには小型の「C2000S」番手があるという違いもあります。

23セフィアSSは20ヴァンフォードベースのセフィアシリーズで随一のコスパ機です。ワンランク上の25セフィアXRが24ヴァンフォードをベースとしていることからそのコスパぶりがわかると思います。インフィニティテクノロジーは非搭載ですが安価で入手できるなら選択する価値はあるでしょう。

22セフィアBBとの違い
セフィアシリーズの入門機「22セフィアBB」との違いを見てみましょう。

25セフィアXRと22セフィアBBの違いは下表の通りです。
項目 | 25セフィアXR (C3000SHG) | 22セフィアBB (C3000SHG) |
---|---|---|
メーカー価格 | 42,000円 | 19,200円 |
重量 | 175g | 225g |
ベース機 | 24ヴァンフォード | 21アルテグラ |
MGLローター (ローター素材、ベール素材) | ● (CI4+、チタン) | ー (高強度樹脂、ステンレス) |
インフィニティクロス | ● | ー |
インフィニティドライブ | ● | ー |
アンチツイストフィン | ● | ー |
デュラクロス | ● | ー |
ハンドルシャフト素材 | CI4+ | アルミニウム |
ボールベアリング数 (ハンドルノブBB) (リジットサポートドラグBB) | 9 (2) (2) | 5 (0) (0) |
1)非MGLローター
22セフィアBBは「21アルテグラ」ベースです。アルテグラはコアソリッドシリーズであり、高強度樹脂製の非MGLローターが搭載されています。ベール素材がステンレス製であり、ローター自体の重量が重く、ハンドル操作の軽快感は若干落ちます。
2)インフィニティテクノロジー非搭載
22セフィアBBのベース機「21アルテグラ」は前世代の機種です。22セフィアBBには「インフィニティクロス」「インフィニティドライブ」「アンチツイストフィン」「デュラクロス」といったインフィニティテクノロジーが搭載されていません。
3)ハンドルシャフト素材と重量
22セフィアBBのハンドルシャフトは頑丈さ重視の「アルミニウム」製です。CI4+製のハンドルシャフトより若干、軽量さ軽快感が落ちます。リール全体の自重は25セフィアXRと比べて50グラム重いです。これは実感できるほどの違いです。
4)ボールベアリング
22セフィアBBのボールベアリング搭載数は5個です。内訳はピニオンギアの上下に2個、ドライブギアの左右に2個、ラインローラーに1個とアルテグラと同じ基本の箇所に搭載されています。25セフィアXRと比べるとドラグに2個ボールベアリングが搭載されておらず、ドラグ性能が高い「リジッドサポートドラグ」が非搭載となります。また、ハンドルノブに2個ボールベアリングが搭載されていないので、巻き心地は若干落ちます。

25セフィアXRには「C2000S」があるという違いもあります。

22セフィアBBについて、自重や非MGLローターという点でエギング用途には物足りない印象を覚える人もいるでしょう。それでも22セフィアBBはアルテグラベースであり基本性能やコスパは高く、最低限エギングに必要な要素を押さえています。入門用途にはもってこいの一台です。

25セフィアXR購入ガイド
最後に、25セフィアXRの番手の選び方について紹介します。
製品ラインナップ
25セフィアXRの製品ラインナップは全5機種です(下表)。

C2000S【ライトエギング】
C2000SはPEライン0.6号150メートル巻きでライトなエギングに向きます。150gという自重の軽さをいかして、潮流の変化やわずかなアタリを感じたい場合にも使えます。ノーマルギアかつ小径スプールなので最大巻上長が69センチと短く、レンジキープしてスローに狙いたい場合にも活躍します。
C3000S【エギング標準機】
C3000SはPE0.6号200メートル巻きです。2500番のスプール径で飛距離を確保できます。ノーマルギアで最大巻上長75センチのため、糸の巻きすぎを防ぎ、レンジコントロールがしやすいです。スローな釣りにも適します。最初の一台はコレを買っておけばOKです。
C3000SDH【エギング標準ダブルハンドル機】
C3000Sをダブルハンドルにしたものです。ダブルハンドルによって、ハンドルのバランスが取れるためシャクった後のハンドルの回転を防ぎ、エギを極力動かさずに使えます。ただし、ダブルハンドルのために10グラム自重が増えます。ハンドル長は45ミリであり、シングルハンドルより5ミリ短いぶん、巻き上げ力は若干落ちます。
C3000SHG【ハイギア仕様】
C3000Sをハイギアにしたものです。最大巻上長86センチで、糸フケの高速回収が可能です。ハンドルをノーマルギア機より5ミリ長くしてケアしており、ハイギアゆえの巻き重りはほぼ感じないはずです。スピーディーなアクションで手返し良く探りたい場合に最適な一台です。
C3000SHGDH【ハイギア仕様ダブルハンドル機】
C3000SHGをダブルハンドルにしたものです。ハイギアなのでハイテンポな釣りに向いています。ハンドル長が45ミリであり、ラインナップ中で最も巻き上げ力は小さいです。ただし、その分リトリーブ感度に優れます。
「25セフィアXR」のスペックの詳細は下表の通りです。
・表はスワイプ/キーボード(←/→)でスクロールできます。
・※は非公式データです。
品番 | スプール径 /ストローク | ローター サイズ ※ | ボディ サイズ ※ | ギア比 | ドラグ力 | 自重 | 糸巻量 PE | 最大巻上長 (ハンドル1回転) | ハンドル長さ | トルク比 ※ | ハンドルノブ ※ | ベアリング数 BB/ローラー | 本体価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C2000S | 43mm /13.5mm | ♯1000 | ♯1000 | 5.1 | 実用2kg 最大3kg | 150g | 0.6号150m 0.8号110m 1号80m | 69cm | 40mm | 36.4% | パドル型 | 9/1 | 40,000円 |
C3000S | 47mm /17mm | ♯2500 | ♯2500 | 5.1 | 実用3.5kg 最大9kg | 175g | 0.6号200m 0.8号150m 1号120m | 75cm | 50mm | 41.9% | EVAラウンド型 | 9/1 | 42,000円 |
C3000SDH | 47mm /17mm | ♯2500 | ♯2500 | 5.1 | 実用3.5kg 最大9kg | 185g | 0.6号200m 0.8号150m 1号120m | 75cm | 45mm | 37.7% | EVAラウンド型 | 9/1 | 44,000円 |
C3000SHG | 47mm /17mm | ♯2500 | ♯2500 | 5.8 | 実用3.5kg 最大9kg | 175g | 0.6号200m 0.8号150m 1号120m | 86cm | 55mm | 40.2% | EVAラウンド型 | 9/1 | 42,000円 |
C3000SDHHG | 47mm /17mm | ♯2500 | ♯2500 | 5.8 | 実用3.5kg 最大9kg | 185g | 0.6号200m 0.8号150m 1号120m | 86cm | 45mm | 32.9% | EVAラウンド型 | 9/1 | 44,000円 |
人気番手(予想)
Amaozonでのレビュー数を基にした人気ランキング(予想)です。
発売前なので、前モデル「21セフイアXR」や下位の「23セフィアSS」「22セフィアBB」をもとにしています。ご参考まで。
順位 (レビュー数 21XR,23SS,22BB) | 番手 |
---|---|
1位(18+6+5=29) | C3000S |
2位(7+3+17=27) | C3000SHG |
3位(11+3+11=25) | C3000SDHHG |
4位(7+5+6=18) | C3000SDH |
5位(0+0+0=0) | C2000S |
1番人気は「C3000S」です。21セフィアXRや23セフィアSSでは1位、22セフィアBBでは4位という票数です。エギング上級者ほどノーマルギアのシングルハンドルを好むのかもしれません。
2番人気は「C3000SHG」です。こちらは入門機22セフィアBBで支持を集めました。入門者はハイギアを好む傾向があるかもしれません。
3番人気は「C3000SDHHG」です。DHを買う人にはハイギアが人気のようです。
4番人気は「C3000SDH」です。ノーマルギアのダブルハンドルはレンジキープ力は優秀だと思いますが、他と比べると人気は多少落ちるようです。

シングルとダブルを両方試したい場合…
ハンドルだけを注文すると、シングル:11,000円、ダブル:24,200円でした(シマノサポート)。パーツは割引が効かない定価販売なので、これはかなりお高いです。両方試したければ、ダブルハンドルモデルを買って、シングルハンドルをパーツで注文したほうが安くつきます。安価な下位の機種のハンドルを付ける手もありますがすでに紹介したようにシャフトがCI4+製ではないので自重がアップしてしまいます。
