【初心者必見】釣り具はこのメーカーの商品を買えば大丈夫!

初心者

釣りの道具のバリエーションの多さたるや、これを全部試そうと思えば一生では到底足りません。

そこで、釣り人各人が「お気に入りのメーカー」のものを買うようになるのですが、人や釣りジャンルによってお気に入りも様々です。

ここでは、波止釣り多めの筆者個人のお気に入りメーカーを紹介します。

よだん
よだん

ただの偏見なので怒らないで

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メーカーを目安に買う

今回は、大きく外さない「メーカー買い」のすすめをします。どんな産業にもその部門を得意とするトップメーカーというのは必ず存在します。そのメーカーのものを買えばまず安心です。トップであるからには、ノウハウが揃っていて、品質で劣ることはほぼないのです。

ヘソまがりな人は大企業ほど広告費が大きくなるから品質を落としているはずだと主張します。しかし、少し考えればそれはおかしいことに気づくはずです。どのメーカーも同じ技術力・生産力を持っていればその主張は正しいけれど、そうではないですからね。極端なことを言えば、個人がメーカーに品質や価格で勝てるでしょうか。たとえば、車の場合、ハイブリッドカーならトヨタ製を買っておけばまず間違いない、みたいなものが釣具メーカーにもあるのです。釣具の場合少しややこしいのは、OEMメーカーに生産受託をする場合が多く、どのメーカーが技術力を持っているのかがわかりにくいことです。

「釣りバリ」のおすすめメーカー

針のメーカーで大きいのは、「がまかつ」と「オーナーばり」の2社でしょう。

オーナーばりのロゴ
https://www.owner.co.jp/
がまかつロゴ
https://www.owner.co.jp/

他には「ささめ」、「ハヤブサ」も有名です。「土肥富」(マルト)、「カツイチ」(デコイ)、「キンリュウ」、「タイガー」、「カワセミ」、「もりげん」などがよく見かけるでしょうか。

おすすめはやはり「がまかつ」と「オーナーばり」なのですが、それぞれ特徴があります。

「がまかつ」の針は針先の鋭さと硬さを重視する傾向にあります。ですので、掛けることにこだわりながら、限界まで来たら折れてしまうというリスクも増えることになります。

対して「オーナーばり」はやや硬さを抑えている傾向があります。針先が鈍りやすく、針が伸びるということもありますが、それは折れるよりましという考え方に由来します。

どちらがいいかは釣り人の考え方によります。「がまかつ」はやや保守的な針のラインナップ、「オーナーばり」はアイデア重視でさまざまな製品を展開するイメージです。

個人的には最初の針は「がまかつ」を推します。針は掛けてナンボですし、折れるようなら針サイズを上げればいいだけの話です。

「がまかつ」に無いラインナップ品は「オーナーばり」の製品を買う感じでいいと思います。

よだん
よだん
編集:つり人社書籍編集部
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上記の本では、釣り針のイロハが書いてあります。つり人社発行というのもいいですね。「針先角度」ときいて何のことかわからない人にはぜひ読んでほしい本です。絶対に釣りの役に立ちます。

釣りの「仕掛け」のおすすめメーカー

仕掛けは先述の針のメーカーが主に出していて、「ダイワ」も一部出しています。釣りのジャンルによりますが、主なメーカーの個人的印象をランキングにして記します(主観です)。

1位 オーナーばりの仕掛け

オーナーばりのロゴ
https://www.owner.co.jp/

最新の釣りもどんどん取り入れる優秀な仕掛けが多いです。キモをおさえた仕掛けが多く、権限を持ったスタッフに釣りに精通した人が多いのだと思います。

2位 ハヤブサの仕掛け

https://www.hayabusa.co.jp/

こちらもオーナーばり同様、新しい釣りも採用する優秀な仕掛けが多いです。

3位 がまかつの仕掛け

がまかつロゴ
https://www.owner.co.jp/

保守的で手堅いものが多く、これを買っておけばとりあえず安心的なものです。針が「がまかつ製」という良さもあります。バリエーションがやや少ないイメージです。

4位 ささめ針の仕掛け

https://www.sasame.co.jp/

独自性をウリにしたアイデア重視の仕掛けが多いです。とてもいいものとイマイチなものが混在しているイメージです。

仕掛けについての革新性はこんなイメージです。

【革新】←ささめ ハヤブサ オーナー がまかつ→【保守】

何も情報がないときの第一候補としては、「オーナーばり」の仕掛けをおすすめしますが、釣りジャンルによっては担当者が異なるために、同じメーカーの商品でも正直クオリティの差はあります。

つまり、各メーカーでどれも優秀なものがありますので、少しずつ買って試すと面白いですね。

「釣り糸」のおすすめメーカー

パッケージの「糸の強度」はあまり意味がない

糸の強度がパッケージ等に表示してあることがありますが、それはたいてい最大直線強力です。これは糸をまっすぐ引っ張ったときにどれくらいの力で最大持ちこたえられたかという値です。実用上、この強さを比較してもあまり意味がありません。糸は結束して使うものですし、最も強い箇所でなく、最も弱い箇所で切れるからです。大手メーカーのものは、実際に結んだときの結節強力が高くなるよう、糸の柔らかさが設計され、また、強度のムラが少なくなるよう製造されています。

ナイロンラインのおすすめメーカー

https://www.torayfishing.net/
https://sunline.co.jp/

ナイロン糸のメーカーは非常に多いですが、「東レ」、「サンライン」の2社から買っておけばまず問題ないです。東レはご存知の通り単なる釣り糸メーカーでなく大手化学メーカーで原糸を他社に供給したりしています。当然いい素材が手に入ります。会社の資金力も技術力も高く、製品のクオリティは高いです。とはいっても、釣り糸にめちゃくちゃ力を入れているかといえば、「そこそこ」といった感じで、バリエーションはそこまで多くありません。

サンラインは2023年では国内最大手釣り糸メーカーで、さまざまな釣りに合わせた糸を製造しています。研究熱心ですし、ユーザーのニーズに合わせたものを作ろうという気概があり、釣り糸のバリエーションも豊富で、クオリティも高いです。どちらかといえば、サンラインのほうが目的にあったものが見つかるのではないでしょうか。ただし、サンラインでもボビン巻きのクインスターなどは他社製のもののほうがクオリティが高いものがありますので、おすすめしません。

気をつけたいのは、ナイロン糸は吸水劣化、紫外線劣化がある素材であることです。上記2社のメーカー品は確かに優れています。コーティングがほどこされているため劣化も比較的遅くなるよう工夫されていますが、やはり劣化は避けられません。ナイロン糸は技術的にメーカー同士の差がなくなってきています。いいものを後生大事に長期間使うより、他社製でもお手頃価格のものを頻繁に交換するという手もあります。もちろん、上記2メーカーのものを頻繁に交換するのが一番いいです。

フロロカーボンラインのおすすめメーカー

https://www.kureha-gohsen.jp/

フロロカーボンは、そのパイオニア「クレハ」社のものがいいです。やはり技術的にも一つ頭が抜けていて強度も高いです。同社のハリスには標準結節強力が表示してあるものが多く、その誠実さと自信とが伺えます。

ハリスとして使う場合は、頻繁に交換しますし、フロロカーボンは吸水劣化もほぼしませんので、他社のフロロカーボンでも十分使えます。ピンときたものを買っても問題ないと思います。

PE

https://xbraidygk.jp/

PEラインの最大手はXBRAIDYGK「よつあみ」です。同社のPEラインは強度ムラが少ないために実用強度も高く、信頼性が高い糸です。キャスティング時に糸に結び目ができるエアノットもできにくいです。PEラインは比較的劣化が少ない糸ですが、摩擦熱に弱く、使い方によってはすぐに高切れしてしまいます。指先で触ってラインチェックして、違和感を感じたらすぐに交換するのがおすすめです。

リールのおすすめメーカー

リールは「シマノ」「ダイワ」の2大メーカーといってもいいでしょう。その下に「アブ・ガルシア」とななりますが、上位2メーカーに比べればガクンと使用者は少なくなります。

では、シマノとダイワ、どちらのリールがいいのでしょう。高価なリールだといずれもハイレベルなリールになるのですが、入門向けの1万円未満の安価なスピニングリールに限定すると特徴はわかりやすいです。

シマノ

シマノロゴ
https://fish.shimano.com/ja-JP

シマノ製はギアが頑丈なことが特徴です。自転車のギアを製造する世界的メーカーなだけあって、数千円のリールでもHAGANEギアという超々ジェラルミン製の頑丈な冷間鍛造ギアが搭載されています。特に安価なリールはギアがいかれる前に針金のようなベールアームが変形したり、ベールアームを返す機構がやられてダメになったりします。また、安価なリールでラインローラーにボールベアリングが入っていないモデルは、ラインローラーの回転が悪い。全体的には耐久性が高いので、長期間雑に使える良さがあります。

ダイワ

ダイワロゴ
https://www.daiwa.com/jp

対してダイワ製の安価なスピニングリールは、LTコンセプトになって「軽さ」を重視したため、ボディの剛性がいまいちなことが挙げられます。さすがにLT6000番になれば剛性は高くなりますが、LT3000番クラスだと青物系に使うのはおすすめしにくくなります(リールフット部が曲がりやすくなる)。ただし、ターゲットに適合するサイズのリールであればそれに対する剛性はあるので、ダイワ製はその軽量さを重視するときに選べばとてもよいパフォーマンスを発揮します。特にラインローラーはボールベアリングが入っていなくてもよく回るので、シマノ製より優秀なこともあります。ギアは安価なものだとゴロツキが出やすいのですが、多少ギアがゴロゴロいっても気にしない釣りの場合は問題ないです。ダイワ製の安価なスピニングリールは、シマノ製にはない大容量の糸巻き量のリールもあって(Dがつくモデル)、それも魅力の一つとなります。ベールアームも「エアベール」という太く頑丈なものが搭載されていることが多いので、それを気に入ってダイワ製リールを求める人も多いです。

ちなみに、ドラグの効きは各社ともにリールごとにかなり特性が変わってくるので一概にはいえません。お店で手にとってドラグの効きはチェックしてから買ったほうがいいです。

個人的選び方

安価なリールがほしいとき、3000番未満の小型スピニングであればダイワ製、3000番以上ならシマノ製がおすすめです。ただし、6000番クラス以上の大型リールの場合はギア重視ならシマノ製、糸巻き量がほしいときはダイワ製も十分候補になります。

「釣り竿」のおすすめメーカー

竿を作るには専用の設備が必要です。竿の素材となるカーボンシートにはロットがあり、コスパの高い竿を作るには大量の素材を受け入れる設備と資本力も大事です。中小メーカーには竿の製造設備を持っていて、性能の高い竿を出すメーカーはあります。ただし、素材の大量の仕入れはできないため、竿が高価格化しやすいです。まずは、「がまかつ」「ダイワ」「シマノ」の3大メーカーのコスパが高い製品を買うのがいいと思います。3大メーカーの特徴を紹介します。

がまかつ

がまかつロゴ
https://www.owner.co.jp/

がまかつは一言で言えば「玄人志向」。もともと釣り針のメーカーですが、1976年に釣り竿の製作に参入し、玄人志向の高品質な竿を展開しています。製品のサイクルは他社と比べるとかなり長いものが多いです。サイクルが長いと開発にかける時間も長く、それだけよい製品を作りやすいのです。中~高価格帯のものが多く、入門者には手を出しにくいかもしれません。カタログ落ちしにくいので、値崩れしにくく売るときには有利に働きやすいです。

ダイワ

ダイワロゴ
https://www.daiwa.com/jp

ダイワは一言で言えば「アイデアマン」。釣具の総合メーカーを長く経営していることもあり、ユーザーの意見を素早く製品に取り入れたり、自社のアイデアをどんどん形にするメーカーという印象があります。アイデアをどんどん形にするために製品サイクルは短く、新製品も数年で売れなければカタログ落ちしていくことも珍しくありません。必然的に、製品には出来・不出来の波があります。ユーザーの要求に素直なので、目に見えるスペックの勝負をしたがる傾向があります(カーボン含有率や重量等)。そのために、目に見えにくい耐久性がおいていかれることもあります。カーボン技術はゴルフクラブを作っていることから蓄積があるという指摘も見られます。ちなみに、現在は「グローブライド株式会社」と名称を変更しています。

シマノ

シマノロゴ
https://fish.shimano.com/ja-JP

シマノは一言で言えば「技術屋」。自転車ギアのメーカーから1970年に釣具に進出した経緯があります。かなり技術寄りの思想を持つメーカーだと感じます。技術力に自信があるためか、ユーザーの意見より社の方針を重視する傾向があります。また、製品の耐久性、安全性を重視する傾向があります。製品サイクルはこの中では真ん中程度です。NFTなど釣り竿メーカーの技術を吸収して大きくなってきた経緯もあり、竿のノウハウを豊富に持っています。

入門者におすすめのメーカー

これらの竿メーカーで入門者に無難なのは「シマノ」か「ダイワ」です。「がまかつ」は中価格帯以上の製品しかなく、竿の扱いを覚えるまではおすすめしにくいです。シマノやダイワの製品は低価格帯の下位モデルに上位モデルのお下がりの技術が採用される傾向がありますのでコスパは高いです。ですので、シマノの竿かダイワの竿となるのですが、ダイワの竿は製品サイクルが短いものも多く、パーツの入手性の点で若干の不安があります。ですので、無条件に選ぶならシマノの竿で、ダイワ製品を選ぶときは、ロングセラー品を狙うようにするといいでしょう。

釣具には種類が沢山あるので、釣具店でつい何を買っていのか迷ってしまうことが多いことでしょう。そこそこ釣りをやり込んだらそれが大きな楽しみの一つになるけれど、入門者にとってはハードルの一つになっていると思います。

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