ダイワから「24レブロス」が発表されました。
「レブロス」シリーズは価格は入門機ながらそのコスパからベテランにも愛用者がいる機種です。
今回は前モデルの「20レブロス」からどういった進化があったのかを中心に紹介します。
見た目の変化
まずば見た目の比較です。配色はほとんど変更ありません。
「ローターの形」と「ベールの形」がリニューアルしているのがわかります。
改良点は4つ!
24レブロスの進化した部分は以下の4点です。
- 1)軽量化
- 2)エアドライブローター
- 3)エアドライブベール
- 4)ATD TYPE-L
順番に見ていきましょう。
1)軽量化
各サイズで5~10グラム程度軽量化されました。
この軽量化は次に紹介する「エアドライブローター」と「エアドライブベール」で実現しています。
2)軽量剛性化を実現「エアドライブローター」
ローターの進化がありました。
「20レブロス」では肉抜きデザインが特徴の「エアローター」でしたが、「24レブロス」では「エアドライブローター」になりました。
「エアドライブローター」は、「球体デザイン」が特徴の低慣性ローターです。
球体デザインには以下のメリットがあります。
- 球体デザインは構造上強くなるため軽量化が可能
- 球体デザインは回転体として慣性が最も小さくなる
軽量・低慣性なローターは何がいいのかというと…
AIRDRIVE ROTOR
独自の理論により、球体からそのまま切り出したかのような新形状を導き出し、そこからさらに不要な肉を徹底的に削ぎ落すことで、剛性を維持したまま、大幅な軽量化を実現します。操作性、感度の向上に繋がる巻き出しの軽さが飛躍的に向上しました。
ダイワ HP
3)軽量化を実現「エアドライブベール」
ベールの進化もあります。
「20レブロス」では、中空のパイプ状の「エアベール」でしたが、「24レブロス」では中空タイプではなく、廉価版のワイヤータイプの「エアドライブベール」が採用されています。
「エアドライブベール」はベールアームの小径化によって軽量化したベールです。
ベールはローターに乗っていますから、ベールの軽量化によってローターが低慣性になるのです。
軽量化で気になるのは強度ですが、実釣に必要な強度は確保されています。
さらに嬉しいのは以下のポイントです。
- ベールの傾斜角度がより急になったこと
- ラインローラー上部に「糸絡み防止ルーフ」が設置されたこと
これによってラインをラインローラーにスムーズに導いてくれます。
ライントラブルを軽減し、ラインテンションが掛かったときに生じる「ベール戻り」問題も軽減しています。
AIRDRIVE BAIL
ワイヤータイプのAIRDRIVE BAILを採用。ローターユニットのさらなる軽量化を実現するために実釣時における必要強度を維持したまま、大幅軽量化を実現。ベールを含むローターユニットの軽量化により、回転慣性の大幅低減に寄与。回転レスポンスに磨きをかけ、操作性を向上させました。アームレバー部も新形状を採用し、糸絡みを大幅軽減しました。
ダイワ HP
4)ドラグが滑り出しが軽い「ATD TYPE-L」に
「ATD TYPE-L」は「ATD」より滑り出しが軽くなったドラグです。
「20レブロス」の「ATD」でも滑り出しは軽いほうだったと思いますが、さらに進化したということです。
「ATD TYPE-L」ではフッキング時等の瞬間的な引っ張りに対するドラグ値の上昇を抑えています。そのためライトラインでの使用に適しているとのことです。
ATD TYPE-L
魚の引きに合わせスムーズに作動し、滑らかに効き続けるATD。その初動レスポンスを高めたATD TYPE-L。滑り出しと追従性を追求し、ドラグ設定を気にすることなく、ファイトに集中することが可能となりました。
ダイワ HP
ATD TYPE-Lって具体的になんだろう
「ATD TYPE-L」について、諸々調べてみましたが、24レブロスの場合、具体的にどのような形で実現されているのかいまいちわかりませんでした。ドラグワッシャーやドラググリスには前モデルから変更がありませんでした。ドラグ音を出すためのスプール内側の溝も大きく変わっている様子はありません。変更のあったドラグ音を出すためのスプリングかドラグワッシャーを挟む金属の座金がキモかと思いますが詳細は不明です。
「24レブロス」新機能まとめ
まとめておきましょう。
「24レブロス」はダイワが提唱する4つの「エアドライブデザイン」のうち、「エアドライブローター」と「エアドライブベール」が搭載されました。それにより、5~10グラムの「軽量化」が実現し、ローターの低慣性さがアップしました。
さらに、「ATD Type-L」とドラグの側面でもアップデートがあり、あらゆる釣りの入門者からベテランまで誰にでもおすすめしやすい機種に進化しました。
「20レブロス」からあまり変わっていないようですが、個人的に、名機「20レブロス」の要素を多く残してくれているのでありがたい話です。
初期ラインナップの変化
「24レブロス」になって、エクストラハイギアの番手が増えました。
・LT2500S-H(5.6) → LT2500XH (6.2)
・LT3000-CH(5.6) → LT3000-CXH(6.2)
・LT4000-CH(5.6) → LT4000-CXH(6.2)
ルアーフィッシングを重視した傾向だと思います。
「24レブロス」番手ごとの特徴
ドライブギアのサイズを基準にパワー別に分類したのが下表です。
「24レブロス」シリーズには4サイズのギアが使われています。
つまり、大きく分けて4段階のパワー別ラインナップがあります。
ダイワのスピニングリールの型番
LT:LTコンセプトの番手
数字:スプール径
S/D:浅溝スプール/深溝スプール
C:コンパクトボディ
H、XH:ハイギア、エクストラハイギア
同じパワーのものはほぼほぼ同じリールです。
詳細な違いは表の「区分」に記載しましたので参考にしてください。
2500番の浅溝スプールモデル(S)は深溝スプールモデル(D)に比べて最大ドラグ値が低いので注意してください。ドラグ力が弱いモデルだと、ドラグ力の上限が低いので引きが強い魚相手のパワーバトルには向きませんが、代わりに繊細なドラグ調整を得意とします。
波止釣りで万能なおすすめ機種は「LT3000D-C」です。標準的なドラグ力であり、ノーマルギアなので力強い巻き感のモデルです。Dなので深溝スプールであり、ナイロン4号を150m巻けるので、サビキ釣り、ちょい投げ、エギング、シーバスをはじめ、ライトカゴ釣りやぶっこみ釣りなど多少太い糸を使う釣りにも使用できます。ルアー釣りをメインにしたい人はエクストラハイギアの「LT3000-CXH」などがいいと思います。
泳がせ・ノマセ釣りには「LT6000D-H」がおすすめです。6号~8号のナイロンライン巻くことができるうえ、ドラグ力が強すぎず調節しやすいため、下手なSWリールよりブリ狙いの堤防泳がせ釣りに向いています。
「24レブロス」はエサ釣りの入門者や道具にお金をかけないベテランまで必要十分でおすすめの機種となっています。
同じダイワでワンランク上の機種に「23レガリス」がありますが、そちらもおすすめのリールです。
特に、ルアー釣り用ならコスパが高いのはむしろ「23レガリス」だと思いますのであわせて検討してみてください。
23レガリスの記事はこちら
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