釣り用エアーポンプの名機「Hapyson YH-735C」の使用レビュー

釣り具

エアーポンプには故障がつきもので、耐久性が気になりますよね。

また、メーカーの公表している「送風量」や「連続使用時間」が本当なのも気になります。

今回は、私が使用している「Hapyson YH-735C」について、使用レビュー(よかった点、いまいちだった点)を忖度なしで紹介します。

実際の耐久性や使用感が気になる方はぜひ参考にしてください。

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ほそく
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私は釣り用エアーポンプを現在6台所有していますが、この機種はメイン機の一つとしてアジなどの泳がせ釣り・飲ませ釣りのエサを生かすために使用しています。

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良かった点

まずは良かった点から紹介します。

1)耐久性が高い

YH-735C」の耐久性はかなり高く、上から海水がかぶる状況で使用したこともありますが、未だに何の問題もなく使えています。

Hapyson YH-735Cの外観です
使用期間は現在7年間、70回~100回の釣行、駆動時間は動作テストを含めて700~1000時間程度です。

2)乾電池式の便利さ

YH-735C」は乾電池式のエアーポンプで利便性が高いです。

乾電池式のメリットは、充電式より長期間使える可能性がある点です。充電式だと充電を繰り返すたびにバッテリーが劣化して使用時間や送風量が落ちますが、乾電池式はそれがありません。予備の電池を持っていけばすぐに復活する点も使い勝手が良いです。

エアーポンプに使用しているダイソー乾電池
ダイソーの電池を常用していますが、問題ありません。
ほそく
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電池1個でも動作する
エアーポンプで2つの電池を使うものは、だいたい1つの電池でも動くようになっています。おそらく「強モード」では直列、「弱モード」では並列といった具合にスイッチで切り替えているのだと思います。1個の電池があれば使えるのでこの点を抑えておくと便利に使えます。

3)動作音が気にならない

YH-735C」の動作音は「超静か!」とは言えませんが、「送風量のわりに静か」です。

下図のように他の機種と比べると「普通」レベルの音量となります。

Hapyson「YH-735C」の動作音量は普通。
エアーポンプから30センチ程度の距離で計測。
YH-735Cの平均動作音は「強」で58dB、「弱」で54dBとなった。

釣り場で「うるさいなあ」と思ったことはほぼありません。釣り場の雑音の中に紛れていく感じです。

※下のボタンを押すとエアーポンプの実際の動作音を再生できます。

Hapyson「YH-735C」弱モード


Hapyson「YH-735C」強モード

4)送風量や持続時間が優秀

YH-735C」は送風量や連続使用時間が優秀です

以下は、5時間おきに送風量を計測した結果ですが、「弱モード」だと100時間近く持ちますし、「強モード」だと30時間程度持ちました。これはメーカー公表値である「弱モード」の75時間、「強モード」の25時間より長いです。

Hapyson 「YH-735C」の送風量の推移グラフ
弱は2回計測の平均値。弱モードでは5時間ごとに電池の場所を入れ替えた。

送風量も以下の通り、メーカー公表値通りで必要十分な送風量でした。

  • 「強モード」の25時間平均は「1.28L/分」(メーカー公表値1.3L/分)
  • 「弱モード」の75時間平均は「0.57L/分」(メーカー公表値0.6L/分)
ほそく
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ちなみに、私は以下のプロマリンの水が約30リットル入るバケツと組み合わせて使っています。

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海水をなるべく多くキープできる一番大きなサイズがポイントです。

秋なら小アジ15匹なら「弱モード」、30匹なら「強モード」という感じで使っています。暑い状況であれば酸素不足を起こしやすいので常に「強モード」で使っています。この組み合わせで、生き餌が死んだことはほぼありません。

5)大きなセラミックストーン付属

「YH-735C」には細かい泡が出るセラミックストーンが付属します。ストーン部分の直径は20ミリ、長さが90ミリで、ライバル機冨士灯器「FP-2000」の付属ストーン(直径20ミリ、長さ78ミリ)よりも長いです。ストーンが大きければ良いわけではありませんが、安定性は増すように思います。

Hapyson「YH-735C」のエアーストーンと冨士灯器「FP-2000」のエアーストーンの比較
直径は同じだがYH-735Cのストーンのほうがやや長い。

いまいちな点

つぎに、不満点です。

正直、Hapysonの「YH-735C」に不満点はとくにありません。メーカーも「YH-735C」はイチオシ製品であるようで、色違いを「電池式エアーポンプミクロ METALLIC COLOR」として発売しています)。

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あえて不満点を挙げるなら以下の通りです。

  • 乾電池の消費量を抑えたい
  • 送風量を増やしたい
  • 防水性をアップさせたい

1)乾電池の消費量を抑えたい

乾電池式のエアーポンプはランニングコストが高くなります。ダイソーですら単一乾電池1個につき約100円しますからね。

Hapysonの「YH-735C」は乾電池式では現状電池効率の最も優れた機種の一つであり、本機より秀でた機種はなかなかありません。

さらにランニングコストを抑えるためには、USB充電式のエアーポンプが候補となります。ただ現状では送風量が不足するか連続使用時間が不足する傾向があり、まだいいものに出会えていません。

2)送風量を増やしたい

エサを元気に活かすためには「送風量」が重要です。

これに関しては、冨士灯器の「FP-2000」のほうが優れています。

冨士灯器「FP-2000」の送風量の推移グラフ
パワフルな冨士灯器「FP-2000」。

ただ、図からもわかるように冨士灯器の「FP-2000」は20時間程度で性能が落ちます。電池をケチらずにどんどん新品を使うならいいのですが、自分のようにケチケチ電池を使うタイプの使い方だとHapysonの「YH-735C」のメリットも大きいでしょう。

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3)防水性をアップさせたい

Hapysonの「YH-735C」の防水性はどうでしょうか。

メーカーHPでは「水洗可能」とだけしか表示していません。

本機は「IPX6相当」を掲げる冨士灯器の「FP-2000」とほぼ同じ作りであるので、相応の防水性があると考えられます。

実際はどうでしょうか。

私は普段、「YH-735C」を活かしバケツのエアーポンプ用ポケットに入れて使用しています。

Hapyson YH-735Cの使用状況
活かしバケツのポケットに入れて使うと水がかぶる場合がある

この使用方法だと、時々水がかかることがあるためか、エアーポンプの内部が錆びている箇所があります。

Hapyson YH-735Cの内部
内部の錆が気になるようになってきた

まだ動作の不具合はありませんが、故障のリスクは高くなっています。さらに防水性が高いモデルがあれば理想的です。

ほそく
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保管方法

ちなみに、使用後は外側やストーンを水洗いして、電池を抜いて保管しています。使用していないときには電池を抜いておかないとこういった製品は錆びが進行したり、壊れることがあります。

ショッピングサイトのレビューによると、「防水性」という点では、冨士灯器の「FP-2000」のほうがパッキンの性能が良いらしく、内部に水が侵入しにくいようです。

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冨士灯器「FP-2000」の防水性は本当に高いのか、本機と並行して使いながら状況を今後も追っていきたいと思います。

エアーポンプの性能比較については、以下の記事もご参照ください。

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