堤防から水深や魚のタナを探るのに手っ取り早いのがポータブル魚探です。今回は魚探で有名なGarmin社のGarmin Striker Castについてレビューします。
Garmin Striker Castには、GPS付きとGPSなしのモデルがあります。だいたいGPSなしだと2万円くらい、GPS付きだとプラス5千円という感じです。
今回はGPSなしを購入しました。GPSの必要性を感じればグレードアップしてGPS付きを買おうかなと思います。
サイズ感と外観
第一印象は、意外とコンパクトなサイズ感。野球ボールと同等という感じ。
メーカースペックとしては7.6✕7.6✕6センチ。実際、7センチをちょっとはみ出す感じです。
公式の重量は75グラム。実測73グラム。大きさの割に軽いのであまり飛ばないです。磯竿3号4メートルで投げて、単体で20メートル程度の飛距離が限界ですね。オモリをつけたりすればもっと飛ぶけれど、ロストが怖いです。
USB充電式です。下の特殊端子でUSB充電をします。USBケーブルは付属します。
深さの精度はかなり良さげ
早速、専用アプリをmotorola edge 20というミドルスペックのAndroidスマホにインストールしました。Bluetoothで接続を簡単にできました。
浴槽に水を張って試してみました。60センチ程度、と水深はかなり正確に出ているようです。
海で試したところ、やはり水深はかなり正確なようです。足元にオモリを落としてリールハンドルの回転数で大体の深さを探ってみますが、ズレがほぼ無いです。
水深計として便利です。少し離れたところに投げてその場の水深を見ることができるので、釣り場の深さを立体的に知りたい時に便利です。
魚の有無は?
魚がいる水深に魚のアイコンが出ます。この精度の確認は難しいので正確かどうかよくわからないです。釣れないときは魚のアイコンはなかったりしますが、魚のアイコンが出ているときに、仕掛けを落としても食わない場合があります。エサや仕掛けが合っていないとダメですし、時合に合わないと食わないということもありますからね。
魚のアイコンはランダムに表示されているわけではないので一定以上の精度はありそうです。たとえば、水温の境目や塩分濃度の境目など境目に魚が付きやすいのがわかります。
GPS付きモデルはいる?
GPSは今のところ必要性を感じていません。私は陸っぱりでいくつかの釣り場しかいかないので、測った水深はだいたい自分で覚えておけるからです。陸っぱりでも数多くの釣り場に行く人は必要性を感じるかもしれません。
また、岸から使用する場合の制約があります。Bluetoothの届く範囲はスマホから30メートル程度が限界だと思います。実際問題としてもう少し遠くまで流したいのですが、ロストの恐怖と戦うことになります。本体が重さの割に軽いですしあまり遠投して使用するというものではなさそうです。カヤックフィッシングのように小型の船で使う分にはGPSつきの強さがでる使い方かなと思います。
電池持ちはいい
電池は劣化するものなので、メーカー発表の性能より割り引いて考えていたのですが、意外と持ちます。試したところ、電池は一度充電してしまえば24時間程度連続で使えます。スマホの方が先にバッテリー切れになるほどで、電池持ちは十分です。
ただ、水から上げてもスイッチオフにならないことがあって、それでバッテリーを気づかずに消耗してしまうことがあります。スイッチが切れない場合は魚探の金属部の水を切るか、アプリを立ち上げるスマホ側でBluetoothの接続を切るとスイッチオフになるようです。
金具が錆びる
惜しむらくは、金具が錆びること。10回程度の使用でカシメタイプの金具がこんな感じになりました。使用後に水でよく洗っても錆びは避けられないみたいです。このまま使い続けると金具が破損して飛んでいくおそれがあるので、改善してほしいところです。水くみバケツもこういう金具が真っ先に破損するから、こういう金具は切って自分で結んだほうがいいかもしれないですね。
全体的には いい商品
この種の商品を求める人にとっては、おすすめの商品です。ワンシーズン20回弱使いましたが、大きな不具合もないですし個人的に買ってよかったです。なにより、釣り場の水深や魚のタナがわかることのメリットは大きく、釣り場での戦略が広がります。デメリットは、上記で書いたように、Bluetoohの届く範囲と遠投性能がやや控えめな点、金具類がほんの少し錆びやすいの点、もう少し値段を安くしてほしいところではあります。
個人的には何回か使ったら使わなくなるものだとは思って買いましたが、忘れなければ毎回使っています。水温の記録にもなりますし、釣れるとき、釣れないときの確認として面白いです。その時の反応をスクリーンショットで保存しておくことで、価値あるデータになります。
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