堤防泳がせ釣り用「リール」の選び方とおすすめランキング【ブリ狙い】

泳がせ・飲ませ釣り

「堤防から泳がせ釣りでブリを狙う時におすすめのリールは?」

「安いリールは使える?」

「頑丈なリールは必要?」

大物狙いの釣りなだけに、気になることも多いと思います。

筆者が実際に堤防からの泳がせ釣りでブリを釣ってきた経験から、リール選びで大事なポイントを大事な順に並べます。

ブリ狙いの堤防泳がせ用「リール」の選び方のポイント
  • 糸巻き量……道糸が150メートル巻けるもの
  • ドラグ性能……放置したいなら「滑り出し」が滑らかなもの
  • スプール……遠投するならなるべく大きなもの
  • ギア比、剛性……あまり考えなくてOK

以下では、なぜそうなのか、というリールの「選び方」とそれをふまえた「おすすめのリール」をランキング形式で紹介します!

ほそく
ほそく

紹介するリールは発売年が古いリールもありますが、2024年現行汎用・遠投・SWの全機種(ステラSW・ソルティガ~アリビオ・ジョイナスまで)をほぼすべて現物で触ってその中からおすすめを紹介します。

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  1. 堤防泳がせ釣りの「リール」の選び方
    1. 1.「糸巻き量」は道糸が100~150メートル巻けるものを
    2. 2.「ドラグ性能」は滑り出しのよいものを
    3. 3.「大きいスプール」なら飛距離の向上が望める
    4. 4.「ギア比」は「ローギア」推奨だけどあまりこだわらなくてOK
    5. 5.「剛性」は高いほうがいいけれどあまり気にしなくてOK
    6. 6.「クイックドラグ」「ツインドラグ」のワナ
  2. 「堤防泳がせ釣り」のおすすめリール ランキング
    1. 【汎用スピニングリール】エントリー機のおすすめ ランキング
      1. 1位 ダイワ「24レブロスLT6000D」
      2. 2位 シマノ「22サハラ C5000XG」
    2. 【格安スピニングリール】のおすすめ ランキング
      1. 1位 シマノ「17セドナ 6000番/8000番」
      2. 2位 ダイワ「16ジョイナス 4500番/5000番」
      3. 3位 シマノ「18ネクサーブ 6000番/8000番」
      4. 4位 シマノ「11アリビオ 6000番/8000番」
    3. 5位 ゼニス・オクマ「アリア6000B/8000B」
    4. 【ルアー用大型リール】のおすすめ ランキング
      1. 1位 シマノ「21スフェロスSW 6000」
      2. 2位 シマノ「20ストラディックSW 6000」
      3. 3位 シマノ「24ストラディックSW 6000」
    5. 【遠投用リール】のおすすめ ランキング
      1. 1位:シマノ「23パワーエアロTD」
      2. 2位:シマノ「14ブルズアイ 9100/9120」
      3. 3位:ダイワ「17クロスキャスト 4000/4500」
      4. 4位:ダイワ「17ウインドキャスト 4000/4500」
      5. 5位:シマノ「15パワーエアロプロサーフ」
      6. 6位:ダイワ「23ロングビーム35」
      7. 7位:シマノ「10アクティブキャスト 1050/1060」

堤防泳がせ釣りの「リール」の選び方

1.「糸巻き量」は道糸が100~150メートル巻けるものを

道糸を選んだあとでその糸を巻くリールを選びます。ブリはよく走りますので道糸を100メートル以上使えたほうが安心です。以下の対応表を参考に道糸に合わせたリールのサイズを選択してください。

道糸とリールのサイズ
  • ナイロン6号150メートル:ダイワLT5000D、旧4000番、シマノ6000番※SW機OK
  • ナイロン8号150メートル:ダイワLT6000D、旧4500番、シマノ8000番※SW機は非推奨

道糸のコーナーでも述べましたが、メータークラスの大物狙いならナイロン8号ですが、通常はナイロン6号をおすすめします。

汎用スピニングリールなら「大きめのサイズ」、ルアー用大型リール(SW機)なら「小さめのサイズ」を選ぶのがポイントです。

詳細は次の項目で触れますが、汎用スピニングリールは「大きめのサイズ」でも最大ドラグ力が弱くドラグの最小設定時でも滑らかに糸がでることが多いです。

それに対してルアー用大型リール(SW機)は「大きめのサイズ」だと最大ドラグ力が強すぎて、ドラグの最小設定時に滑らかでないことが多いのです。シマノであれば、6000番まではスムーズなドラグ設定になっているものの、8000番になると途端にパワー寄りの設定になるので使いにくくなるものが多いです(例外はありますが)。

また、高級機種は最大ドラグ力が強く、ドラグのクリック感にもこだわりがあり大きめに設定されていますので、堤防からの泳がせ釣りの場合では向いていないことがあるので注意です。

なお、ダイワのスピニングリールは「LT」のついた番手とそうでない旧番手で糸巻量がかなり異なるので注意してください。LTつきの番手はシマノの番手とほぼ同じと考えて良いです。

シマノの汎用スピニングリールではC5000番までのことが多く、6000番や8000番が存在する汎用スピニングリールは、2024年現在、格安の「アリビオ」「ネクサーブ」「セドナ」くらいです。6000番以上はおもにSW機の範疇になっているようです。

そのため、シマノの汎用スピニングリールを選びたい場合、C5000番を選択して6号の道糸125mを巻くという選択をしてもいいでしょう。

ほそく
ほそく

糸巻き量さえあれば、泳がせ釣りには最低限使えます。

2.「ドラグ性能」は滑り出しのよいものを

「ドラグ力が強い」という理由でリールを選ばないでください。

ブリなら障害物に突っ込むことはあまりありません。堤防からの釣りであれば、障害物のほうに走られそうになっても、ドラグをやや強めにして耐えていれば逆方向へ走ってくれることが多いです。ファースト・ランをなんとしてでも止めるようなリールは必要ありません。めちゃくちゃ強いドラグ力のリールは不要なのです。

使い心地に影響があるのは、「ファイト時のドラグ設定」の容易さと置き竿にする場合は「ドラグの滑り出しの滑らかさ」です。

特に後者は釣果に直結します。泳がせ・飲ませ釣りでは、置き竿時に糸がスムーズに出ないと竿が持っていかれそうになったり、ラインテンションが掛かりすぎてエサを吐かれやすかったりします。大型ルアー用や遠投用などの大型リールは特に大型番手でドラグが強めの設定にされていて、低負荷時の「ドラグの滑り出し」があまり考慮されていないものが多いです。ドラグワッシャーがカーボンのものは特にその傾向が強く、注意が必要です。

大雑把に言えば、ドラグの滑り出しはメーカーHPを見て最大ドラグ力10kg前後(実用5kg程度)くらいリールがちょうどいいことが多いです。ナイロン6号~8号を使用する場合、ファイト時に実際にかけるドラグ値は、1.5kg~2kg程度です。最大ドラグ力が強ければこの調整がしにくくなる傾向があるのです(例外はあります)。

なお、ヤエン用のリアドラグリールは、とてもスムーズに糸が出ますが、糸巻き量が足りません。

リールに採用されているドラグは機種によって異なります。実際のドラグの効き具合はお店等で実際に触ってドラグの出具合を確認する必要があります。同じ製品でもドラグの効き具合はドラグワッシャーにつけるドラググリスの量や性質によって多少変化するので、購入後にドラグの効き具合に不満があったら自分でグリスを工夫してみるといいです。

3.「大きいスプール」なら飛距離の向上が望める

エレベーター仕掛けを遠投したい人にとって、遠投用のリールは魅力的でしょう。常に遠投が正解というわけでは決してありませんが、魚が回遊する場所が遠くにある場合など遠投すればそれだけ有利になるケースもあります。

遠投用のリールには、巨大なスプールがついています。スプールの表面積がおおきいためにキャスト時の糸の「減り」が遅くなります。すると、スプールエッジに当たる糸の抵抗が減り、飛距離がアップするという算段です。

ただ、遠投用のリールの大半はドラグ力が強く、滑り出しが滑らかでない機種も存在しますので、スプールの大きさだけでリールを選ぶのはおすすめしません。

ドラグの滑り出しが滑らかでありながら大きなスプールの機種を選ぶのがミソです。

4.「ギア比」は「ローギア」推奨だけどあまりこだわらなくてOK

ギア比はあまり気にしなくていいです。

「ハイギア」か「ローギア」(パワーギア)を選べる機種の場合は、「ローギア」をおすすめします。巻き上げ力が強いため、魚がかかった時の高負荷時の巻き上げが楽になります。巻き取り力が低いと、ポンピングする必要も出て、若干ですがバレにつながります。

ギア比は3.5~4.5程度ならその恩恵は感じられます。たとえば、シマノの「14ブルズアイ9100/9120」はギア比3.5ですので、80センチそこそこのブリクラスでもポンピングがほぼ不要で寄せられます。これはメインギアのサイズが大きく、ロングハンドルということも手伝っています。

ギア比の影響はあくまで「魚が掛かってから」の話で釣果にあまり影響ありません。ショアジギングのリールと兼用したい人は迷わず「ハイギア」や「エキストラハイギア」を選んでください。

5.「剛性」は高いほうがいいけれどあまり気にしなくてOK

高級機種は「剛性」が高く「ベアリングの数」が増えますのでやりとりの快適度が増します。着目すべきは「剛性」で、剛性が低いリールの場合、やりとり時にリールフットの部分やローター部がたわんだりします。糸を巻こうとしても巻きがとても重くなります。実際に「壊れた」という報告はあまりありませんが、やりとりにすこし不安がでます。

遠投リールやルアー用大型リール(SW機)であればかなりしっかりしたつくりになっていますので剛性面では安心です。汎用スピニングリールは、シマノのC3000番クラス(2500番ボディ)やダイワのLT3000番クラスだとリールフット部のたわみが大きいですが、シマノC5000番(4000番ボディ)以上、ダイワのLT5000番以上といった大型番手はそれなりにしっかりした作りになっています。ゴリ巻きはできませんが(してはいけませんが)、普通にブリを釣ることが可能です。

つまり、大き目のリールを選んでおけば安物でもまず大丈夫です。

6.「クイックドラグ」「ツインドラグ」のワナ

遠投リールや鯉釣り用リールには、一瞬でドラグを緩めたり締めたりする「クイックドラグ」やドラグが2つある「ツインドラグ」機能が搭載されているものがあり、そちらも人気です。

結論から言えば、「クイックドラグ」や「ツインドラグ」には注意が必要です

クイックドラグ」(ダイワでの名称、シマノではラピッドファイアドラグと言ったりします)でドラグが急に締まるということは、調整幅が短いということで、人によっては微調整がしにくいです。エレベーター仕掛けで道糸を張りながらドラグも緩めておきたい場合にやや面倒です。ただ、慣れれば便利な機能ですし「クイックドラグ」を選ぶのもアリです。なお同じ「クイックドラグ」搭載機種でも機種によってドラグが急に効くものと普通のドラグに毛が生えた程度のものがあります。

ツインドラグ」(シマノのいくつかのリールに搭載されています)の場合、使いやすさは機種次第です。たとえばシマノの「15パワーエアロプロサーフ」だと、比較的ドラグの低負荷時の放出抵抗が大きく、ドラグを緩めて待つ設定がやりにくいです。対して、「23パワーエアロTD」だとドラグがかなり滑らかで使いやすくなっています。

これらの機能がついている機種を買う場合には、店頭で触るなどし、イメージとあっているか確かめてから買うことをおすすめします。

「堤防泳がせ釣り」のおすすめリール ランキング

以上の観点から2024年現在のおすすめ機種をランキング形式で紹介します。

【汎用スピニングリール】エントリー機のおすすめ ランキング

汎用スピニングリールの中でも特にコスパがいいエントリー機種に絞って紹介します。

1位 ダイワ「24レブロスLT6000D」

ほそく
ほそく

「ATD」と「ATD TYPE-L」の具体的な違いは?
ダイワのスピニングリールの「ATD」ドラグ。これは魚の引きが弱いときは繊細に、強いときは強く効くように調整される「オートマチックさ」をウリにした機能です。ドラググリスを工夫することでこの特徴を出しているそうです。「ATD」とその進化版「ATD TYPE-L」とは具体的に何が違うのでしょうか。レブロスの場合、ドラググリスの違いではありません。20レブロスの「ATD」と24レブロスの「ATD TYPE-L」とではワッシャー(とグリス)は全く同じものが使われています。ドラグの間に入る金属の座金類は異なりますが、座金の変更でドラグ特性を調整することには違和感があります。ドラグが出るときのラチェット機構が怪しいです。ダイワのスピニングリールのラチェット音はシャフトに取り付ける金属製のバネ(クリックリーフスプリング)とスプール内側の溝との接触によって生じますが、その違いでドラグの特性が変わっていると考えられます。とはいえ、レブロス以外の機種は「ATD」と「ATD TYPE-L」とでドラグワッシャーが異なるので、「レブロスだけ例外」という可能性もあります。「ATD TYPE-L」は具体的な構造を指すのではなく、いくつかのドラグ構造の変化、調整が組み合わさった概念という可能性があるのです。

糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 187m
ナイロン8号 140m
12kg57mm
/約22mm
335g5.74/1
レブロスLT6000D-H の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値。ストローク長はデジタルノギスでの計測です。
ダイワ(DAIWA)
¥8,522 (2024/12/30 21:25時点 | Amazon調べ)

他のダイワ汎用リール
ダイワの「20クレスト」(7千円程度)はATDながらドラグの滑り出しは滑らかです。ただし、急にドラグが効くことがあり細かい調整がしにくいところはあるものの、泳がせ釣りでも問題なく使用できます。「23レガリス」(1.2万円程度)はATD TYPE-L採用のドラグで滑り出しは「24レブロス」とほぼ同じで「軽め」です。スプール内側の溝が非対称形になっており、工夫が見られます。レガリスは軽量重視の機種(ZAION-V採用で軽量化)ですから、泳がせ釣りとショアジギングを両方楽しみたい人には、こちらのほうがおすすめです。「21フリームス」(1.2万円程度)はATD採用ドラグですが、ドラグの滑り出しは「軽め」であり、頑丈さがほしい人は候補にしてもいいと思います。ただ、店頭で在庫がセールになっており、25年でのモデルチェンジが予想されます。「23レグザ」(1.7万円程度)は大型番手で「ATDタフ」というカーボンワッシャーが採用されたドラグとなっており、滑り出しが「重め」でルアー用です。堤防での泳がせ釣りにはおすすめしません。
価格はアップしますが「24ルビアス」(4万円程度)は「ATDタフ」なのでやはりドラグ作動は「重め」で堤防での泳がせ釣りにはおすすめしません。「24セルテート」(5万円程度)や「23エアリティ」(5.5万円程度)は軽めに作動するドラグを持ちます。エアリティはその名の通り軽量さ重視の上位機種です。以上から、ダイワの汎用機の中で他のおすすめは「23レガリス」「21フリームス」「24セルテート」です。

糸巻量の多いリールはドラグ力が強くなりがちでドラグの耐久性も高くするかわりに最弱のドラグ設定は苦手な傾向にあります。安いリールは糸巻量は多めなのにドラグは弱めから動くという点で、泳がせ・ノマセ用リールとしてねらいめなのです。

ほそく
ほそく

シマノ VS ダイワ エントリークラス
ダイワ製のエントリークラスのリールは、シマノのエントリークラスのリールに比べてラインローラーの性能がいいのもメリットです。シマノはベアリングを入れないと回転が頼りないですが、ダイワはベアリングを入れなくても十分回転してくれます。また、ダイワのエアベール搭載のリールは、シマノのエントリークラスの針金のようなベールより剛性が高いので個人的には好みです。シマノの針金タイプは曲がったり下がったりすることがあるのです(ダイワの高級機種のベールアームはシマノ化しつつありますが)。

2位 シマノ「22サハラ C5000XG」

ダイワのエントリークラスのリールはギアの耐久性が比較的低いことがデメリットです。大物とやり取りを繰り返すとゴロツキ感が出てきます。使用に支障はありませんが気になる人やガンガン巻いて魚を寄せたい人は、安価でもギアの耐久性が抜群のシマノ製のリールをおすすめします。特に「セドナ」以上には、超々ジェラルミン製の「HAGANEギア」がメインギアに採用されていておすすめです。

22サハラ」は安価ながらねじ込み式ハンドルや「X-SHIP」が搭載され大型のブリが掛かってもやりとりがしやすくなっています。ドラグの滑り出しも平均以上に優れています。C5000XGにはナイロン6号という組み合わせがおすすめです。

糸巻き量最大ドラグ力
(実用ドラグ力)
スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 125m
ナイロン8号 93m
11kg
(6kg)
54mm
/17mm
305g6.24/1
22サハラC5000XGの主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。
シマノ(SHIMANO)
¥7,433 (2024/06/09 23:23時点 | Amazon調べ)

他のシマノの汎用リール
一つ下のランクの「23セドナ」もドラグの滑り出しは優秀ですが、「X-SHIP」が搭載されておらず、供回り式ハンドルですので「22サハラ」のほうがおすすめです。実売価格は1,000円も違わないはずです。上位の「22ミラベル」もドラグ滑り出しは「普通~軽め」です。ただ、マグナムライトローターは泳がせ釣りに関係ないので、「22サハラ」でいいと思います。「21ナスキー」や「21アルテグラ」はなぜかドラグの滑り出しがやや重い個体が多く、あまりおすすめしません。「23ストラディック」はドラグの滑り出しが「軽め」なので泳がせ釣りでも活躍します。ドラグ作動時のクリック部が非対称なことで作動のスムーズさとクリック音の大きさを両立させています。ボディが金属なので剛性もワンランク上です。上位機種の「22ステラ」や「23ヴァンキッシュ」「21ツインパワーXD」は普通~やや重めのドラグ設定です。ストラディックと同じ中級機の「24ヴァンフォード」は軽めのドラグ設定です。剛性の観点からも「23ストラディック」がシマノの汎用機では一番おすすめの機種です。

【格安スピニングリール】のおすすめ ランキング

泳がせ・ノマセ釣りでは、高級リールは不要です。3000円から買える格安リールでも十分な戦力になります。

1位 シマノ「17セドナ 6000番/8000番」

シマノの「17セドナ」の6000番や8000番は7000円前後で販売されています。上位機種と同じ超々ジェラルミン製の「HAGANEギア」が搭載されているのがポイントです。

大型リールなのに重量は6000番で425gと軽めで、ギア比も低めなためパワフルに巻けます。6000番クラスの安いリールがほしい人は是非。

糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 160m
ナイロン8号 120m
10kg57.5mm
/17.5mm
425g4.63/1
17セドナ6000の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。
糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 213m
ナイロン8号 160m
11kg61mm
/20.5mm
615g4.93/1
17セドナ8000の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

2位 ダイワ「16ジョイナス 4500番/5000番」

糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 200m
ナイロン8号 140m
8kg約62.6㎜
/約23.9㎜
625g4.61/-
16ジョイナス4500の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。
スプール径とストローク長はデジタルノギスでの計測です。
糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 260m
ナイロン8号 200m
8kg約68.9㎜/
/約22.9㎜
630g4.61/-
16ジョイナス5000の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。
スプール径とストローク長はデジタルノギスでの計測です。

3位 シマノ「18ネクサーブ 6000番/8000番」

亜鉛ダイキャスト製のメインギアが採用されています。

糸巻き量最大ドラグ力
(実用ドラグ力)
スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 150m
ナイロン8号 112m
8kg
(5kg)
59mm
/18.5mm
595g4.93/1
18ネクサーブ6000の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。
糸巻き量最大ドラグ力
(実用ドラグ力)
スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 200m
ナイロン8号 150m
8kg
(5kg)
59.5mm
/18.5mm
580g4.93/1
18ネクサーブ8000の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

4位 シマノ「11アリビオ 6000番/8000番」

亜鉛ダイキャスト製のメインギアが採用されています。

糸巻き量最大ドラグ力
(実用ドラグ力)
スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 150m
ナイロン8号 112m
8kg
(5kg)
59mm
/18.7mm
575g4.91/1
11アリビオ6000の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。
糸巻き量最大ドラグ力
(実用ドラグ力)
スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 200m
ナイロン8号 150m
8kg
(5kg)
59.5mm
/18.7mm
590g4.91/1
11アリビオ8000の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

5位 ゼニス・オクマ「アリア6000B/8000B」

まだ高い!という人は、ゼニス・オクマの「アリア6000B」や「アリア8000B」はどうでしょう。ななんとAmazonでは2000円~4000円で入手できます(2024年6月現在)。

フィッシングショーで触りましたが、最大ドラク力は強いのですが、ドラグの滑り出しは問題なさそうでした。400g程度と重量も軽かったので試しに使ってみるのも面白いと思いました。

糸巻き量最大ドラグ力
(実用ドラグ力)
スプール径重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 160m
ナイロン8号 120m
14kg約59mm394g4.51/1
ARIA6000Bの主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。
糸巻き量最大ドラグ力
(実用ドラグ力)
スプール径重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 213m
ナイロン8号 160m
14kg約61.5mm405g4.51/1
ARIA8000Bの主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

【ルアー用大型リール】のおすすめ ランキング

ルアー用大型リールを選ぶ場合は、ルアー釣りと兼用できるメリットがあります。また、高い剛性も魅力です。

1位 シマノ「21スフェロスSW 6000」

ルアー用大型リールだとシマノの「21スフェロスSW(1万3千円前後)はギアの耐久力はもちろんボディの剛性が高くておすすめです。「21スフェロスSW」はルアー用なのでドラグの滑り出しはやや大味ですが、6000番だとドラグの滑り出しはよく万能です。対して8000番は大型用設計のためドラグパワーが強いぶん、ドラグゆるゆるの設定がしにくいことがあります(それでもシマノの他機種に比べるとかなり軽いです)。糸巻量をカバーするために、6000番に下巻きにPEを巻いてナイロンを7-80m巻くというのもありですね。

糸巻き量最大ドラグ力
(実用ドラグ力)
スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 160m
ナイロン8号 122m
10kg
(5kg)
57.5mm
/19mm
450g4.64/1
21スフェロスSW6000PGの主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

2位 シマノ「20ストラディックSW 6000」

「21スフェロスSW」の一つ上位機種の「20ストラディックSW」も6000番がドラグゆるゆるの設定がしやすい機種です。8000番はドラグの出が重いのでおすすめしません。

糸巻き量最大ドラグ力
(実用ドラグ力)
スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 160m
ナイロン8号 122m
12kg
(7kg)
57.5mm
/19mm
440g4.66/1
20ストラディックSW6000PGの主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

3位 シマノ「24ストラディックSW 6000」

「24ストラディックSW」は「20ストラディックSW」よりドラグパワーがアップしています。

糸巻き量最大ドラグ力
(実用ドラグ力)
スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 160m
ナイロン8号 122m
13kg
(8kg)
57.5mm
/19mm
440g4.66/1
24ストラディックSW6000PGの主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

ドラグ力がパワーアップしたので、滑り出しは「普通」程度です。クリック感が強くそれが抵抗にも感じます。8000番はかなりドラグ力が強い設定になるので、おすすめしません。

↓のAmazonリンクは6000XGです

シマノSW機のドラグ滑り出し
20ステラSW 8000番以上は重い、6000番以下は普通
21ツインパワーSW  8000番以上は重い、6000番以下は普通
24ストラディックSW  8000番以上は重い、6000番以下は普通(クリック重め)
21スフェロス 8000番 普通 6000番 普通

ダイワSW機のドラグ滑り出し
20ソルティガ 8000番 重い
23ソルティガセミオーダー(SLPWORKS) 6000番 軽め~普通
21セルテートSW 8000番 重い 6000番 普通(クリック重め)
22カルディアSW 8000番 軽め~普通 6000番 重め 5000D 普通
16BG 4000番 軽め~普通 4500番 重め
23BG SW 重い

【遠投用リール】のおすすめ ランキング

より遠投を目指したい人は、遠投リールがおすすめです。遠投リールは汎用リールやルアー用大型リール(SWリール)と比べて、スプール径が大きくストロークも長いために糸の放出抵抗が少なく、遠投に向いています。筆者の場合、ナイロン6号の道糸だと遠投リールを使えばだいたい10m~よけいには遠投可能です。

メーカーによって得意なスプール形状が異なり、ダイワ製品はテーパーを効かせたスプール、シマノ製品は大型平行スプールを得意とします。同一径であれば飛びはテーパー仕様に軍配が上がりますが、シマノ製のほうが一回り大きい径ですのでたいした違いはないのかもしれません。

スプール径が大きい分、ドラグも軽い力で動きやすくなっているのもメリットです。

1位:シマノ「23パワーエアロTD」

シマノの「23パワーエアロTD」は泳がせに使う遠投リールの中では性能ナンバーワンの機種でしょう。

微調整用とクイック用の2つのドラグ「ツインドラグシステム」が採用されており、微調整用ドラグで設定したドラグ設定から、クイック用のドラグで瞬時にファイト状態に切り替え可能です。

この機種のツインドラグは使い勝手よく、ドラグの出方も滑らかです。値段がやや高いのですが、「一番いいもの」が欲しい人にはおすすめです。

糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 170m
ナイロン8号 130m
19kg76mm
/35mm
540g3.57/1
23パワーエアロTD 太糸仕様の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

2位:シマノ「14ブルズアイ 9100/9120」

シマノの「14ブルズアイ9100/9120」は管理人の主力機の一つです。スプール径は76mmでストローク長は35mmで遠投リールでは最大クラスのスプールを備えます。9100はナイロン10号、9120はナイロン12号を使うためのスプールで、ボディは同じです。

シマノの「15パワーエアロプロサーフ」と比べてドラグの微調整がしやすく、エレベーター仕掛けにも使えます。ねじ込み式ハンドルなのも〇。とはいえ、汎用スピニングリール(レブロスLT6000DやセドナC5000など)のドラグ設定のしやすさに比べると、若干落ちます。スプールサイズの大きなリールはやはり、構造上微妙な調整は苦手になります。

おおよそ遠投リールは、ドラグ設定が15kg-20kgと高めになっているぶん、ドラグの滑り出しが滑らかでない機種が多いですし、微調整もできないのです(ドラグワッシャーが大きいのも一因と思われます)。ですので、ドラグフリーで食い込みに影響するような釣りにはあまり向いていません。ただ、こうしたリールはギアが大きくローギアでパワーがあるので、ポンピングせずにブリを寄せてこれるのは魅力ですが。

糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 333m
ナイロン8号 250m
20kg76mm
/35mm
540g3.55/1
14ブルズアイ9100の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

3位:ダイワ「17クロスキャスト 4000/4500」

ダイワの「17クロスキャスト」は堤防泳がせ釣りでは一番人気の遠投用リールでしょう。値段が安くコスパの高い遠投リールで、初めて遠投リールを選ぶ方に最適です。

遠投リールにしては、ドラグの滑り出しがそこそこいいです。ただし、スプール自体が重いですので最初はやや重く、勢いが出てからはスムーズにでるイメージです。

番手は4000~6000までラインナップされていますが、糸巻き量が異なるだけで性能は同じです。どれもスプール径は約64mmでストローク長は35mmです。どの機種でもいいのですが、4000番や4500番がおすすめです。4000番の場合、クイックドラグ搭載の機種が人気です。

糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 200m
ナイロン8号 140m
15kg約63.7mm
/35mm
640g4.13/1
17クロスキャスト4500の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。
ほそく
ほそく

QD(クイックドラグ)

この機種にはQD(クイックドラグ)というシステムが搭載されている番手(4000QD)があります。ドラグを緩めたり効かせる調整幅を狭めたものです。アタリ後にドラグをすぐに締められるので、置き竿の時にドラグをゆるめておく「ドラグフリー釣法」に向けの機能です。ただし、好みが分かれます。ピッチが急なので、置き竿時の微妙なドラグ調整や、ファイト時のドラグの調節がしにくいという人もいます。ただ、便利に使っている人もいますし、この機種のクイックドラグは思ったほど急にドラグが効くわけでもないので、使い手次第といったところです。気になる人はお店で確認してみてください。

4位:ダイワ「17ウインドキャスト 4000/4500」

「17クロスキャスト」のマグシールド付き&エアベール付&ボールベアリング追加バージョンが「17ウインドキャスト」です。少しだけ軽量化もされています。

コスパとしては「17クロスキャスト」のほうが上なのでこの順位です。こちらも糸巻き量が違うだけなのでどの番手でもOKです。4000番や4500番がおすすめです。ドラグの滑り出しは「17クロスキャスト」とほぼ同じで、遠投リールにしてはいいです。

糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 200m
ナイロン8号 140m
15kg約63.7mm
/35mm
625g4.14/1
17ウインドキャスト4500の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

5位:シマノ「15パワーエアロプロサーフ」

シマノの「15パワーエアロプロサーフ」にもツインドラグ機能がありますが、個人的にイマイチでした。微調整用のドラグでも普通の汎用リールよりドラグが急に効くのでファイト時の調整はしにくかったです。

3号用の「標準仕様」、5号用の「太糸仕様」、8号用の「極太仕様」とありますが、ボディは同じです。スプールは一つ大きなサイズも付いてきます(極太仕様には10号用が付属します)。したがって、「太糸仕様」にすれば、8号用「極太仕様」のスプールも手に入るというわけです。スプールは樹脂製なので軽量ですが、ドラグの滑り出しは大味です。スプール径は73mmでストローク長は35mmで大型です。

糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 170m
ナイロン8号 127m
19kg73mm
/35mm
600g3.55/1
15パワーエアロプロサーフ太糸仕様の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

6位:ダイワ「23ロングビーム35」

ダイワ「23ロングビーム35」のQD5号とQD12号はクイックドラグ搭載機種です。ドラグの滑り出しは普通程度で、泳がせ釣りにも支障ない範囲で使えます。

この機種のクイックドラグはかなりクイックに効くので、この機能が欲しい人はおすすめです。

糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 400m
ナイロン8号 300m
15kg76mm
/35mm
530g4.16/1
23ロングビーム35 QD12号の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。

7位:シマノ「10アクティブキャスト 1050/1060」

シマノの「10アクティブキャスト」は、ダイワの「17クロスキャスト」と同じような立ち位置にある製品です。どちらを選ぶかは好みの問題ですが、後発の利を考え、新しい製品を上位にランクインさせました。超々ジェラルミン製のHAGANEギアではなく、グレードが低い亜鉛ダイキャストギアを搭載しています。

製造年が古く、この機種だけ今回紹介するリールの中で唯一触ったことがありません(汗)。

糸巻き量最大ドラグ力スプール径
/ストローク長
重量ギア比ベアリング
ボール/ローラー
ナイロン6号 170m
ナイロン8号 127m
15kg69mm
/35mm
650g3.84/1
10アクティブキャスト1050の主要スペック。糸巻き量はシマノ糸巻き量計算ツールの推計値が含まれます。
ほそく
ほそく

以上、いろいろ書きましたが結局リールはまずはお手持ちのリールでトライしてみて不満がでたら上記を参考にしていただくのが一番いいと思います。

泳がせ・ノマセ釣りの道具の全般については以下の記事を参考にしてください。

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