「ルアー釣りで上級者が満足できる機種がほしい」
「軽くて操作性の高いリールがほしい」
「コスパも重視したい」
そんなかたにおすすめな機種がシマノの「ヴァンフォード」です。
「ヴァンフォード」は「ストラディック」や「アルテグラ」と並ぶミドルクラスの汎用スピニングリールの中で、軽量さに特化したモデルです。
今回は、「24ヴァンフォード」はどんなリールでどんな釣りに向いているのか2つの軸から比較していきます。
- 「24ヴァンフォード」と前「20ヴァンフォード」の比較(垂直比較)
- 「24ヴァンフォード」と「23ストラディック」と「25アルテグラ」の比較(水平比較)
このページを見てもらえれば、このリールのことが全部わかるようにまとめました。
「24ヴァンフォード」の進化点
外観の変化
まずは外観の変化です。


「24ヴァンフォード」は赤色をかなり控えめにして様々な竿に合う配色になっています。
継承


画像は23ヴァンキッシュ製品ページと24ヴァンフォード製品ページ
24ヴァンフォードは23ヴァンキッシュからローターを継承しているようです。
これはシマノのサポートページの展開図から確認することができます。
23ヴァンキッシュも24ヴァンフォードもCI4+製非対称マグナムライトローターを搭載していますから、同じデザインのローターを採用することはコスト面から合理的です。
23ヴァンキッシュと24ヴァンフォードのローターデザインは一致しますが、CI4+のグレードが異なるようで、パーツの価格は異なります。
新機能
「20ヴァンフォード」から「24ヴァンフォード」に進化して追加された機能は4つです。


- インフィニティクロス
- インフィニティドライブ
- アンチツイストフィン
- デュラクロス
「23ストラディック」と同じアップデート内容です。
表にまとめると以下の通りです。


・価格は若干アップしましたが、ほぼ据え置きです。
・重量はほぼ同じです。番手によって同じか5gほどの増減がありました。
・巻き上げトルクがアップした機種がありました。
機能面のアップデートを順番にみていきましょう。
1 ギアの接地面積増加で耐久性アップ「インフィニティクロス」
「インフィニティクロス」は接地面積が増加したギアです。


新旧のギアの歯面の比較画像をみると、歯面がやや浅くなりかなり長くなったのがわかります。


シミュレーションの結果を見ると、新しいギアでは強い負荷がかかる赤い部分が減っていることがわかります。


ギアに集中的な負荷がかかることを防ぐことで、ギアの耐久性が従来品の約2倍になりました。
2 よりなめらかな巻きを実現する「インフィニティドライブ」
「インフィニティドライブ」とは、メインシャフト周りの改良です。


具体的には以下の2つのポイントを改良しています。
- メインシャフトを特殊低摩擦ブッシュで支持する
- メインシャフト自体を特殊表面処理や特殊加工する
「メインシャフト」はスプールを上下させる棒です。
このパーツを滑らかに動作するようにしたので、高負荷時でもなめらかにスプールが上下し、よりパワフルに巻くことができるのです。
そもそも、スピニングリールは「ハンドルの回転」を「ロータの回転」「スプールの上下運動」の2つの動きに変換する道具です。
- 「X-SHIP」:「ローターの回転」を滑らかにする
- 「インフィニティクロス」:「スプールの上下運動」を滑らかする
この2つの機能が組み合わさって、高負荷時でもパワフルに巻くことができるのです。
メーカーは説明していませんが、「インフィニティドライブ」はメインシャフトを滑らかに動かすための仕様を指します。具体的にはいくつかのパターンがあります。1)ピニオンギアをメインシャフトとの接触面積を減らしたものにする、2)メインシャフトを特殊低摩擦ブッシュで支持する(上のみ/上下両方)、3)メインシャフトに特殊表面処理を施す、などです。24ヴァンフォードは1)と2)上の2点が採用されています。上級機24ツインパワーでは1)と2)上、3)が採用されています。さらに、SWリールの大型番手では2)が上下となります。当然、採用点数が増えるほど「インフィニティドライブ」でも巻きの軽さに磨きがかかったものになっています。
3 ライントラブルを減らす「アンチツイストフィン」
「アンチツイストフィン」とはラインローラー下部の弾性体のフィンです。


これにより糸が脱落した状態(いわゆる「糸落ち」)を防ぐため、ライントラブルが低減します。
4 なめらかなドラグ性能と耐久性の両立「デュラクロス」
「デュラクロス」は新材料のドラグワッシャーで繊維を直交(クロス)させたものです。


シマノの耐久テストでは、従来のフェルトワッシャーが摩耗する状況でも、「デュラクロス」は無事でした。


その耐摩耗性たるや、従来品の10倍以上にアップしています。
この「デュラクロス」の素晴らしいもう一つのポイントは、なめらかなドラグ性能はそのままだということです。
耐摩耗性であればカーボンワッシャーが優れています。実際、大型SWリールではカーボンワッシャーが主流です。しかし、滑り出しの滑らかさはフェルトワッシャーに分があります。「デュラクロス」はフェルトながら繊維方向の工夫で耐久性をアップさせた点でいいところどりとなっています。
(補足)巻き上げトルクアップ
いくつかの番手でギア比が下がり、巻き上げトルクがアップしました(下表)。
| 番手 | 20ヴァンフォード 巻き上げトルク比 | 24ヴァンフォード 巻き上げトルク比 |
|---|---|---|
| C2000SHG | 34.5%(ギア比6.1) | 34.9%(ギア比6) |
| 2500S | 40.3%(ギア比5.3) | 41.9%(ギア比5.1) |
| 2500SHG | 38.8%(ギア比6) | 40.2%(ギア比5.8) |
| C3000SDH | 36.2%(ギア比5.3) | 37.7%(ギア比5.1) |
| C3000HG | 38.8%(ギア比6) | 40.2%(ギア比5.8) |
| 3000MHG | 40.2%(ギア比5.8) | 41.1%(ギア比5.7) |
| 4000MHG | 36.4%(ギア比5.8) | 37.2%(ギア比5.7) |
これらの番手では0.4%~1.6%の巻き上げトルクのアップとなり、逆にそれだけ巻き上げ速度は低下しました。
テクニカルな釣りでの利便性を向上させるチューンだと思います。
なお、これら以外の番手の巻き上げトルクは据え置きでした。
XGの巻き上げトルクは据え置きだったので、XGとの差別化が進みました。
巻き上げトルクは、「ハンドルを動かした距離」と「スプールに糸を巻きとった長さ」の比で計算可能です。このページで計算できます。
「24ヴァンフォード」の新機能のまとめ
「24ヴァンフォード」の新機能をまとめましょう。
- ギアの耐久性アップ(インフィニティクロス)
- 高負荷時の巻取り力アップ(インフィニティドライブ)
- ライントラブルの低減(アンチツイストフィン)
- ドラグ耐久性アップ(デュラクロス)
今回のアップデートは全体的にパワー系、耐久性向上を主眼としたアップデートが多かったです。
その中でも「アンチツイストフィン」はリールを巻いたり止めたり、ルアーをテクニカルに操作するシーンが多くなるヴァンフォードユーザーには相性の良いアップデートです。
「24ヴァンフォード」には「インフィニティループ」(超密巻き機能)が搭載されませんでしたが、これは上位の「23ヴァンキッシュ」との差別化です。
ラインナップの変更点
ラインナップは以下の通り変更がありました。


「C2500SHG」(ギア比6)が廃止されるかわりに「C2500S」(ギア比5)と「C2500SXG」(ギア比6.3)が登場し、注目を集めています。ギア比の選択の幅が広がり嬉しい人も多いのではないでしょうか。「C3000」と「4000」といったギア比が低いリールは不人気につき廃止です。
ラインナップ一覧と特徴
全13ラインナップのうち、ボディサイズ(ドライブギアのサイズ)は3種類です。


人気のある番手が展開されています。
人気ランキング
アマゾンでの人気ランキング(レビュー数)を見てみましょう。
| 順位 | 番手 |
|---|---|
| 1位 | C3000HG |
| 2位 | 2500SHG |
| 2位 | C2000S |
| 2位 | C5000XG |
| 5位 | C2000SHG |
| 6位 | C3000SDH |
| 6位 | C3000XG |
| 6位 | C2500SXG |
| 9位 | 4000XG |
| 9位 | 2500S |
| 9位 | C2500S |
| 12位 | 4000MHG |
| 12位 | 3000MHG |
軽量さや低慣性ローター搭載でテクニカルな釣りで活躍する機種なので、小型~汎用小のサイズが人気です。
一番人気はC3000HG
次ページでは、「24ヴァンフォード」と「23ストラディック」と「25アルテグラ」の比較をします。































































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