シマノから 24エクスセンスBB が発表されました(2024年05月 発売予定)。
エクスセンスシリーズは、シマノのシーバスフィッシング専用のスピニングリールのラインナップです。シーバスのルアーフィッシングに求められる性能が詰め込まれた専用機ですが、実際何が優れているのでしょうか。また、上位機種エクスセンス、エクスセンスXRとの違いは何でしょうか。
この記事では、前半では20エクスセンスBBから24エクスセンスBBにアップデートした際に新しく搭載された機能を紹介します。
後半では、上位機種エクスセンス、エクスセンスXRおよび、エクスセンスBBとよく比較されるシマノの機種(アルテグラ、ストラディック)との比較をおこないます。
24エクスセンスBB には 3つの機能が新搭載されます
20エクスセンスBBから24エクスセンスBBに進化して追加された機能は3つです。
1)マイクロモジュールギアⅡ、2)サイレントドライブ、3)ロングストロークスプールです。
さらにボディの材質が高強度樹脂からCI4+にグレードアップし、軽量化に成功しています(下表)。
画像出典:シマノカスタマーセンター
価格が据え置きなのがうれしいですね。
これらのアップグレートについて、サクッとみていきましょう。
1)滑らかで強い「マイクロモジュールギアⅡ」
画像出典:シマノHP
「マイクロモジュールギアⅡ」はギアの歯を小型化することで、ギアの歯数を増やしたギア「マイクロモジュールギア」の進化版です。
画像出典:シマノHP
マイクロモジュールギアによって、ギアの接地面を複数で支えるためギアの強度がアップしたうえ、巻き心地のなめらかさがアップしました。「Ⅱ」では設計が見直され、音鳴りの低減と巻き心地の滑らかさがさらにアップしました。
ルアーの水のつかみ具合や潮流の変化を感じ取るとる助けとなります。
「ギアのシマノ」の本領発揮ですね。
マイクロモジュールギアⅡ
かろやかで滑らか。珠玉のギアフィール。
出典:シマノHP
最先鋭の歯面設計、シマノならではの製造技術によって進化したマイクロモジュールギアⅡ。ギアの歯、ひとつひとつの歯面から設計を見直し、理想的な歯形状を追求。音鳴りの低減、滑らかなギアフィーリングの向上も達成しました。
2)静かで巻き心地アップ「サイレントドライブ」
画像出典:シマノHP
「サイレントドライブ」とは、リールのボディ全体の基本設計の見直しです。これによって静かでなめらかな巻き心地を実現しています。
マイクロモジュールギアⅡとの相乗効果でルアーフィッシングで重要な水中の情報をより多く得られるようになります。
サイレントドライブ
細部まで徹底した、静謐なる一体感。
シマノHP
ボディ全体の基本設計、駆動関連部品をひとつ ひとつ見直し、部品間の微細なガタ、隙間、揺れを細部に至るまで徹底的に排除。改善の対象箇所はドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギア、摺動子ギアなど多岐に渡る。あらたな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻きごこちを実現しました。
3)飛距離がアップ「ロングストロークスプール」
画像出典:シマノHP
「ロングストロークスプール」は、その名の通り、スプールのストローク(糸巻き面の縦の長さ)を長くしたスプールです。糸の減りが遅くなるので、キャスト時のスプールエッジ等に対する放出抵抗が低減され飛距離のアップに寄与します。
ルアーで探れる範囲が増えますので、より直接的に釣果のアップが期待できます。
ロングストロークスプール
ロングストローク設計のスプール
シマノHP
スプール糸巻き部の幅を長くすることで、キャスト後半のラインの減り量を抑えることができ、キャストフィーリングと飛距離の向上に貢献します。
これが今回のウリの一つです
4)軽量化に貢献「CI4+」
画像出典:シマノHP
「CI4+」とは軽量のカーボン素材であるCI4の進化版です。CI4はプラスチック樹脂にカーボンを混ぜることで強化したものです。高強度樹脂より剛性、耐久性があるので、リールの軽量化に寄与しています。
画像出典:シマノHP
CI4+
軽量カーボン素材CI4を進化させた新カーボン素材。軽さはそのままに剛性、耐久性が大幅にアップし、リールの小型、軽量化を可能にしました。
シマノHP
24エクスセンスBB アップデートのまとめ
24エクスセンスBBのアップデートをまとめましょう。
- ギアの強さ、滑らかさ、静粛性のアップ(マイクロモジュールギアⅡ)
- 静かで滑らかな巻き心地(サイレントドライブ)
- 飛距離アップ(ロングストロークスプール)
- 軽量化(CI4+)
シーバスフィッシングに求められる機能をアップデートしていますね。
番手はC3000MHG、3000MHG、4000MHG、4000MXGの4つで、シーバスフィッシング専用機ならではの絞った番手となっています。
次のページでは、上位機種エクスセンス、エクスセンスXRおよび、エクスセンスBBとよく比較されるシマノの機種(アルテグラ、ストラディック)との比較をおこないます。
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