「ダイブサイン」で水深がだいぶ楽に測れるというお話。
釣り場の水深を測るときに、「ウキ」を何回も投げなおすのは手間がかかりますよね。
「ポータブル・ソナー」は、高価ですし、遠投もしにくいです。
そんなときに役立つのがサニー商事が出している「ダイブサイン」という商品です。
サニー商事「ダイブサイン」を買ってみた
「フィッシングショーOSAKA2022」のデモンストレーションを見てから「これはすごい」と感動。
早速Amazonで購入しました。
「ダイブサイン」の仕組み
「ダイブサイン」は中通しウキのようなフォルムですが、内部のスリットを道糸が「くの字」に通るように設計されている道具です。スリットに道糸を通し、2か所のストッパーをクルリと回してロックすることができます(下の写真)。
このスリットがほどよい抵抗になるよう調整されていて、道糸を張るとその場から動かず、道糸を緩めると動くようになっています。
「ダイブサイン」の使い方
使用にあたって最低限必要なパーツは、「ウキ」と「オモリ」と「ダイブサイン」。
竿側から「ダイブサイン」→「ウキ」→「オモリ」の順に取り付けます。
1)仕掛け投入後、2)ウキの浮力で「ダイブサイン」が押し上げられ、水深の位置まで到達します。
3)道糸を張りながら回収します。
道糸が張られると「ダイブサイン」はズレないので、「ダイブサイン」~「オモリ」までの長さがその場所の水深というわけ。
「ダイブサイン」~「オモリ」までの長さは自分の手で測るなり、リールのハンドルの回転数で測るなりします。個人的にはリールのハンドルの回転数をもとに測るのがラクでいいです。
誤差がそこそこ出るかな、と思っていたのですが、何度投げても大体同じ計測結果になりますので、想像以上にかなり正確に水深を測ることができているようです。
これはすごい。
「ダイブサイン」使用時の注意点
実は、「ダイブサイン」を最初に使用したときにうまく使用できませんでした。うまく使うには、道糸の太さ、「ウキ」の浮力、「オモリ」の重さに注意する必要があるようです。
パッケージ裏の説明書には以下の通り、メーカーの推奨のサイズが記載されています。
「ウキ」の余浮力が小さいと、ダイブサインが浮上するまでに相当時間がかかります。「ウキ」2号では、あまり使い物にならないと思います。「ウキ」は10号以上の余浮力があるものがいいと思います。
また、「オモリ」は重いほうがよいです。回収時に糸がピンと張りやすいために「ダイブサイン」がズレにくいです。私は以下のようなセッティングでうまく計測できました。
「道糸」はナイロン4号で
「ダイブサイン」
↓
「ウキ」浮力13号(表記2-10号)
↓
「オモリ」15号~30号
※メーカーの商品紹介のページでは、「ウキ止め糸」、「シモリ玉」、「ウキ止め(大)」が使用されています。これはカゴ釣りのセッティングに合わせるためだと思います。
私も当初はこの通りにセッティングしましたが、先述のようにあまりうまくいきませんでした。このセッティングだと、どうやらウキの浮力がかなり高くないと、ダイブサインを押し上げるのにかなり時間がかかります。ウキを浮力が高いものに交換し、抵抗になるウキ止め糸やシモリ玉を外してみたらうまく計測できました。
ただし、「オモリ」直結だと、根掛かりをするとすべてロストする可能性があるので、「オモリ」の上に「ステ糸」をつけるほうがいいですね。
メーカーのセッティングのようにウキの下に「絡み止め」(からまん棒)をつけて、ウキより上のロストを防ぐ対策でもいいと思います。
「ステ糸」を使うのが面倒な場合、「オモリ」の接続に「ゼムクリップ」を使うというワザも教えていただきました。クリップが伸びるので仕掛けは回収できるそうです。
「ダイブサイン」は「ウキ」を何回も投げてタナ取りするより、「ポータブル・ソナー」を買うより、はるかに手軽に水深を測ることができるのでおすすめです。
釣り場の水深を知ると、なぜここが釣れてこっちが釣れないか、という「答え合わせ」ができるときがありますよ。
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