堤防泳がせ釣りの場所選び

泳がせ・飲ませ釣り
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釣り場所が釣果のほぼ全て

他の釣りにも言えることですが、ブリ狙いの泳がせ飲ませ釣りで一番のポイントは釣りをする場所です。Youtubeで爆釣していてもそのYoutuberが上手いとは限りません。あなたも同じ場所で釣りをすれば、それとあまり変わらない釣果を出すことができるでしょう。堤防の泳がせ釣りはルアー釣りほど腕の差は出ないのです。つまり、どこで釣るかで7割の釣果は決まっていると言っても過言ではないでしょう。どのように釣れる場所を選ぶとよいでしょうか。

まず、釣りに行く前にどこで目的の魚が「たくさん」釣れているかを調べてみましょう。

秋のシーズン中であれば、ほぼ毎日釣果報告がある場所にしましょう。特に朝マズメ、夕マズメだけでなく、昼間に釣れている場所がいいです。ブリは群れで行動します。釣果報告が頻繁にある場所では、ブリの群れがその場所を回遊ルートにしていますので、釣果はおのずと約束されています。有名なポイント同士でも、ブリの回遊ルートにあるかどうかで歴然とした釣果の差がでてくるのです。あるポイントがブリの回遊ルートにあるかどうかは、堤防での釣果時間を記録していけば簡単にわかります。1時間に1回程度のアタリがある、など周期性があれば、だいたい回遊ルートにあると考えてよいでしょう。なお、群れは食事と繁殖産卵活動のため季節の進行により北から南へ、外洋から内湾へ回遊します。内湾から寒くなるとまた外洋へ出ていきます。季節に合わせた場所選びも大事です。

仮に、そのような場所がすぐに見当たらない場合は、ブリの餌となる魚をヒントしましょう。ブリはイワシやサバ、アジ等、小魚を食べて大きくなります。そのような魚がどこでたくさん釣れているのかを探すのです。良い釣り場ですと、そうした魚がやはり昼間に釣れています。「青物の時合とベイトの時合は同じ」です。昼間に小魚が釣れなければ、青物の期待も薄くなってしまうのです。おすすめは大きな川の河口部!川から流れてくる栄養素でプランクトンが豊富になり、小魚がたくさん集まるため好条件になることが多いです。そして水深が深い場所が隣接していればなおよいです。河口部に沖にせり出した海釣り公園や沖堤防があればとても良いポイントなのです。ただし、そうした好条件の釣り場は場所取り争いも熾烈ですが。

河口部が狙い目!

淡水を嫌う回遊魚がまさか川に!?と思われる方もおられるでしょうが、案外、淡水なのは表層から1~2メートルでそこから下は海水だったりします。これは、海上保安庁などが公表しているデータからわかります。淡水と海水部分では塩分濃度や流れの方向が異なるのです。ちなみに、魚群探知機で調べると淡水と海水の境目部分に魚が多くいることがわかります。

海水は比重が高いので淡水のより下に位置する。

水温、酸素飽和量、植物プランクトンの量も重要な要因です。が、なにより釣果情報にアクセスすることが一番手っ取り早いです。

12月に入って寒波が来ると、河川の水は一気に冷えます。河口部も軒並み水温が下がり、アジ・サバなどの食いがガクンと落ちます。気温が一桁になり水温が13度を切るとあれほど釣れていた河口部ポイントは沈黙、ということも起こります。そうなってくると、それより水温が高い場所を求めてエサやブリも移動します。たとえば、シーズンインが早い沖に面した場所はまだ釣れるチャンスはあります。また、流れや風がブロックされた湾の奥の奥は水温が下がりにくいので特におすすめです。そういった場所はタチウオが最後まで釣れているようなポイントなので、釣果情報を見るときの参考にしてください。

釣り座選びは柔軟に

釣り場所についたら、今度は釣り座の選定です。その釣り場で一番釣れている釣座はどこでしょう。詳しい人に聞いたり、しばらく釣り場に通うことでよく釣れる釣座があることに気づくでしょう。

よく指南書には、青物は「潮通しのよい釣り座がベスト」と書いてあります。例えば堤防の先端部や角は、水深が深く回遊ルートにアクセスしやすかったり、仕掛けを流しやすかったりすることが多いです。その通りなのですが、このセオリーは多くの釣り人が知っているためシーズンになるとそういった釣り座の競争率は高く、選ぼうにも選べないことが多いでしょう。

潮通しの良い場所がベストかというとそうでないことも多々あります。たとえば、私の通う釣り場では、突堤の根本付近のほうが突堤の先端部より好釣果を出していることがたびたびあります。その場合、その場所のほうが何らかの理由で流れがあたっていたり、水深が深かったり、カケアガリが近かったり、餌となるアジなどの魚が溜まっていたりして条件が良かったりします。(現にその場所は、大型船の船着き場のために水深が深いことがわかっています)。青物の釣果だけでなく、サビキ釣りをしている人の釣れ具合も釣り座選びのヒントになってくるのです。

釣れる距離と水深を探せ

釣りを始めたら、岸からどれくらいの距離で釣れているかをチェックしましょう。岸から20メートルのちょい投げ程度なのか、かなり遠投しているのか、足元なのかを自分や他の釣り人の釣れ具合から検討します。

また、魚が釣れている水深(タナ)もかなり大事です。距離と水深は釣れた人に聞きに行くのがてっとり早いです。ぶっきらぼうに尋ねるのではなく、きちんと敬意を払って情報交換すると快く教えてくれるはずです。聞きに行くのが大変なときは、釣果のあった仕掛けから推測します。

水深は、ブリの適水温から推測することも可能です。ブリの適水温は17℃前後、メジロはそれよりも少し高めです。気温によって表水温2-3メートルくらいは大きく影響を受けることも覚えておいて損はないでしょう。

主要な仕掛けを把握しよう

飲ませ釣りの仕掛けは、大きく分けて4種類あります。エレベーター仕掛け、胴突き仕掛け・投げ仕掛け、ウキ仕掛け、フリー仕掛けです。

泳がせ・飲ませ釣りの種類

重要なのは、こうした仕掛けが得意とする水深や距離等の特性を理解することです。エサとオモリを同時に投げる胴突き仕掛け・投げ仕掛けは、近距離~中距離の底を探るときに用います。ウキを用いるウキ仕掛けは、表層から底層までの任意の水深を探る仕掛けで、中距離を探るのが得意です。オモリだけ遠投してエサを後で付けるエレベーター仕掛けは、中距離~遠距離を探るのが得意な仕掛けで、表層から底層までをエサの魚にまかせて泳いでもらいます。針にエサだけつけて投げるのをフリー仕掛けといい、これもエサの泳ぐままですので釣れた水深はわかりません。距離は、糸が出た長さで推測可能です。

仕掛けの分類水深設定得意距離混雑耐性
(流れ耐性)
ウキ表層~底層まで指定近ー中
フリー表層寄りの全層近ー遠
エレベーター底層寄りの全層近ー遠
胴突き・投げ底層近ー中
岸からの泳がせ・飲ませ釣りの代表的な仕掛け

釣れた人の仕掛けを真似することはもちろん、釣れた人がどの水深、距離を釣っているのかも聞いたり推測して真似しましょう。

それぞれの使い分けはこちら

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