メーターブリを狙う!堤防泳がせ釣りの道具

泳がせ・飲ませ釣り

詳細を追記すると記事が長くなりました。

読みやすいように概要版と詳細版を分割する予定です。

なお、紹介するのは管理人が実際に使っているものがほとんどです。

道具はまずは道糸から選ぶと、竿、リールを選ぶときに楽です。

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【道糸】 ナイロンライン 6号~8号

メジロや80センチ5~6㎏クラスのブリまでを狙う場合6号で大丈夫です。90センチサイズでも障害物がなく、道糸を頻繁に交換しているのであれば、6号で十分取り込み可能です。ただ、テトラ等の障害物がある場所で強引なやりとりが必要な場合や道糸を長期間使いまわす場合は、8号程度の道糸をお勧めします。ガイムは入手性がよくないので、入手しやすいものでいえばサンラインの海平もおすすめです。

ちなみに8号クラスとなると糸グセがとれにくくなります。エレベーター仕掛けの場合にこれはすこし厄介ですので、頻繁に巻き替えるなら6号クラスがいいと思います。

竿を選ぶ

竿:遠投磯竿4~5号 5メートル

1.号数

竿はバネだと考えてください。太いバネは強い衝撃を吸収するのに向いています。細いバネは弱い衝撃を吸収するのに向いています。太いバネに弱い衝撃だと、バネは動かず、衝撃は吸収されません。逆に細いバネに強い衝撃だと、バネがのされて衝撃を受け止めきれません。衝撃をうまく吸収するには想定される衝撃の強さに見合ったバネを用意することが大事なのです。

釣りにおいて衝撃は2つあって、それは「魚の引き」と「仕掛けを投げるときの負荷」です。どちらを重視するかは通常どちらの衝撃が強いかで決まります。たとえば、青物の泳がせ、ノマセ釣りでは「魚の引き」のほうが「仕掛けを投げるときの負荷」より強いことが多いのでそちらを重視しますし、キスなどの投釣りでは「仕掛けを投げるときの負荷」のほうが「魚の引き」より強いことが多いのでそちらを重視します。

磯や防波堤でよく使われる磯竿には扱える糸の最低限の太さが「号数」として設定されています。たとえば1号の磯竿は最低ナイロン1号の太さの糸を使ってくださいね、という意味です。3号の磯竿となるとナイロン3号以上の糸を使いますので、1号の竿よりパワーのある竿になります。

ブリ狙いだと竿は遠投磯竿の4号以上が一般に推奨されます。これは道糸として最低ナイロン4号推奨で、竿にもよりますがだいたいナイロン6号を巻くときに最適な設定になっています。実際、遠投磯竿4号+ナイロン6号の組み合わせは80センチ5~6kgのブリでしたら、強引なやり取りさえしなければまず大丈夫なセッティングです。ウキ釣りでも扱いやすく、最も無難ともいえます。

※なお、遠投磯竿は磯竿とは異なります。より強く(太く)、糸が通る穴(ガイド)の径が大きく、脚高に設計され、リールの固定がしっかりできる仕様になっています。

最近の竿は強いので3号の遠投磯竿でも60-80センチ3~5kgのブリ(関東ではワラサ、関西ではメジロと呼びます)は大丈夫です。80センチオーバーのブリでもいけなくはないですが、やりとりに慣れている人でもぐんにゃり曲がって心もとないですし、障害物に走られて切られやすくなります。

メーター狙いの場合、4号と5号だったら、魚に逃げられて悔しい思いをしないために、私は遠投磯竿5号を推奨します。これはだいたいナイロン8号を道糸に巻くのに最適な竿です。90センチ8kg以上の大物を掛けた時に安心感がグッと増します。強い竿はパワーがありますのでエレベーター仕掛けで重たいオモリを遠投したい場合にも具合が良いです。なお、エントリークラスの竿を選ぶ場合、高級機種より若干パワーが弱いとされていますのですこし強めを買うほうがいいです。

2.長さ

竿の長さは5メートル以上がおすすめです。長い遠投磯竿は使い始めは持ち重りをして不快に思うかもしれません。しかし長竿にはメリットがたくさんあります。活餌を投げるときに遠心力をつかってふんわりと投げられるので、エサにやさしく遠投しやすいです。竿を立てて高低差を作れますのでエレベーター仕掛けの送り込みにも便利です。魚の強烈な引き込みに耐えやすく(タメが効くといいます)、手前に障害物がある場合にも魚の泳ぐ方向のコントロールが効くので糸が切られにくくなります。

大物には意外とすぐに出会える

メジロがよく釣れたあるシーズンの釣り公園の釣果を見ると、11月に1/10の割合で80センチ以上の大物が釣れています。初日にブリがかかるというのも十分有り得る話なのです。そんなときに頼りない装備で釣りをしていたらどうでしょう。きっと悔しい思いをします。泳がせ釣り、飲ませ釣りをしている釣り人の多くが大物に糸を切られてくやしい思いをした経験があるでしょう。私も何度もそうした思いをしました。ですから、竿は3号より4号、4号より5号をおすすめします。ちなみに2023年の11月中旬~12月末までに、大阪湾ではブリサイズがほとんどで、メジロのほうが少ないということがありました(周りの人に聞いてもみな同じことを言います)。

確かに遠投磯竿4号でも十二分につれますし、使い勝手もいいです。しかし5号とたいしてスペック差はない竿も多いです。ウキ釣りやワラサ・メジロの数釣りがしたい人は4号がぴったりではありますが。

3.他の竿は使える?

ルアー釣りをする人はショアジギングタックルでも大丈夫です。ただし長さが短いので、長い仕掛けを扱いにくかったり、魚を寄せる時に障害物をかわしにくかったりします。

投げ竿も使えます。圧倒的なパワーがありますので、オモリをぶん投げるエレベーター仕掛けなら有効に使えます。

ただし、これらの竿は穂先が硬いため、エレベーター仕掛けは正直やりにくいです。エレベーター仕掛けのキモの一つは「道糸を張ること」なのですが、穂先が硬いとパワーがありすぎて道糸を張るときにオモリごと引っ張ってきてしまうのです。できれば遠投磯竿をおすすめします。

ダイソーの竿はグラス製なので粘りはあります。ガイドが錆びやすく外れやすいので、安物買いの銭失いになりやすいです。腕のある釣り人ならまだしも初心者にはおすすめしません。それでも挑戦したい人は振り出し竿の270を使ってください。ダイソーの竿の中では一番パワーがあります。

道糸3号の子供用のグラス竿で80センチオーバーのブリを釣った人を見たことがあります。

やってみると意外と釣れる釣りですので、まずは手持ちの竿でスタートしてやりにくさを感じたら遠投磯竿の購入を検討されるといいでしょう。地元の人の釣り竿をみせてもらうと、シーバスロッドのような竿でやっている人も見かけます。

4.おすすめ機種

  1. ダイワ リーガル(1.5万円前後)
  2. シマノ アドバンスイソ(2万円前後)
  3. ダイワ リバティクラブ磯風(1.4万円前後)
  4. シマノ ホリデーイソ(1.3万円前後)

(※価格は2024年1月、5号5メートルクラスのアマゾンでの販売価格です)

上記のどの竿でもまったく問題ないですが、微妙な違いを以下に記します。

ダイワ リーガルVS磯風

リーガルと磯風の比較をしましょう。価格がやや高い分、リーガルのほうが作りはいいのですが、微差です。リーガルのほうがバット部が太く、磯風のバット部は少し細いですがかわりにクロスカーボン仕様になって補強されています。こういう場合、バット部が太い竿のほうがパワー特性が優れています(投げやすかったり、やり取りがスムーズです)。両者ともにカーボン含有率は高いです。リバティクラブ磯風のレビューもリーガルのレビューにも「折れる」というものが多いのも気になりますが、初心者ですと竿の扱いに慣れていないので、地面に竿を置いたり竿を倒したりして知らずに傷を付けてしまっているケースもあるかと思いますので参考程度にしてください(他の1万円前後の磯竿も軒並み同じです)。仕掛けをつけたままの収納も穂先だけ曲がって折れやすいので注意です。

シマノ ホリデーイソ VS アドバンスイソ

ホリデーイソとアドバンスイソの比較をしましょう。ホリデーイソよりアドバンスイソのほうがカーボン含有量と質がよく、遠投がききやすいです。アドバンスイソは穂先がかなりしっかりしたつくりになっており、パワーも耐久力もあります。折れやすい長い磯竿ですが、折れに関するレビューも少ないです。穂先が頑丈なのはうれしいことですね。そのぶん穂先をちょっと曲げておくように糸を張るセッティングは少しですが苦手です。対して、ホリデーイソはグラスの含有率が少し高くかなり全体が曲がりこみます。一般にグラスが多めだと耐久がアップするメリットはあるのですが、最も折りやすい穂先が細めなのでそれはあまり期待しないほうがいいでしょう(私は粗相で穂先を折りました)。反発力が落ちますので飛距離や大物には不利になります。

ダイワ VS シマノ

まずは安い竿を

初めて長竿を買うなら最初は高級な竿ではなく、こうしたエントリークラスの竿がいいです。長竿は扱いにくく傷をつかないようしないと、不意に傷が入ってポッキリ折れます。特にこの釣りは置き竿をしたり急なアタリで不意に竿が引っ張られたりして竿が傷つきやすいです。最初は気兼ねなくガシガシ使える竿を使うほうがいいです。竿を何度か折って竿の扱いに慣れてから必要を感じたら高級な竿に移られることをおすすめします(お金持ちの人は別です)。

ちなみに何万円もする高級竿はカーボンの質や割合、糸が通るガイドの質などがいいです。反発力が強いので、遠投性能も高くなりますし、大きな魚がかかったとき耐えてるだけで勝手に疲れてくれる竿です。ただし、高級品は軽さを追求する傾向にあり、樹脂の少ないカーボンを使うためちょっとした傷に弱いことがあります。竿が重くても全く問題ない釣りですので、まずはエントリークラスの竿を使って慣れてからグレードアップすることをおすすめします。

ダイワ、シマノ以外のメーカーだと宇崎日新(ニッシン)の竿もいいと思います。安いグレードでもSiCガイドが採用されていたりするのがポイントです。ナイロンラインをメインにするならあまりメリットはないですが、PEなど熱に弱い糸にやさしいガイドリングの素材です。ただし、最も廉価なプロスペックISOのKW遠投はカーボン含有率が低めなのが気になります。N’s遠投シリーズはクオリティが高いです。4号プラス5.3メートルがおすすめですが、上記機種より高いですし店頭で見かけるのは大型店のみでしょう。別のメーカー製品ではもっと安い竿もありますが、品質に不安な点が多くリスクがあります。

リールを選ぶ

リール:ナイロン道糸6~8号が150メートル程度巻けるもの

1.糸巻き量

ブリはよく走りますので道糸を100メートル以上使えたほうが安心です。

遠投磯竿5号を選んだ場合、ナイロン8号を150メートル程度巻くことができるリールがおすすめです。ダイワならLT6000Dまたは4500番です。シマノであれば8000番です。

遠投磯竿4号を選んだ場合はナイロン6号150メートル程度が巻ければ大丈夫です。ダイワならLT5000Dまたは4000番以上です。シマノであれば6000番以上です。

ただし、シマノの汎用リールは5000番までしか販売されなくなりつつあります(6000番や8000番は2024現在、最安のアリビオ、ネクサーブくらい)。6000番以上はSW機の範疇になっているようです。シマノの場合汎用C5000番で6号の道糸125mを巻くという選択をしてもいいでしょう。

※下巻きをPE2号程度でして、ナイロン糸80~100メートルを頻繁に交換するのが経済的だと思います。トラブル発生時用に、替えのスプールやリール前提ですが。

2.ドラグ性能

ブリなら障害物に突っ込むことはあまりありません。堤防からの釣りであれば、時間をかければいいので、めちゃくちゃ強いドラグのリールは不要です。メーカーHPを見て最大ドラグ力10kg(実用5kg程度)くらいものがちょうどいいです。ナイロン6号~8号を使用する場合、ファイト時に実際にかけるドラグは、1.5kg~2㎏程度です。最大ドラグ力が強ければこの調整がしにくくなる傾向があります(例外はあります)。

そう、ドラグが強ければいいわけではないのです。使い心地に影響があるのは、ファイト時のドラグ設定の容易さとドラグの最小の滑り出しの滑らかさです。大型ルアー用や遠投用などの大型リールは特に大型番手でドラグが強めの設定にされています。ファイト時のドラグ設定はなんとかなるリールが大半ですが、低負荷時のゆるゆるの滑り出しがあまり考慮されていないので、泳がせ・飲ませ釣りの置き竿にするときに糸がスムーズに出ず竿が持っていかれそうになったり、ラインテンションが掛かりすぎてエサを吐かれやすかったりで、使いにくいことがあります。

反対に、ヤエン用のリアドラグリールは、とてもスムーズに糸が出ますが、糸巻き量が足りません。このあたりはお店で実際に触ってドラグの出具合を確認する必要があります。

3.ギア比

ギア比はあまり気にしなくていいです。ハイギアかパワーギアを選べる機種の場合は、パワーギアをおすすめします。巻き上げ力が強いため、魚がかかった時の高負荷時の巻き上げが楽になります。ただ、汎用リールではそこまでは恩恵を感じにくいかもしれません。遠投リールだと十分にその恩恵は感じられます。たとえば、14ブルズアイ9120や9100はギア比3.5のローギアのうえにギアが大きく、ロングハンドルなので、80そこそこのブリクラスでもポンピング不要で寄せられます。

ギア比の影響はあくまで魚が掛かってからの話で釣果にあまり影響ないので、ショアジギングのリールと兼用したい人は迷わずハイギアを選んでください。

4.剛性

リールの高級機種は剛性(頑丈さ)やベアリングの数が増えますのでやりとりの快適度が増します。着目すべきは剛性で、剛性が低いリールの場合、リールフットの部分やローター部がたわんだりします。実際に壊れたという報告はあまりありませんが、やりとりにすこし不安がでます。巻き取り力が低いと、ポンピングする必要も出て、若干ですがバレにつながります。

遠投リールや大型SWリールであればかなりしっかりしたつくりになっていますので安心です。汎用リールはというと、シマノのC3000番クラス(2500番のボディ)やダイワのLT3000番クラスだとリールフット部のたわみが大きいです。大物用ではないですからね。汎用リールでも、シマノC5000番(4000番のボディ)以上、ダイワのLT5000番以上といった大型番手はそれなりにしっかりした作りになっていますので、安物でもまず大丈夫です。

5.遠投用リールのメリット・デメリット

遠投リールや鯉釣り用リールには、一瞬でドラグを緩めたり締めたりする機能が搭載されているものがあり、そちらも人気です。

個人的には、遠投用のリールでシマノの15パワーエアロプロサーフや14ブルズアイという機種を使用していますが、ドラグがやはり大味なのでいまいち使いにくいです。特に15パワーエアロプロサーフはこの手の釣りには中途半端だと思います(釣りウマのインフルエンサーがおすすめしているので、一概に否定できません……)。急にドラグを強める設定は楽でいいのですが、ドラグを緩めにする設定には向いていないです。それだと14ブルズアイのほうが設定しやすく使い勝手いいです。

6.おすすめ機種

ごちゃごちゃ書きましたが、結局のところ汎用リールの大型番手を買えばまず大丈夫です。

おすすめ機種をいくつかピックアップします。

【汎用スピニング】万能優等生:ダイワ 20レブロスLT6000D

ダイワ製のエントリークラスのリールは、シマノのエントリークラスのリールに比べてラインローラーの性能がいいのもメリットです。シマノはベアリングを入れないと回転が頼りないですが、ダイワはベアリングを入れなくても十分回転してくれます。また、ダイワのエアベール搭載のリールは、シマノのエントリークラスの針金のようなベールより剛性が高いので個人的には好みです。シマノの針金タイプは曲がったり下がったりすることがあるのです(ダイワの高級機種のベールアームはシマノ化しつつありますが)。

【汎用スピニング】シマノのコスパ機:シマノ 22サハラC5000

ダイワのエントリークラスのリールはギアの耐久性が比較的低いことがデメリットです。大物とやり取りを繰り返すとゴロツキ感が出てきます。使用に支障はありませんが気になる人やガンガン巻いて魚を寄せたい人は、安価でもギアの耐久性が抜群のシマノ製のリールをおすすめします。メーターオーバーを狙わないのであれば、セドナやサハラのC5000にナイロン6号という組み合わせもいいです。17や23セドナと17や22サハラならサハラのほうが、X-SHIPの恩恵で高負荷時の巻き取り力がアップしますのでおすすめです(ドラグの滑り出しは最新機種のほうが若干ですが落ちる場合があります)。

【汎用スピニング】最安は?:ダイワ 16ジョイナス/ シマノ 18ネクサーブ

これらの機種は、ラインローラーもベールアームも、ギアもおそらく似たりよったりでしょう。

まだ高い!という人は、ゼニス・オクマのアリア6000Bや8000Bはどうでしょう。2000円~4000円で入手できます。フィッシングショーで触りましたが、ドラグも問題なさそうで、上記の機種より軽かったので(6000Bも8000Bも400g程度)試しに使ってみるのも面白いと思いました。

【ルアー用大型リール】:シマノ 21スフェロスSW6000

ルアー用大型リールを選ぶ場合は、ルアー釣りと兼用できるメリットがあります。

ルアー用大型リールだとシマノの21スフェロスSW(1万3千円前後)はギアの耐久力はもちろんボディの剛性が高くておすすめです。21スフェロスSWはルアー用なのでドラグの滑り出しはやや大味です。その中でも6000番だとドラグの滑り出しはよく万能です。対して8000番は大型用設計のためドラグパワーが強いぶん、待機時のドラグゆるゆるの設定がしにくいです。糸巻量をカバーするために、6000番に下巻きにPEを巻いてナイロンを7-80m巻くというのもありですね。

21スフェロスSWの一つ上の20ストラディックSWも6000番がいいという話です(私は試したことがありません)。こちらもドラグゆるゆるの設定がしやすいということです。

さらに高級機種でも良いリールはたくさんありますが、堤防からブリを泳がせ釣りで釣るだけでしたら大して釣果に影響がないです(ルアー釣りには巻きの滑らかさが高くなったりしていいのですが)。それよりも気軽にコンクリートに置いたりできるエントリークラスのリールをおすすめします。

【遠投リール】エレベーター仕掛けを遠投したい人は遠投リールを

より遠投を目指したい人は、遠投リールを検討しても良いでしょう。遠投リールは汎用リールやルアー用大型リール(SWリール)と比べて、スプール径が大きくストロークも長いので、遠投に向いているのです。自分の場合、ナイロン6号の道糸だと遠投リールを使えばだいたい10m~よけいには遠投可能です。

メーカーによって得意なスプール形状が異なり、ダイワ製品はテーパーを効かせたスプール、シマノ製品は大型平行スプールを得意とします。同一径であれば飛びはテーパー仕様に軍配が上がりますが、シマノ製のほうが一回り大きい径ですのでたいした違いはないのかもしれません。

エントリークラスの遠投リールとしては、ダイワの17クロスキャスト、17ウインドキャストやシマノの10アクティブキャストがラインナップされてます。ダイワのクロスキャストウインドキャストにはQD(クイックドラグ)というシステムが搭載されています。ドラグを緩めたり効かせる調整幅を狭めたものです。これは置き竿の時にドラグをゆるめておく「ドラグフリー釣法」に向けの機能なのですが、ブリ狙いではあまりおすすめしません。ピッチが急なので、置き竿時の微妙なドラグ調整や、ファイト時のドラグの調節がしにくいからです。ゴリ巻きできる魚向けの機能です。

シマノの15パワーエアロプロサーフには、ツインドラグシステムを採用されており、ドラグゆるゆるの状態からドラグを効かせた状態に瞬時切り替え可能です。置き竿にもってこいの仕様…のように思えるのですが、これは個人的にいまいちでした。内側のドラグで微調整ができるのですが、それでも普通の汎用リールよりドラグが急に効くので(外側ドラグよりもちろん緩やかですが)ファイト時の調整はしにくいです。

遠投リールでの暫定おすすめは、シマノの14ブルズアイです。パワーエアロプロサーフと比べてゆるゆるの設定はしやすく、エレベーター仕掛けには使えます。ねじ込み式ハンドルなのも〇。とはいえ、汎用リール(レブロスLT6000DやセドナC5000など)のドラグ設定のしやすさに比べると、やや微妙です。スプールサイズの大きなリールはやはり、構造上微妙な調整は苦手になります。

おおよそ遠投リールは、ドラグ設定が15kg-20kgと高めになっているぶん、ドラグの滑り出しが滑らかでない機種が多いですし、微調整もできないのです(ドラグワッシャーが大きいのも一因と思われます)。ですので、ドラグフリーで食い込みに影響するような釣りにはあまり向いていません。ただ、こうしたリールはギアが大きくローギアでパワーがあるので、ポンピングせずにブリを寄せてこれるのは魅力ですが。

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