「なんで自分だけ釣れないのか?」
「エサだけ取られて困る」
そんな人はいませんか?
私は泳がせ釣りを始めて間もなくの間、いつもそんな悩みがありました。
今回は、そうした悩みに答えていく形で「コツ」を列挙します。
Q.なぜか隣ばかり釣れます?
A.自分のエサを早く見つけてもらう工夫をする
泳がせ・ノマセ釣りはテクニックの差がつきにくい釣りです。他人がよく釣れる場合、釣れている人の仕掛けやエサの位置と自分のそれらが同じか確認してみましょう。異なる要素活きれば、一致するように調整します。
大きくわけて、回遊とエサの2つを意識します。
【回遊】タナへの意識
たぶん一番多い原因です。
ブリは基本は海底付近を回遊するものです。マズメやナブラが出ていれば表層〜中層を狙うのはいいのですが、それ以外なら底層を意識したタナとりをするのが基本です。
船釣りでも基本は海底から5メートルを狙うといいます。特に河口域では塩分濃度の関係か、底攻めが効きます。
ブリ系は正面やや上に視座をもっています。そのため、回遊が予想されるタナのやや上を狙うのがいいと思います。
このことがわかっていても、意外とタナがあってなくて釣れないケースもあります。特に生き餌の動きかたや潮流の影響で、狙いのタナを攻め切れていない場合があります。
エレベーター仕掛けで沈ませたつもりでも、気づいたら水面でばちゃばちゃ暴れてた、なんてこともあります。これは工夫次第で沈めることができます。
【回遊】 遠投する/カケアガリ/キワを攻める
ブリの回遊ルートとなる敷石の切れ目、駆け上がり、あるいは堤防のキワ、沖合、潮目……きちんとエサがそこに到達しているかどうかが大事です。
時には遠投が有効なこともあります。ブリの場合、群れの一匹がエサに食いついたら、多くの他の魚はそれについていくようです。沖に走ったら、沖についていってしまうのです。針がかりしたブリを仲間が追いかけてくる場合は、別の人がエサを落とせば高確率で釣れますが、一度ブリをタモ入れした後は仲間はエサへの興味は薄れるようで連続で食わないということが起こります。このために1回の回遊でチャンスは1回ということが多々あるのです。
【回遊】ルート先行
群れの来る方向がいつも隣人側から来ている場合、隣人だけ釣れるということが起こります。あるポイントでは、2本の竿を出して、同じような仕掛けを同じような距離に投入したとき、右の竿にしか釣れないということが起こります。このとき、群れは右から左に入っているということが推測できます。回遊の方向は流向や太陽の位置等が原因で、ポイントによっては一定の方向に移動することがあります。基本は、潮下から潮上へ、太陽側から太陽の照らす方向(順光でエサが見つけやすい)へ移動します。そういう場合、自分の仕掛けをより魚が来る方向に近づくよう、沖へ投げたり、潮下・日射方向を意識して投げたりそれが難しいなら、釣り座を変えたりします。
【エサ】活きのよいエサを使う
エサの活きがよくないことあります。
エサはなるべく多くの海水で活かし、エアーも豊富にします。たまに(多くの?)釣り人は普通の水くみバケツだけでエサを確保している人がいますが、時間が経つとひっくり返って死んでしまうはずです。アジバケツなどの大型のバケツを用意し、エアーを多く送り込めるエアポンプをつけるだけでエサの致死率が驚くほど下がるだけでなく、釣果も伸びることうけあいです。水温より気温のほうが低い場合は、スカリを活用するなどし、エサの元気度を最優先します。エサは直接手で触れず、なるべく網越しにつかんで針掛けし速やかに海中に入れるようにします(イワシの場合、鱗がはげるので濡れた手で魚体をつかみます)。
【エサ】エサをマッチさせる
イワシが強い場合、カマスが強い場合など、アジより特効エサがある場合があります。
【エサ】大き目のエサが有利なことも
エサのサイズを意識するのも大事です。大き目のエサだと、エサが弱りにくく、また目立つため発見が早く、食いを誘うこともできます。
【エサ】エサを暴れさせる
エサが目立ちやすいように工夫をします。一度エサを投入したら定期的に(5分や10分ごと)少しずつ近くに仕掛けをひいて誘いを入れるのも有効です。定期的にエサに刺激をあたえ、暴れてもらうのです。そのタイミングでアタリが出ることもしばしばあります。
エサが暴れるということはエサの体力を奪うために、エサが少ないときにはなかなかできませんが、エサが豊富にあるときには試してみてください。なお、弱ったエサはすぐに交換、エサが豊富に確保できる場合は、15分~30分を目安に1投ごとに交換します。
Q.エサがすぐ弱って困ります
A.エサが弱りにくい仕掛けにする、エサのローテーションをする
胴突やウキ釣りなど、エサがオモリやウキを引っ張る仕掛けだとエサに負担がかかってつかれるので弱りやすいです。
ブッコミ(胴突)>ウキ>エレベーター>フリー
エサの自由度が低い左の仕掛けほど弱りやすいです。投げ直しの少なさもポイントです。
ウキ釣りでもオモリやウキを軽くするなどすればマシですが、投げ直しが多いと弱りは早くなります。エレベーター仕掛けやフリーは弱りにくいですが、フリーでも何度も投げ直しがあると弱ります。
投げ直しが少なくて済むエレベーター仕掛けでも、投げ直さないで放置しっぱなしだとエサが死んでいたら時間の無駄ですので、30分に一度は必ず回収してエサの生存確認、元気度を確認します。
針を小さくするとエサに入る傷が小さくなるのでマシですが、掛かりは落ちますのでほどほどに。
エサに針を掛ける場所でも弱りにくさは変わります。針をあまり深く刺すと動脈を貫通して流血がひどくなります。
おすすめは背掛けで、一説によるとやや後ろ寄りが元気度を保ちやすいとか。個人的には背びれ前によく刺します。
エサに余裕があれば1投ごとに交換が理想です。エサに余裕がない場合、2~3投して弱ってきたら、一度エサに掛けた針を外し活かしバケツに戻すのも手です。しばらくすると元気に復活する個体も意外と多いです(ダメになる個体もいますが)。少ないと思ったエサでも、ローテーションしていくと案外と最後までエサが持った、なんてこともあります。餌が少ないときには試してみてください。
エサが低酸素で弱る場合もあります。
夏に近づくと、閉鎖性の高い東京湾や大阪湾などでは青潮(苦潮)が発生することがあります。これは海底付近の低酸素状態が持続することを発端としています。
その場合は比較的影響の少ない表層狙いに変えるほかありませんが、基本的にブリも回ってきにくい状況ですのでお手上げです。
大阪湾の低酸素はこちらで発表されています。大阪湾貧酸素水塊分布情報
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Q.エサだけ取られます
A.かかりやすくなる工夫をしますが、諦めが必要なときもあります。
針が掛からないときは、いくつかの原因が考えられます。
(1-1)エサが付いていたのに掛からなかった:エサに対して針が小さすぎるとき、うまく針先が対象魚に掛からないときがあります。針はエサの負担になりすぎない範囲で大きめを使います。13センチ程度のアジには、伊勢尼針13号くらいがおすすめです。各社の針のサイズは伊勢尼であればほぼ同じですが、形や太さ硬さが微妙に異なります。フトコロが広く、針先が内側に向きすぎていなことが大事です。無難にがまかつ製をおすすめします。1本針ならカンヌキ部分に頻繁に掛かるようであれば合格です。
ある程度針を大きくしてもまだ掛からないようであれば、針数を増やします。サポート針を利用するか、2本針仕様にするか、トレブルフックを使用します。ブリのサイズが小さい場合は2本針仕様、エサのボリュームが大きい場合は、トレブルフックなど試してください。
(1-2)エサが付いていてエサに針がフッキングしていた:この場合は針の掛け方が良くないときもあります。鼻掛けなら背掛けに変更する、ヒネリがある針なら針先がエサの方向を向いていないか確認し、もしそうなら逆から掛けるようにしてください。また、特に鼻がけなら針に1号程度のソフトビーズをつけることで針が深く刺さってエサに針が刺さることも減ります。
(2)エサだけきれいにとられる:針をエサに浅く刺しすぎている場合があります。もう少し深めに針をエサに刺してください。背掛けの場合、硬く外れにくい部分を見つけて刺してください。鼻掛けの場合は硬い部分を少し斜めに刺すようにします。それでも解決しない場合は、少し太めの針を使うようにしてください。さらに用心深い人は2本の針をエサに掛けますが、たいていは1本で大丈夫なはず。なお、あまり深く針を刺すと弱りますし、フッキング率も落ちます。太すぎる針はエサを弱めますのでほどほどに。
他には、ハリスを柔らかく細いものにして食い込みを上げるという手もあります。太めの硬いハリスだと針が掛かりやすいポジションにいきにくいのです。
また、基本的なことですがタタキつきの針の場合、ハリの内側に結び目がきているか確認してください。管付きバリの場合も同様で普通に結んで外から内に糸を抜くのが基本です。ただし、管付きバリで管に角度がついていない針の場合は、ハリスと針の角度が付きすぎてしまい、いわばネムリ針のようになってしまうためにフッキングがしにくくなる可能性もありますので注意が必要です。そんなときは管に素直に結ぶほうがいいときがあります。
エサが吐き出されるときは、ウキやブッコミ系仕掛けの場合、ブッコミエレベーター(逆エレベーター)の場合、ウキやオモリの違和感で吐き出されるケースもありますので、それぞれを小さめのものに変更します。また、通常のエレベーター仕掛けでも言えることですが、オモリが根にスタックした状態でないことを確認してアタリを待つようにします。
フリーやエレベーター仕掛けの場合、アワセのタイミングを早くします。かからないときはアワセのタイミングを遅らせます。特に大きめのエサを使う場合や針が少ない仕掛けの場合は、一度ベールフリーにしてよく呑ませます。というのは、青物は泳ぎながら水流とともにエサを丸呑みするので、テンションのかかった状態だとエサを飲み込めずにフッキングミスを誘発します。めちゃくちゃ走っていれば早めにアワセてもいいですし、のそーっとした走り出しなら高速で走ってから(エサを飲んでから)アワセを入れます。タチウオのウキ釣り経験者ならこの理屈はわかるはずです。
たいていは以上で解決するはずですが、根本的にエサに対して魚が小さすぎる場合はフッキングミスをしやすかったり途中でエサを吐かれるものです。そんなにしゃかりきにならずとも、かからないものは小物が多いと思ったら諦めもつきやすい……ハズ?
Q.アタリの判別方法は?
A.ブリはアタリ後に走るかどうかでまず見分けます
アタリがブリだったのか他の魚だったかの判別も釣果を伸ばすうえで大事です。ブリが掛からないなら掛かるよう対策が必要ですが、それ以外の魚なら対策する必要は薄いからです。
ブリの場合、アタリ後に糸がどんどん出るのでわかりやすいです。フッキング後はゴンゴンと頭を振って抵抗します(「叩く」という表現をします)。岸近くまで寄せてきて抵抗を見せるのも特徴です。フッキングをミスしたとき、エサを吐かれたときにエサやハリスを見るとあまり傷はついていません。
ハリスが長い範囲でギザギザしている場合はエソです。走らずに一瞬だけ引いたりします。エサを飲み込みますので、各所にダメージが出ます。その場にとどまるようなアタリでは、ヒラメの場合もあります。ウキ釣りの場合、ウキが沈んだままゆっくり移動していったりします。飲み込むのに時間がかかるのですこし待ってからアワセを入れます。エサに独特の噛み跡ができます。一瞬だけ引いて糸が切れた場合タチウオかサワラ(サゴシ)です。タチウオの引きは長もの系なのでよほどの大物でない限り途中からあまり抵抗なく寄ってきます。エサは腹部に切り裂くような痕ができたり、真っ二つになったりします。サワラ・サゴシは最初のダッシュは威勢がいいですが引きはそう強いものではないです。スズキはアタリ直後に青物ほど走りません。マダイやクロダイ等のタイ系はコンコンいいますが、やはり最初に走りません。他にもさまざまなゲストが考えられますが、いずれも走るアタリではないので判別はし易いでしょう。魚が釣れた時にアタリ、引き、ハリスやエサの状態を確認しておくと知識がたまります。
Q.適切な糸の太さは?
A.メジロなら道糸はナイロン6号以上PE1.5号以上、ハリスはフロロカーボン5号以上で十分。ブリなら道糸ナイロン8号以上PE2.5号以上、ハリスはフロロカーボン7号以上で安心。
ナイロン糸やフロロカーボン糸なら6号で10kgの強さがあります。ただし、ナイロンは吸水で劣化しますし、使用するうちに細かいキズが付いたりするのは避けられません。また、どんな糸も結束すると弱くなります。ナイロン糸はだいたい7割の強度になると考えるとちょうどいいでしょう。ナイロン糸8号で30lb13.6kgの強さがあるとして7割の強度は約9.5kgとなります。これくらいあれば竿のしなりやドラグを利用すればメータークラスでもかなりの割合でキャッチできます。だいたい、最大ドラグ力10kg、実用ドラグ力5kgの一般的なリールを使うとしたらちょうどくらいでしょう。切られるとしたら、糸を障害物に擦れたときです。それだけ避ければ6号でも十分いけますし、障害物にガッツリ擦れると8号でも厳しいものです。強く長い竿でうまく誘導して障害物から避けるようにやりとりしてください。
Q.糸の太さは釣果に影響ある?
A.太くて食わないということはないけど、間接的な影響はあるかも
細糸が釣果アップにつながる釣りもありますが、こと泳がせ釣り、飲ませ釣りに関しては、大して影響がないというのが一般的なようです。私も2本の竿を同じ仕掛けで道糸の太さだけ異なる仕様にしたり、ハリスの太さだけ異なる仕様にしたりしましたが、どちらも変わらず釣れました。私の試した範囲は5号~8号で、これくらいの太さの違いだと釣果への影響は少ないというのが私の考えです。(もっと細い番手ですと、大物に切られる可能性がありますので試していません。また、10号以上が必要になるハードな釣り場では普段釣りをしていないのです。)活餌の存在によって糸の存在はある程度薄れるということと、80センチ前後の魚に対する糸の太さは、5号だろうが8号だろうが大して変わらないからと考えています(メダカ相手には大きな差ですが)。
ただし、細い糸だと飛距離がアップしたり、エレベーター仕掛けの場合糸ヨレによるライントラブルも減ります。エサへの負担も減りますし、食い込みアップも望めますので、結果的に釣果アップする可能性もあります。切られない範囲で細くする工夫はあってもいいと思います。
ちなみに、道糸やハリスの色もあまり影響ないという考えが一般的です。私は自分なりによく釣れたときの糸と色を使いたくなる派です。
Q.糸の結び方は?
A.強くかんたんにできる結びを
大物が掛かりますので強い結びが求められます。難しい結びは釣りの時間を短くしますので、簡単さも求められます。使い慣れたもので強度のあるものを選べば良いのです。
サルカン結び
私の場合サルカンにはパロマーノットをしたあとにハーフヒッチ数回結びが簡単で強度が高く愛用しています。パロマーノットでなくても、だいたいリングに2回通す結びは強いです。その2回はリング内でクロスして重なっていけません。また、適当な結びでも結束後の端糸にハーフヒッチを何回か入れたらかなり強い結びになります。両方の要素を組み合わせたパロマーノット+ハーフヒッチの組み合わせはほぼ最強の結びになるのです。パロマーノットの弱点は、一度サルカンを結んだ状態で結束ができないことと端糸が長くなることです。その場合、ダブルクリンチノットやイモムシノットをしたりします。
針結び
針の結びは、マクラ付き針なら南方延縄結びが強いので愛用しています。南方延縄結びは4回外掛け結びをした後に4回フィンガーノットをする感じです。この結びは下から引っ張られようが縛り目がズレにくいので、孫バリを付けたいときにもいいです。カン付き針なら大物釣りで有名な坂本結びが強く、針から出る糸の角度が軸と水平に近いのでフッキングもいいのですが、小さい針を結ぶのには少し面倒です。急いでいるときは南方はえ縄結びにして管の内側からハリスが出るようにします。
直結
PEとリーダーを結ぶときは、SCノットかFGノットを愛用しています。SCのほうが簡単ですが、結び目が引っかかりやすいデメリットがありますので、そんなときはFGにします。
シーズンオフのひまなときに何回も結んで簡単に結ぶコツを習得すると楽しいですよ。
Q.エイばかりかかります
A.エサが死んでいますので、交換してください。
エイは死んだエサをよく食べます。エイは海底のエサを食べるのに都合よい口の形をしていますね。エイばかり掛かるという人がたまにいますが、そういう人はたいてい仕掛けを放置しすぎてエサが死んでいる場合が多いです。なるべくこまめにエサは交換しましょう。また、仕掛け投入時にすでにエサが弱っている場合もあります。小さなバケツを使ってエサを活かしたり、エアーポンプのパワーが弱かったり、素手でエサを強く握ったり……原因は様々です。釣り場で知り会った中国人がやたらエイを連発するので、観察していたらアジの管理がずさんだった、ということがありました。おいしいらしく、喜んで持って帰っていました。エイ狙いの達人でした。
Q.エソばかりかかります
A.対策ありません(泣)
エイと違ってエソは生き餌に果敢にアタックしてきます。貴重なエサを消費し、ハリスをボロボロにして、針を飲み込み…泳がせ飲ませ釣り師にはやっかいな相手です。でも、これといった対策はありません。あえてやるなら表層付近を中心にねらうことですが、表層付近でもエソは掛かることもありますし、エソを釣りたくないせいでブリの狙い層を外すのも本末転倒です。ですので、エソのアタリが出たら早めに判別して回収して、ハリス・針の交換です。これしかありません。
Q.気づきにくいコツがあれば
A.糸はまっすぐに保つ /コマセの活用
意外と気づきにくいことですが、道糸・ハリスをまっすぐにすることは大事です。まっすぐにすることで、絡みをへらすことができますし、魚が恐怖心をいだきにくく食いをよくすることができます。
エレベーター仕掛けで道糸を張るためには、重めのスパイクオモリを使い、太すぎない糸を道糸に使い、流れ・風の下側へ向けて投げることが有効です。穂先が硬すぎない長い磯竿を使えば、オモリを引っ張りすぎないですみます。エレベーター仕掛けでは道糸を張ってもハリスまでは張りすぎることはないので大丈夫です。
ウキ釣りやフリー仕掛けでも、やや張り気味のほうがエサが暴れてくれるので有効なことがあります。ただし、張りすぎが逆効果になるケースもあります。ルアー釣りではおなじみですが、道糸の存在を魚に意識させないためには糸を張らないテクも覚えておいたほうがいいでしょう。
基本的なことを言えば、ハリスは最初コイル状になっていますので、よく引っ張ってまっすぐに伸ばしてから使います。
フィッシュイーターは小魚の群れを発見してアタックしますから、仕掛けの一部にコマセを仕込んで小魚を寄せつつ仕掛けをその中に入れていく釣り方もよく釣れるそうです。カゴ釣り仕掛けの先にエサをつけて放り込むの以外にも、フリー仕掛けの途中にカゴをつけたり、ブッコミ仕掛けのオモリ代わりに錘付きのカゴにしたりと、工夫は様々です。一番ラクなのは、サビキ釣りを盛んにやっている周辺に(迷惑にならない距離で)仕掛けを流しておくことです。なるべく潮下がいいのは言うまでもありません。
Q.シーズン終了の判断は?
A.水温13℃を切ったら終わりにしても。アジの状況でも判断できる
水温13℃を切ると、アジを確保することが困難になってきます。アジの適水温を下回るためです。水温が低くなると、暗い間だけアジを確保できるようになっていきます。そんな状況では、表層~底層まで全体で水温が下がりやすい場所、特に寒波が入って冷たい水が流入して一気に水温が下がる河口部では、シーズンが終了となります。河川の影響の少ない場所では厳しいですが、中~底層はまだ温かくいけることがあります。特に風が入ってきにくい湾奥の奥では、表層は一桁でも底層の水温が15℃を超えていたりしてまだいけるということもありますので探してみてください。だいたいタチウオが最後まで釣れている場所です。
注意しなければならないのはアジは低水温に弱く、サバもそう強い方ではないので、日中最高気温が一桁になると、確保したエサが寒さのため元気がなくなることです。そんな状況でエサを付けてもまともに泳がないので釣れません。そんなときはエアポンプをするとますます水温低下を招き、逆効果です。対策としては、水温保持のためクーラーボックスや発泡スチロール箱をいけすに使ったり循環ポンプを使って海水を汲み上げて水温が下がりにくい工夫をすることが有効です。より手軽には、スカリを使って中層以下のまだ水温の高い場所で活かすなどの工夫が考えられます。当然、水温の高い中・底層に送る仕掛けにすると元気を取り戻したりします。アジよりサバのほうがまだ寒さに強いので、サバのほうが動きがよく、食いがよいという場合もあります。とはいえそこまで厳しい状況だとエサの確保も難しくなりますのでさっぱり諦めて、今年を振り返りながらもう次のシーズンインを待つのもいいと思います。
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