独断と偏見で選ぶ メーカー買いのすすめ(竿)

釣り具

釣具には種類が沢山あるので、釣具店でつい何を買っていのか迷ってしまうことが多いことでしょう。そこそこ釣りをやり込んだらそれが大きな楽しみの一つになるけれど、入門者にとってはハードルの一つになっていると思います。

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メーカー買いとは

そこで今回は、大きく外さないメーカー買いのすすめをします。どんな産業にもその部門を得意とするトップメーカーというのは必ず存在します。そのメーカーのものを買えばまず安心です。トップであるからには、ノウハウが揃っていて、品質で劣ることはほぼないのです。ヘソまがりな人は大企業ほど広告費が大きくなるから品質を落としているはずだと主張します。しかし、少し考えればそれはおかしいことに気づくはずです。どのメーカーも同じ技術力・生産力を持っていればその主張は正しいけれど、そうではないですからね。極端なことを言えば、個人がメーカーに品質や価格で勝てるでしょうか。たとえば、車の場合、ハイブリッドカーならトヨタ製を買っておけばまず間違いない、みたいなものが釣具メーカーにもあるのです。釣具の場合少しややこしいのは、OEMメーカーに生産受託をする場合が多く、どのメーカーが技術力を持っているのかがわかりにくいことです。

釣り竿の3大メーカー

竿を作るには専用の設備が必要です。竿の素材となるカーボンシートにはロットがあり、コスパの高い竿を作るには大量の素材を受け入れる設備と資本力も大事です。中小メーカーには竿の製造設備を持っていて、性能の高い竿を出すメーカーはあります。ただし、素材の大量の仕入れはできないため、竿が高価格化しやすいです。まずは、シマノ、ダイワ、がまかつの3大メーカーのコスパが高い製品を買うのがいいと思います。3大メーカーの特徴を紹介します。

がまかつ

がまかつは一言で言えば「玄人志向」。もともと釣り針のメーカーですが、1976年に釣り竿の製作に参入し、玄人志向の高品質な竿を展開しています。製品のサイクルは他社と比べるとかなり長いものが多いです。サイクルが長いと開発にかける時間も長く、それだけよい製品を作りやすいのです。中~高価格帯のものが多く、入門者には手を出しにくいかもしれません。カタログ落ちしにくいので、値崩れしにくく売るときには有利に働きやすいです。

シマノ

シマノは一言で言えば「技術屋」。自転車ギアのメーカーから1970年に釣具に進出した経緯があります。かなり技術寄りの思想を持つメーカーだと感じます。技術力に自信があるためか、ユーザーの意見より社の方針を重視する傾向があります。また、製品の耐久性、安全性を重視する傾向があります。製品サイクルはこの中では真ん中程度です。NFTなど釣り竿メーカーの技術を吸収して大きくなってきた経緯もあり、竿のノウハウを豊富に持っています。

ダイワ

ダイワは一言で言えば「アイデアマン」。釣具の総合メーカーを長く経営していることもあり、ユーザーの意見を素早く製品に取り入れたり、自社のアイデアをどんどん形にするメーカーという印象があります。アイデアをどんどん形にするために製品サイクルは短く、新製品も数年で売れなければカタログ落ちしていくことも珍しくありません。必然的に、製品には出来・不出来の波があります。ユーザーの要求に素直なので、目に見えるスペックの勝負をしたがる傾向があります(カーボン含有率や重量等)。そのために、目に見えにくい耐久性がおいていかれることもあります。カーボン技術はゴルフクラブを作っていることから蓄積があるという指摘も見られます。ちなみに、現在はグローブライド株式会社と名称を変更しています。

入門者におすすめのメーカー

これらの竿メーカーで入門者に無難なのはシマノかダイワです。がまかつは中価格帯以上の製品しかなく、竿の扱いを覚えるまではおすすめしにくいです。シマノやダイワの製品は低価格帯の下位モデルに上位モデルのお下がりの技術が採用される傾向がありますのでコスパは高いです。ですので、シマノの竿かダイワの竿となるのですが、ダイワの竿は製品サイクルが短いものも多く、パーツの入手性の点で若干の不安があります。ですので、無条件に選ぶならシマノの竿で、ダイワ製品を選ぶときは、ロングセラー品を狙うようにするといいでしょう。

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