「21セフィアXR」の材質の比較
最後に、リールのパーツに使われる材質を見てみましょう。
材質の差よって強度・剛性・軽量さが変わります。
画像出典:シマノHPから画像改変
リール材質の強度と剛性は、おおよそ下記の通りだと考えられます(推定)。
チタン > マグネシウム > アルミニウム
> ステンレス > CI4+ > 高強度樹脂
※素材には様々な種類があり、特に金属の合金は特性がまちまちです。リールの価格からの推測も入れています。(参考:比強度の一覧表、参考:マグネシウムの基礎知識、「マグネシウム合金」という素材)
「21セフィアXR」のボディ材質は「CI4+」
ボディの材質によってリールの重さと高負荷時の巻き取りの快適さを左右するリールの剛性が変わります。
「21セフィアXR」のボディには「CI4+」が採用されています。
「CI4+」はカーボン素材が入った樹脂素材です。
一般的に金属製ボディより剛性は落ちますが、エギングでは剛性はあまり重視されませんので「CI4+」で必要十分です。
「21セフィアXR」のローター材質は「CI4+」
ローターの材質もリールの剛性と重量に影響します。
「21セフィアXR」のローターは「CI4+」製で軽量・低慣性なリールに仕上がっています。
また、エギングでは「CI4+」で十分な剛性とされています。
エギングに絞った機能と素材を選んでいます
「21セフィアXR」のハンドル材質は「CI4+」
「21セフィアXR」には「CI4+」製のハンドルが採用されています。
これは、ヴァンキッシュをはじめ、軽量さを重視するほんの一部の機種でのみ採用されています。
めずらしい
ハンドルノブも、指にフィットしてEVA製というエギングに最適化された形状になっています。
「21セフィアXR」のベール材質は「チタン」
「21セフィアXR」には「チタン」製のベールが採用されています。
「チタン」は強度に優れた素材でシマノのリールでも最上位のベールとなります。
「21セフィアXR」総まとめ
「21セフィアXR」はスペック上、エギング専用リールの最上位にふさわしくエギングに真剣に取り組みたい人におすすめできる機種となっています。
気になるのは、一つ下位の「23セフィアSS」との大きな違いはハンドルノブのボールベアリング(2個追加)とハンドル素材(「CI4+」に変更)、そして重量(C3000Sで15g軽量)です。
2024年現在では、次期アップデートを待つか、玄人やガチ勢でなければ「23セフィアSS」のほうを買っても十分満足できると思います。
「20ヴァンフォード」を選ぶケース
「21セフィアXR」とベース機「20ヴァンフォード」とのおもな違いは下記の通りです。
- 21セフィアXR = 20ヴァンフォード+「ラピッドファイアドラグ」「リジッドサポートドラグ」+「CI4+のハンドル」
「21セフィアXR」は、ベースの「20バンフォード」と比べて、「ラピッドファイアドラグ」や「リジッドサポートドラグ」などエギングで活躍するカスタムが施されたリールとなっています。
エギング用途では、「20ヴァンフォード」を買うメリットはありません。
「ラピッドファイアドラグ」が不要で、繊細なドラグ調整をしたい人は「20ヴァンフォード」を買うほうがいいでしょう。
「23ヴァンキッシュ」を買ったほうがいいケース
「21セフィアXR」にはインフィニティクロス、インフィニティドライブ、インフィニティループ、アンチツイストフィン、デュラクロスといった汎用スピニングリールの最新機能が1つも搭載されていません。
モデルチェンジの都合上、汎用機の機能が専用機に搭載されるまで時間がかかりますので、これらの機能をいち早く使用したい人は「23ヴァンキッシュ」をおすすめします。
ただ、「23ヴァンキッシュ」には「ラピッドファイアドラグ」は搭載されていませんので、注意してください。
セフィアシリーズの関係図
最後に、シマノのエギング専用機セフィアシリーズの関係性をまとめます。
22セフィアBB
↓
軽量化+ドラグ性能UP+低慣性ローター+ローター剛性UP
↓
23セフィアSS
↓
ハンドルノブBB2個追加+ハンドル軽量化
↓
21セフィアXR
この中でエギング専用機としてコスパが高いのは中級機の「23セフィアSS」だと思いますが、「いっちゃんええやつ」が好きな人は「21セフィアXR」を選ぶのも手でしょう。
それぞれの用途にあわせて、購入を検討してみてください。
Amazonなどで購入者のレビューも参考にしてください。
コメント