シマノ「21セフィアXR」はエギング最高峰リール!ほかの候補と比較

リール
スポンサーリンク

「21セフィアXR」と他のシマノ現行機種との比較

シマノのエギング専用機「セフィア」の全機種を含め、今回は、以下のシマノ現行機種との比較を行います。

  • 「21セフィアXR」…セフィアシリーズの上級機。今回のメイン。
  • 「23セフィアSS」…セフィアシリーズの中級機
  • 「22セフィアBB」…セフィアシリーズの入門機
  • 「20ヴァンフォード」…「21セフィアXR」のベース機
  • 「23ヴァンキッシュ」…MGLシリーズ最上位

「21セフィアXR」の「機能」比較(材質以外)

まずは、材質以外のリールの「機能」を比較します。

「21セフィアXR」とほかのシマノ現行機種との機能比較
「23ヴァンキッシュ」と「20ヴァンフォード」の価格は、
C3000Sと同一サイズの2500Sで比較しています。

「21セフィアXR」のメーカー価格は約3.9万円

「21セフィアXR」はメーカー価格で3.9万円します。

入門機「22セフィアBB」、中級機が「23セフィアSS」と定価ベースで1万円ずつくらいの差があります。

「23ヴァンキッシュ」はシマノのMGLシリーズ(クイックレスポンスシリーズ)の最上級モデルですので、価格にかなり開きがあります。

「20ヴァンフォード」は派生先の「21セフィアXR」と同価格帯ですがやや安いです。

「21セフィアXR」には5つの最新機能が非搭載

「21セフィアXR」には、「インフィニティクロス」「インフィニティドライブ」「インフィニティループ」「アンチツイストフィン」「デュラクロス」といった、5つの最新機能が搭載されていません。

これらの機能をざっくりいえば以下の通りです。

  • インフィニティクロス:耐久性がアップしたギアデザイン
  • インフィニティドライブ:高負荷でも滑らかに巻けるシャフト構造
  • インフィニティループ:超密巻きによる飛距離アップ
  • アンチツイストフィン:ライントラブルを低減するフィン構造
  • デュラクロス:なめらかかつ高耐久のドラグワッシャー

これらの5つの機能は2024年5月現在、ツインパワー以上の機種にしか搭載されていません。

ただ、エギングでこれらの機能が必要かどうかは議論が分かれます。

どちらかといえば耐久性や負荷をあまり気にしなくていい釣りだからです。

「21セフィアXR」のボールベアリングは9個でエギングに万全な配置

ボールベアリングが搭載されるとその個所の性能アップが望めます。

どこにボールベアリングの搭載されているかみてみましょう。

ボールベアリングの搭載箇所
  • 22セフィアBB(計5個):
    メインギアの左右…2個(全体の巻き心地アップ)
    ピニオンギアの上下…2個(高負荷時巻き心地アップ)
    ラインローラー…1個(ラントラブルの低減)
  • 23セフィアSS(計7個):
    スプール内部…2個追加(ドラグ性能アップ)
  • 21セフィアXR(9個):
    ハンドルノブ…2個追加(低負荷時巻き心地アップ)

入門機の「22セフィアBB」はあってほしい基本の箇所に5つのボールベアリングが配置されています。

さらに中級機の「23セフィアSS」には、スプール内部に2個のボールベアリングを追加した「リジッドサポートドラグ」が搭載されています。

これによりドラグがよりなめらかに出るため、イカの身切れを防ぎたいエギングに最適な機能だと思います。

リジッドサポートドラグ
リジッドサポートドラグ 画像出典:シマノHP

さらに、最上位の「21セフィアXR」にはハンドルノブ部に2個のボールベアリングが搭載されます。

これによって主に低負荷時の巻き心地のアップが期待されます。

エギングで水中の情報が少しでも欲しい場合には有利にはたらきます。

よだん
よだん

シングルハンドルのほうが滑らか

「21セフィアXR」のダブルハンドルモデルでは、一つのハンドルノブで1個のボールベアリングが搭載されています。対して、シングルハンドルモデルでは、1つのハンドルノブで2個のボールベアリングが搭載されています(下図)。

38番がボールベアリング。
画像出典:シマノカスタマーセンター

理屈上、シングルハンドルのほうがハンドルは滑らかです。

ちなみに、20ヴァンフォードと23ヴァンキッシュのボールベアリング搭載箇所は下記の通りです。

汎用機種ボールベアリングの搭載箇所
  • 20ヴァンフォード(計7個):
    メインギアの左右…2個(全体の巻き心地アップ)
    ピニオンギアの上下…2個(高負荷時巻き心地アップ)
    ラインローラー…1個(ラントラブルの低減)
    ハンドルノブ…2個(低負荷時巻き心地アップ)
  • 23ヴァンキッシュ(計11個):
    スプール内部…2個追加(ドラグ性能アップ)
    ・ローターナット部…1個追加(高負荷時ローターの回転が滑らかに)
    ・ウォームシャフトギア部…1個追加(スプール上下が滑らかに)

なお、常に水にさらされて傷みやすいラインローラー部のボールベアリングをケアするため、「23ヴァンキッシュ」のラインローラーには特殊防水ボールベアリングが用いられています。

「21セフィアXR」には「ラピッドファイアドラグ」が搭載

エクスセンスシリーズに搭載されているラピッドファイアドラグ
ラピッドファイアドラグ 画像出典:シマノHP

シマノの「エギング専用リール」に搭載される特別なドラグが「ラピッドファイアドラグ」です。

セフィアシリーズの全機種に搭載されています。

これはダイワの「クイックドラグ」のようなものでドラグを急に緩めたり締めたりファイト時の調整がしやすくなっています。

よだん
よだん

C3000Sと2500Sの違い
セフィアシリーズにはC3000S番手がありますが、汎用機にはC3000Sがなく2500Sであることが多いです。違いはドラグのパワーです(ボディ、ローター、スプールは同一サイズ)。実用ドラグ値が低い2500Sのほうが繊細なドラグ調整が得意です。広いドラグ調整幅を急激に変化させたい「ラピッドファイアドラグ」と相性がいいのはC3000S番手です。

「ラピッドファイアドラグ」機能はシーバス専用リール「エクスセンス」やバス専用リール「コンプレックス」でも搭載されています。汎用機には搭載されていません。また、微妙な調整が必要になるライトゲームや管釣り用ではこの機能はありません。

ラピッドファイアドラグ

ドラグノブの回転数に対するドラグ力の変化が大きく、ストラクチャー周りで魚を止めたいとき、足元で急に突っ込まれたときなど、瞬時にドラグ調整をしたいシチュエーションで非常に有効な機能です。

出典:シマノHP

「21セフィアXR」には「マグナムライトローター」が搭載

マグナムライトローター
マグナムライトローター 画像出典:シマノHP

シマノの汎用スピニングリールには、従来のコアソリッドシリーズと、軽量・低慣性がウリのMGLシリーズ(クイックレスポンスシリーズ)があります。

マグナムライトローターはMGLシリーズに搭載される低慣性ローターです。

これは、左右非対称の形状によって、すぐに止まる=低慣性を目的ととしています。

エギやルアーなど操作を重視する釣りでは、この巻き出しが軽く、ピタッと止まる低慣性なローターが活躍します。

マグナムライトローター

回転慣性を低減化しローター剛性を強化
左右非対称のローター構造を採用し、操作性と感度の向上を求めて、異次元の回転の軽さを実現したマグナムライトローター。さらにラインローラーの軽量化、ベールのチタン化、ローター肉厚の最適配置を行い回転慣性の低減に成功した。

出典:シマノHP

コメント

タイトルとURLをコピーしました