「エギングを始める時の最初の一台のリールを何にしよう」
「リールは種類がたくさんあって何がいいのかわからない」
お悩みの方に朗報です。
そんな方向けにシマノが作ったのが「22セフィアBB」です。
この記事を読んでいただければ、きっと本機の特徴を時短で把握できると思います。

「22セフィアBB」のグレードアップポイントは5つ!
「セフィア」と名のついたリールや竿はシマノのエギング専用機を意味します。
「22セフィアBB」はシリーズの入門者向けモデルです。
「22」は発売年、「BB」はブラッドブラザー(Blood Brother)、「兄貴分の血を分けた弟」的な意味合いです。
まず、前モデル「18セフィアBB」から「22セフィアBB」にアップデートされた際に新しく搭載された機能をザっと見ていきましょう。
主にグレードアップしたポイントはつぎの5つです。
- マイクロモジュールギアⅡ搭載
- Xプロテクトの防水構造
- サイレントドライブ搭載
- ロングストロークスプール搭載
- CI4+のボディ
価格は若干アップしていますが、若干の軽量化に成功しています。
これらの変更点をまとめたのが下表です。

22セフィアBBは21アルテグラがベースとなっているようです。
リール画像出典:シマノカスタマーセンター
機能がカタカナばかりでわかりにくいですね。
どうかご安心を。
5つの進化点について、極力専門用語を使わずやさしく図説していきます。
1 滑らかで耐久性のある「マイクロモジュールギアⅡ」
「マイクロモジュールギア」はギアの歯を細かくしたギアです。

ギアの歯が小さくなると、なにがよいのでしょう。
ギアの歯が小さいとギアの歯の数が増えます。
すると、ギア同士の接地面を複数の歯面で支えるためギアの耐久性がアップします。
さらに、ギア同士の密着性が上がり巻き心地のなめらかさもアップするのです(下図)。

いいことばかりに見えますが「マイクロモジュールギア」には弱点もありました。
それはギア同士が密に接することからくる「音鳴り」です。
これを新設計で解消したのが、バージョン2となる「マイクロモジュールギアⅡ」です。
しかも、さらなる巻き心地の滑らかさのアップのおまけつきです。
2 撥水+ラビリンス構造による防水「Xプロテクト」
シマノの優れた防水機構の技術の一つが「Xプロテクト」です。
そもそも、前モデルの「18セフィアBB」では、「コアプロテクト」という撥水処理で水をはじく設計によって、リール内部への侵入を防いでいました(下図)。

「22セフィアBB」では、「コアプロテクト」の撥水技術に加えて水の侵入経路を複雑な迷路のようにすることでさらに水を侵入しにくくしました(下図)。

出典:シマノHP
この「撥水」+「迷路」が「Xプロテクト」です。
ダイワのマグシールドとは異なり非接触の防水技術なので、回転が重くならないメリットがあります。
ただし、この価格帯の防水性能はダイワ(マグシールド)の方が優れるという意見があります。
3 微細な振動やガタつきを抑制「サイレントドライブ」
「サイレントドライブ」とは、リールのボディ全体の基本設計の見直しです。


特にルアーアクション時やキャスト時に、リールから発生する「カチャカチャ音」やリトリーブ時に微妙なガタが気になることがあります。
「サイレントドライブ」の設計ではパーツ同士のクリアランスを極力減らし、静かでなめらかな巻き心地が実現されています。
「マイクロモジュールギアⅡ」との相乗効果でエギを通じて水中の情報をより多く得られるようになります。
4 飛距離がアップ「ロングストロークスプール」
「ロングストロークスプール」は、その名の通り、スプールのストローク(糸巻き面の縦の長さ)を長くしたスプールです。


キャストしたとき、糸の減りが遅くなるので、スプールエッジ等に対する放出抵抗が減り、飛距離がアップします。
エギで探れる範囲が増えますので、より直接的に釣果のアップが期待できます。
5 ボディが軽い「CI4+」
前モデル「18セフィアBB」は「高強度樹脂製」のボディでしたが「22セフィアBB」は「CI4+」(シーアイフォープラス)製のボディになりました。


画像出典:シマノHP
「CI4+」は樹脂素材(プラスチック)にカーボン混合させて強度をアップさせた素材です。
これにより単なる樹脂素材を使うよりリール本体の軽量化や小型化することができます。
エギの操作・キャストのしやすさ、感度のアップ、長時間の釣行をラクにするなどリールの軽量化の恩恵は計り知れません。
「22セフィアBB」アップデート情報のまとめ
「22セフィアBB」のアップデートをまとめましょう。
- ギアの耐久性、巻き心地の滑らかさ、静粛性のアップ(マイクロモジュールギアⅡ)
- 防水性能アップ(Xプロテクト)
- 静かで滑らかな巻き心地(サイレントドライブ)
- 飛距離アップ(ロングストロークスプール)
- 軽量化(CI4+)
バランスよくエギングで求められる機能がアップグレードされています。
ラインナップはC3000S、C3000SHG、C3000SDH、C3000SDHHGの4機種で、エギング専用機ならではの絞った番手となっています。
「22セフィアBB」を他のシマノ製スピニングリールと比較
22セフィアBBと同価格帯でエギングに適した以下のシマノのスピニングリールを比較します。
- 「22セフィアBB」:セフィアシリーズの入門機。本機です。
- 「25アルテグラ」:次期セフィアBBのベース機と予想されます。
- 「22ミラベル」:「22セフィアBB」と同価格帯のリールです。
どのリールが自分に合っているか迷うことがなくなると思います。
「機能」の比較(材質以外)
まずは、材質以外のリールの「機能」を比較します。


C3000Sと同一サイズの2500SHGで比較しています。
▲はマグナムライトローターでも下位グレード版
S A-RB、マイクロモジュールギアⅡ、ウォームシャフトオシュレーション、ロングストロークスプールを搭載
「22セフィアBB」や「25アルテグラ」には「S A-RB」、「マイクロモジュールギアⅡ」、「ウォームシャフトオシュレーション」、「ロングストロークスプール」が搭載されています。
「マイクロモジュールギアⅡ」と「ロングストロークスプール」については記事の前半で触れましたので、そちらをご参照ください。
ここでは「S A-RB」と「ウォームシャフトオシュレーション」について解説します。
錆びにくいボールベアリング「S A-RB」


「S A-RB」とは錆びにくいボールベアリングです。
海水環境で使用するエギング用リールにはあってほしい機能です。
「ロングストロークスプール」と相性のよい「ウォームシャフトオシュレーション」
「22セフィアBB」をはじめ、シマノの中級以上のスピニングリールには、スプールを上下させる仕組みとして「ウォームシャフトオシュレーション」が搭載されています。
「ウォームシャフトオシュレーション」は、棒状のギア「クロスギア」を用いる方式です。
これに対して、「22ミラベル」以下の安価なリールでは歯車状のギアを用いる「カム式」が採用されています。
それぞれのメリットをまとめました。
- クロスギア式:高負荷時に若干軽く巻ける、糸を均一に巻ける、ロングストロークスプールと相性がいい
- カム式:低負荷時に軽く巻ける、シンプルなので分解がラク、シンプルな構造なのでギアを大きくしやすい
ボールベアリングは基本的な箇所に搭載
ボールベアリング(BB)を搭載すれば性能がアップします。
具体的にどの部分の性能がアップしているのか、ベアリングの搭載箇所をみてみましょう。
- 22セフィアBB、25アルテグラ(計5個):
メインギアの左右…2個(メインギアの滑らかさ)
ピニオンギアの上下…2個(ローターの回転が滑らか)
ラインローラー…1個(おもにライントラブルを低減) - 22ミラベル(計5個):
メインギアの左右…2個(メインギアの滑らかさ)
ピニオンギアの上下…2個(ローターの回転が滑らか)
ハンドルノブ…1個(ハンドルの巻き心地が滑らか)
「22セフィアBB」、「25アルテグラ」、「22ミラベル」にはすべて5個のボールベアリングが搭載されていますが、搭載箇所が異なります。
「22セフィアBB」と「25アルテグラ」にはラインローラーにボールベアリングが搭載されており、ライントラブルの低減等が期待できます。
「22ミラベル」にはラインローラーにボールベアリングが搭載されていない代わりにハンドルノブにボールベアリングが1個搭載されています。これはハンドルの巻き心地が滑らかになる効果があります。
「22ミラベル」は海外向けの商品のため、耐久性重視で壊れやすいラインローラーのボールベアリングの搭載を見送ったのかもしれません。
個人的には、ハンドルノブのボールベアリングよりラインローラーのボールベアリングのほうがメリットは大きいと思います。
ボールベアリングは追加カスタム可能です。たとえば、22セフィアBBであればハンドルノブに2個ボールベアリングを追加して、7ボールベアリング仕様にすることができます。
インフィニティテクノロジーは非搭載
22ステラを皮切りに搭載されたインフィニティテクノロジーが「22セフィアBB」や「22ミラベル」には非搭載です。
一方で「25アルテグラ」にはインフィニティクロス、インフィニティドライブ、アンチツイストフィンが搭載されています。
| 機能名 | 効果 | 仕組み |
|---|---|---|
| インフィニティクロス | ギアの耐久性アップ | ドライブギアとピニオンギアの接触面積を増大 |
| インフィニティドライブ | 巻き上げ力アップ | メインシャフトをスムーズに動作させる仕様 |
| アンチツイストフイン | ライントラブルの低減 | 糸落ちを減らす弾力性のあるフィンを設置 |
インフィニティドライブ


画像出典:シマノHP
「インフィニティドライブ」とはメインシャフトを滑らかに動作させる改良です。
具体的には、以下の2点が改良されています。
- メインシャフトを特殊低摩擦ブッシュで支持する
- メインシャフト自体を特殊表面処理や特殊加工する
「メインシャフト」はスプールを上下させる棒状のパーツです(下図の赤色部分)。


ここが滑らかに動作することにより、高負荷時でもよりパワフルに巻くことができます。
インフィニティドライブにはいくつかのバリエーションがあり、25アルテグラには下側の特殊低摩擦ブッシュはありませんがこれは汎用スピニングリールの最上級22ステラも同じです。
アンチツイストフィン


画像出典:シマノHP
「アンチツイストフィン」とはラインローラーの下部のアームカム部に設置された弾性体のフィンです。
ラインローラーからの糸の脱落を防ぎ、糸が弛んだ状態で巻き始められることを減らしてくれます。
これによってライントラブルが減ります。
ラピッドファイアドラグを搭載


シマノの「エギング専用リール」に搭載される特別なドラグが「ラピッドファイアドラグ」です。
セフィアシリーズの全機種に搭載されています。
ドラグフタ内部のバネが通常より強力になっており、ドラグを急に緩めたり締めたりファイト時の調整がしやすくなっています。
エギングでは、掛けた後サッとドラグを緩めたいので有用です。
弱点は、すこし緩める、少し強めるといったドラグの微調整がしにくくなるという点です。
汎用機や微妙な調整が必要になるライトゲームや管釣り用ではこの機能はありません。
セフィアシリーズにはC3000S番手がありますが、汎用機にはC3000Sがなく2500Sがあることが多いです。違いはドラグのパワーです(ボディ、ローター、スプールは同一サイズです)。実用ドラグ値が低い2500Sのほうが繊細なドラグ調整が得意です。広いドラグ調整幅を急激に変化させたいラピッドファイアドラグと相性がいいのはC3000S番手です。
マグナムライトローター非搭載


シマノの汎用スピニングリールには、従来のコアソリッドシリーズと、軽量・低慣性がウリのMGLシリーズ(クイックレスポンスシリーズ)があります。
「マグナムライトローター」はMGLシリーズに搭載される低慣性ローターです。
これは、軽量かつ左右非対称の形状によって、すぐに止まる=低慣性を目的としています。
低慣性だとルアー等の操作がしやすくなりますので、エギングに向いています。
残念ながら、「22セフィアBB」にはマグナムライトローターが採用されていません。
ベース機の「21アルテグラ」がコアソリッドシリーズだからです。
ただ、絶対に必要な機能かといえば、入門者にはそこまで違いは感じ取れないこともあると思います。
22ミラベルはMGLローターが搭載されており、MGLシリーズということになっています。ただし、これはCI4+製のローターという点からです。本来のMGLローターはCI4+製ローターに加え、非対称形状を特徴としています。22ミラベルはコアソリッドシリーズの21ナスキーのローターの型を使っていますから、中途半端なMGLローターなのです。
ダブルハンドルモデルあり


エギングでは「ダブルハンドル」を愛用する人も多く、セフィアシリーズにはダブルハンドルモデルがラインナップされています。
ダブルハンドル、シングルハンドルのメリットは次の通りです。
- 2つのハンドルがバランスして、ロッドを大きくしゃくった際に回転しにくい
- ノブが2つあるのでノールックでつかみやすい
- 軽量なため、感度や操作性が向上する
シングルもダブルもハンドルには互換性があるので、シングルハンドルモデルを買った後にダブルハンドルのパーツを買うなど試してみるのもいいと思います。
ダブルハンドルモデルは人気がないため、汎用機からは姿を消しつつあります。絶滅危惧種です。
「材質」の比較
最後に、リールのパーツに使われる材質を見てみましょう。
材質の差よって強度・剛性・軽量さが変わります。


C3000Sと同一サイズの2500SHGで比較しています。


ローターはボディの上に載るハンドルを回して回転する部分。
ベール(ベールアーム)は糸を誘導する針金状の部分。
スプールリングはスプールエッジを構成するパーツ。
画像出典:シマノHPから
ボディ材質は「CI4+」
リールのボディが強いと大きな魚が掛かっても安心です。
ただ、剛性の高い金属をたくさんつかうと重くなるので、ルアー釣りとしては大変になります。
「22セフィアBB」のボディにはカーボン入り樹脂素材の「CI4+」が採用されています。
エギングに求められる「軽量さ」を重視したセッティングになっています。


ローター材質は「高強度樹脂」
「22セフィアBB」では「高強度樹脂」製のローターとなっています。
これはシマノのリールでは最も下位ランクの素材です。
ただ、エギングではローターの剛性を気にするシーンはほぼなく、入門者には必要十分だと考えることができます。


ハンドル材質は「アルミニウム」
「22セフィアBB」にはアルミニウム製のハンドルが採用されています。
これは、シマノのリールでは最も一般的な素材です。


ハンドルノブは指にフィットして握りやすいEVA製になっています。
ベールはステンレスのワンピースベール
「22セフィアBB」にはステンレス製のベールが採用されています。
こちらはチタンより軽量ではありませんが一般的な素材です。
継ぎ目のない「ワンピースベール」なので、ライントラブルの低減が期待できます。
なお、「22ミラベル」には2つのパーツで構成された「ツーピースベール」が搭載されています。
こちらは廉価なリールに採用されるベールです。


「22セフィアBB」総まとめ どんな人向きのリールか
最後に、「22セフィアBB」のまとめです。
「25アルテグラ」を買ったほうがいいケース
「22セフィアBB」はそもそも、「21アルテグラ」をベースとしたカスタム機です。
ベース機とのおもな違いは「ラピッドファイアドラグ」の有無です。また、エギング専用機として、ダブルハンドルモデルやC3000Sのラインナップがおもな特徴です。
- 22セフィアBB = 21アルテグラ+「ラピッドファイアドラグ」
- 22セフィアBBにはダブルハンドルモデルやC3000Sがある
メーカー価格もほぼ同じですのでエギング用途に限定するなら「22セフィアBB」を選ぶことを本サイトでは推奨していました。
ただし、「25アルテグラ」が登場してからは事情が異なります。「25アルテグラ」にはインフィニティドライブ、インフィニティクロス、アンチツイストフィンが搭載されていますから、汎用機としての性能や耐久性、巻き上げ力、トラブルレス性もアップしています。
ラピッドファイアドラグやダブルハンドルが不要な人はエギングでも「25アルテグラ」をおすすめします。
「22ミラベル」を買ったほうがいいケース
「22セフィアBB」で気になるのは、「マグナムライトローター」が搭載されていない点です。
「22ミラベル」を買ったほうがいいケースは「マグナムライトローター」を試したい場合と20グラム程度のリールの軽量さを求める場合とメンテナンスの容易さを求める場合です。
ただし、「22ミラベル」には「S A-RB」、「マイクロモジュールギアⅡ」、「ウォームシャフトオシュレーション」、「ロングストロークスプール」などいくつかの機能が搭載されておらず、決してコスパはよくありません。
「22ミラベル」にはラインローラーにボールベアリングが搭載されていないことも気になります。
「22ミラベル」の「マグナムライトローター」は非対称構造+チタンベールアーム製の上位グレードのものではなく、「CI4+製」のみ搭載の下位グレードのものです。
これらの点から、エギング用途で「22ミラベル」を買う必要性はあまり高くないと思います。
買いなのか?
「22セフィアBB」はエギング入門機としての最初の1台が欲しい人向きの基本性能を備えたリールとなっています。
特に「釣る」という能力においては、上位機種に迫るものがあります。
優秀な機種ではありますが、「25アルテグラ」が登場してからは「25アルテグラ」のほうがおすすめしやすい機種となりました。
また、マグナムライトローター搭載のエギング専用機としては、一つ上位の「23セフィアSS」もありますのであわせて検討されると良いと思います。


予算や使用頻度にあわせて検討してみてください。
ショッピングサイトの購入者レビューや評価も参考にしてみてください。
22セフィアBBのレビューもご覧ください!
23セフィアSSはこちらから購入できます!
25アルテグラはこちらから購入できます!
22ミラベルはこちらから購入できます!





































































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