独断と偏見で選ぶ メーカー買いのすすめ(糸)

釣り具

メーカーの信頼度重視で買うメーカー買い。まず下手なものをつかむことが少ない買い方です。

第三回目は、釣り糸です。ナイロン、フロロカーボン、PEの3種類の糸について、メーカー買いを紹介します。

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糸の強度について

糸の強度がパッケージ等に表示してあることがありますが、それはたいてい最大直線強力です。これは糸をまっすぐ引っ張ったときにどれくらいの力で最大持ちこたえられたかという値です。実用上、この強さを比較してもあまり意味がありません。糸は結束して使うものですし、最も強い箇所でなく、最も弱い箇所で切れるからです。大手メーカーのものは、実際に結んだときの結節強力が高くなるよう、糸の柔らかさが設計され、また、強度のムラが少なくなるよう製造されています。

ナイロン

ナイロン糸のメーカーは非常に多いですが、東レ、サンラインの2社から買っておけばまず問題ないです。東レはご存知の通り単なる釣り糸メーカーでなく大手化学メーカーで原糸を他社に供給したりしています。当然いい素材が手に入ります。会社の資金力も技術力も高く、製品のクオリティは高いです。とはいっても、釣り糸にめちゃくちゃ力を入れているかといえば、「そこそこ」といった感じで、バリエーションはそこまで多くありません。

サンラインは2023年では国内最大手釣り糸メーカーで、さまざまな釣りに合わせた糸を製造しています。研究熱心ですし、ユーザーのニーズに合わせたものを作ろうという気概があり、釣り糸のバリエーションも豊富で、クオリティも高いです。どちらかといえば、サンラインのほうが目的にあったものが見つかるのではないでしょうか。ただし、サンラインでもボビン巻きのクインスターなどは他社製のもののほうがクオリティが高いものがありますので、おすすめしません。

気をつけたいのは、ナイロン糸は吸水劣化、紫外線劣化がある素材であることです。上記2社のメーカー品は確かに優れています。コーティングがほどこされているため劣化も比較的遅くなるよう工夫されていますが、やはり劣化は避けられません。ナイロン糸は技術的にメーカー同士の差がなくなってきています。いいものを後生大事に長期間使うより、他社製でもお手頃価格のものを頻繁に交換するという手もあります。もちろん、上記2メーカーのものを頻繁に交換するのが一番いいです。

フロロカーボン

フロロカーボンは、そのパイオニア、クレハ社のものがいいです。やはり技術的にも一つ頭が抜けていて強度も高いです。同社のハリスには標準結節強力が表示してあるものが多く、その誠実さと自信とが伺えます。

ハリスとして使う場合は、頻繁に交換しますし、フロロカーボンは吸水劣化もほぼしませんので、他社のフロロカーボンでも十分使えます。ピンときたものを買っても問題ないと思います。

PE

PEラインの最大手はよつあみ(YGK)です。同社のPEラインは強度ムラが少ないために実用強度も高く、信頼性が高い糸です。キャスティング時に糸に結び目ができるエアノットもできにくいです。PEラインは比較的劣化が少ない糸ですが、摩擦熱に弱く、使い方によってはすぐに高切れしてしまいます。指先で触ってラインチェックして、違和感を感じたらすぐに交換するのがおすすめです。

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